寒くなってきましたねぇ。風邪の季節です。
子育て母にとっては、色々な意味で大変な季節到来です。
■初めての子育て、まだこんなに小さい我が子が発熱なんて、このまま脳がおかしくなっちゃうんじゃ…;;
■保育園から発熱しましたとお迎えコール増えてくる…;;
以前、風邪や熱の仕組みとお手当講座を開催していました。
まさに今が旬!な講座でリクエストも頂いていたのですが、開催に踏み切れないところがありました。
というのも、風邪の症状=大丈夫!ではもちろんなくって。
(大丈夫だったりもする時が大半なのですが…)
同じ風邪でも、原因が同じ細菌やウイルスだったとしても、症状が強く出たり、大して出なかったり、食事も食べれなくなるほどの状態になったり、ならなかったり、1晩で収束する時もあれば、3日かかる時もあれば、1週間かかるときもある。
そこには月齢というのも大きく関わってきますし、生活環境によっても大きく変わってきますし(何番目のお子様か、とか、保育園に入園しているか否かとか)
でも、何よりも。
それはその子の現在の体の状態が最も大きく関係しているのですよね。
症状がどの程度、出るのか。
風邪をどう乗り切っていくのか。
同じ菌が入ってきても、症状の違いがあるのは、体の場次第。免疫力次第。その話を抜きにして、講座は開催できないと思っています。
感染症は時に命に関わることだから、なおのこと。
皮膚の問題よりも、命に関わる状態になりやすいのは圧倒的に感染症です。(皮膚症状も薬剤の使用なく見守る時に最も注意すべきは感染症です。)
実際に、風邪の症状=大丈夫!ではなくなっているのも、多くの方からご相談いただき感じています。軽々しく、風邪の熱は大丈夫、咳も大丈夫、と言えなくなってきています…。
だからこそ、病院も、検査をしっかりする、薬を出す、早め早めの対応をするというのは、必要だとも思うのです。ワクチンを勧められるのも。
そして、特に初めての子育てだと子どもの風邪というものが一般的にどうやって経過していくのかがわからない。だからこそ余計心配になる。言葉も話せない赤ちゃんならなおのこと。大泣きしていたら、どこかに問題があるんじゃないかと、それだけで心配になる。
そしてこれは私も反省しているところでもありますが…
今はSNSとかがありすぎて、母親が外で仕事や楽しんでいることが大事!的な風潮ですよね。もちろん適宜には大切です。私も外と繋がっていることで安らぎを感じる人です。
でもそうやって気持ちが外に外にいきすぎていると、我が子の観察がおろそかになる。これは間違いないっす…^^;(もちろんみんながみんな、そうとは言いませんが。)これは子どもの月齢が小さい時であればあるほど、母親の意識がどこにあるかは、子どもに直結すると思っています。
私自身、2番目の息子の時がそうでした。完全に外に意識が向いていました。妊娠中も0歳の時も。でも私自身がそのことを認識できていなかった。子育て順調♪くらいに思っていました^^;
これについては過去に記事にしています。
過去の私のように我が子のことをしっかり観察できていないパターンは多いと思います。情報や知識、方法論で固めて我が子を見がち。なんでもグーグル検索できる時代だからこそ。
これは悠馬さんに会って感じたことなんですけどね。彼はとにかく目の前の人の観察力に長けていて。(私も見透かされております。おそろしや…。って見透かされるほど何もないっすが…笑 むしろ自分のことをわかっていないのが問題なので、改善中。笑)
子どものことも、それはそれはよく見ていて。
我が家には3人子どもがいますが、彼は0歳児の育児は初めて(再婚なので)それでも、よくそこまで観察しているねぇって…。感心しちゃいます…。
そもそも看護師って観察が仕事でしょ?って感じなのですけどね。症状の観察が出来たとしても、人間の本質といいますか、心理面といいますか、全くみていなかった。私は、もともと人と向き合うのが苦手だからこそ、克服していきたいと今は思い日々がんばってます〜
「看護師」「3人の子育て中」っていうと、一見、子育てベテラン風じゃないっすか?笑
子どもの人数、関係ないな〜って。(経験値は増えますが)
看護師や保育士の資格も子育てに関係ないな〜。
いかに一人の人と向き合うか。
目の前の我が子をみることができるか。
そういったことを普段から意識するだけで、風邪をひいた、熱を出した、というときも、我が子のことを冷静にみることができると思います。
でも、毎日の生活を意識していても、熱を出す時は出しますし、そもそも子どもはそうやって成長していくもの。
症状が出た時に、自然のお手当や対処を知っているだけで回復への手助けにはなる。母も安心する。
ただ、そこだけを切り取ってお伝えすることに、私自身、意味を見出せない…
でも!体の場次第であり、その場次第とは何か?を説明していると、症状に対応する方法をお伝えする時間がなくなってしまう…
子育てママには時間が長くなるのは大変…
ということで♪
過去に、皮膚の講座、又は、ワクチン講座にご参加いただいた方限定で開催させていただきます。
いずれかの講座に出てくださった方ならば、お伝えしたいことのベースの理解がありますので、その上でお伝えできると話がスムーズだと思っています。
こういった子どもの風邪や熱、お手当講座を開催されている方は全国にたくさんいらっしゃるので、そこだけを聞きたい方はそもそも私じゃなくてよいと思っています^^
■お手当法や自然療法を紹介しますが、一番大切なことは毎日の生活を整えること
■普段の子どもをいかに観察しているかがキーポイント(子育てへの意識)
これがこの講座で、私が最もお伝えしたいことです。
最後にご紹介したい本を。1987年出版されました小児科医、岩田先生の書かれた本。
古い本ですでに絶版なのが残念なのですが、今の私たち母親に必要な視点を指摘してくれています。(方法論ばかりの現代の本とは違うのも、いいです。)以前、通っていた保育園よりお勧めいただき、今も読むたびにハッとさせられます。
一部ピックアップしますね。
「病気の時に子どもがみえる」
「【ちょっと困った症状】が出た時にこそ、その子の自分の健康を守る力が試されているのです。日頃の生活のなかで培ってきた病気に対する抵抗力が、かぜなどウイルスに感染した時や、友だちにいじわるされたなど心理的に負担がかかった時に発揮されます。ですから、その【ちょっと困った症状】をていねいにみると、その子やその家族がもっている生活上の弱点ーーいのちを大切にする生活を築いていくうえでの力の弱さーーがはっきりするものです。
つまり、【ちょっと困った症状】が出た時は、その奥にある生活上の弱点を親子でしっかりとうけとめるチャンスなのです。けれども、実際には、病気に対する不安が大きいために、なかなかそこまで気持ちの余裕がもてなくなってしまうようです。
子どもが発熱した時を、日頃の元気な子とは全く別人のように考え、オロオロしたり、あるいは生命に直接危険のある病気ではないから、あぁよかった、といって終わりにしたりするのではなく、自分の人生を生き抜く力が試されている時として、大切にあつかっていくことが必要なのです。
(一部略)
親が子どもをどんなに守ってあげようと思っても、子どもの病気を変わってあげることや、その子が生活の中でゆがめられるのを生涯にわたって防ぐことなどできるものではありません。子ども自身が、本当の意味でいのちを大切にする暮らしを愛し、そうした暮らしを自分の力でつくりあげていく人間に育つことが必要なのです。
本来、子どもの病気は、その子の前の何世代かにわたる生活上の弱点の積み重ねによっておきています。いのちや暮らしを本当に大切にしようとする人々や地域全体、ひいては民族の力が、健康な若い両親を育て、健康な新しいいのちを生み出します。
そして、子どもが自らの力で、自分の弱点を克服しながら発達していこうとする自立の力を育てる土壌もつくられるのです。」
繰り返しとなりますが、この講座こそ、自然療法の方法論だけ知っても意味がないと思っています。
子育てって大変っすね。でも、だからいいと思っています^^
子どもが成長しても、その時、その時に大変なことがあるのだと思います。でも、その時々に乗り越えていく力が、子どもにも親にもあるということが大事なのかな、と。
問題を回避しようではなく、どんな問題にも、乗り越えていける体と心を培っていく。そこを目指したいと思っています^^
ご参加いただく条件がありますので^^;少人数での開催となると思いますが、それもそれでご質問など対応しやすくなりますので、私としても楽しみです。
【講座の詳細・お申し込み】
以下のリンク先の一番下にありますお申し込みフォームよりお願いいたします。
もしご受講されたい方がいらっしゃいましたら、申し訳ないのですが、以下、いずれかの講座を先にご受講をお願いいたします。
皮膚の講座は大幅に見直す予定、次回開催は未定です。
以下は風邪や熱に関するブログ記事です。