講義内容
- 脂質の基礎知識 〜リン脂質、中性脂肪〜
- 中性脂肪はなぜ「中性」なのか
- 食事で細胞膜の脂肪酸組成は変化するか?
〜貴重な人リン脂質脂肪酸組成比較データ〜 - ビタミンEとPUFAは常に「セット」
- 過酸化脂質がダメージを与える臓器は?
- 脂質と調理油の摂取量データ
〜増えているのは植物油?動物油?〜 - 食べ物で体が作られるのは捕食動物共通の仕組み
- ヒドロキシルラジカル最大のターゲットは?
- 過酸化脂質の最終産物アルデヒド
- 脂肪酸から眺める自然界と身土不二
- ルーメン内微生物がBiohydrogenationをする理由
- 乳児とココナッツから学ぶ中鎖脂肪酸の役割
- サソリと昆虫から学ぶタイトジャンクションと中鎖脂肪酸の作用
- 世界の母乳脂肪酸組成データ
- 乳腺炎発生のメカニズム大解剖!
- 免疫の本質は「ゴミ処理」
- 免疫抑制を起こすオメガ3
- 乳腺炎の黒幕「エンドトキシン」
- 乳腺炎で発熱が伴うメカニズム
- 活性酸素はマクロファージの貪食機能に必須
- 「おっぱいが出ない」と「乳腺炎」の根本的な理由は同じ
- PUFA〜エストロゲン〜エンドトキシンの相乗関係
- 次世代まで影響が及ぶエストロゲン
- ストレス、コルチゾール、乳腺炎の関係
- 高脂肪食と妊娠トラブルの関係
私たちを構成する脂肪酸組成と、慢性炎症がどれほどの関係を持つのか。また、そこに免疫はどのように関わるのか。
脂質クラス2では「乳腺炎」をテーマとしてヒト、牛、ココナッツの代謝を繋ぎながら「脂質、ストレス、炎症の関係」や「免疫と活性酸素の関係」などを紐解きます。
乳腺炎をテーマとしていますが、そのほかの現代の慢性疾患全ては同じメカニズムで発生することを学びます。
これは他のどの病気をテーマにしても講座を作ることができますが、やはり植物、昆虫、動物、バクテリアまで含む「自然界」を横断的に駆け巡り、普遍性を持って解説していくのが僕の講座の醍醐味です。学問は視点を変えれば、勉学というイメージを打ち消す最高のエンターテイメント。
細胞レベルの代謝を学び、自然界を俯瞰して、慢性疾患の謎を解き明かしましょう。
この「脂質クラス2」を本質的に理解できれば、病気や健康に関する多くの謎や疑問がドミノ倒しで氷解します。