未だにこういうメッセージ来るんですよ。
私は一般の主婦で、子供ができてから食に意識を持つようになり、
(お料理には米油を使用していますが、
僕のブログ、読んでくれてますかぁー?!!!!
と叫びたくなりますが(笑)
専門用語が並ぶと、確かに一般のお母ちゃんには難しいという気持ちは分かります。
ということで、本日は皆さんの身近な感覚から「オメガ3オイル」をご説明致しましょう。専門用語はどうしても使っちゃいますけど、なんとなく理解できるように努めますのでご容赦ください。
まず結論から言いますと、タイトルにもありますように、オメガ3含有量が高いオイルは…
「塗料(ペンキ、インク、ニス)」です。
昔から、そのような用途で使われていますから、僕のセミナーでもはっきりと…
「オメガ3オイルはペンキ、インク、ニスです! ( ・`ω・´)キリッ」
と大声でお伝えしています。
テレビでも「健康のために亜麻仁油を1日スプーン1杯とりましょう」なんて普通に伝えられている世の中で、そんなことある訳ないと思います?
でも、高校の化学でもきっと教わったはずなんですよねぇ。僕は「教科書を一切読まずにテストは選択肢問題しか書かなかった人間」なのでよく分からないのですが(笑)
だから卒業式後も学校に数日通いました…_| ̄|○
家庭教師のトライイットさんのYou Tubeですね。
学校の授業もユーチューブで聞ける時代なんですね〜。これだけで学校行かなくていいんじゃね?と思うくらい、いろんなテーマが丁寧にコンパクトにまとまってます。
常温で液体の油を「脂肪油」と定義していますが
その中でも3つに分類されています。
- 乾性油(C=C結合多め)
- 不乾性油(C=C結合少なめ)
- 硬化油(不飽和脂肪酸を一部飽和脂肪酸へ置き換えたもの)
はい、この画像に注目です。
乾性油は、「絵の具(塗料/ペンキ)」ですね
不乾性油は、「ドレッシング」です。
硬化油は、「マーガリン」で、パンに塗ってますね。
乾性油だけ、食べ物じゃなくて、塗料ですね。ここ、大事なポイント!
(学校の授業では教えてくれません!)
塗料に向いている乾性油は「C=C結合多め」と書いてありますね。C=C結合とは「炭素の二重結合」のことです。
(以下、C=C結合のことを「二重結合」と省略して書いていきます。)
二重結合が多いとどうなるのかと言うと、その油脂は「酸化」しやすくなります。
二重結合は、honoiroがおすすめしているバターやココナッツオイルには極めて少ないです。
バター、およびココナッツオイルの主成分のひとつであるパルミチン酸という飽和脂肪酸。二重結合がありません。酸化しにくいので、食品に向いているんですね。
ただし、マーガリンはバターと比較して二重結合を含む不飽和脂肪酸も多いですし、また別の問題があります。
それはトランス脂肪酸ではありません!詳しくはこちらの記事でご確認を。
こちらは亜麻仁油の主成分である、αリノレン酸の化学式です。炭素の二重結合が3つもあります。
こちらは「魚を食べると頭が良くなる」の代名詞、DHAの化学式ですね。二重結合が6つです。食品中では最大の二重結合数になります。
αリノレン酸や、DHA、もちろんEPAなども含みますが、こういった炭素の二重結合が多い脂肪酸を多く含む油のことを「乾性油」と呼ぶんですね。
乾性油の主な用途は「絵の具(塗料/ペンキ)」でしたね。酸化しやすいので、食品には向きません。
常温で液体である脂肪油の中での不乾性油として
代表的なものは「オリーブオイル」です。
こちらはオリーブオイルの主成分のオレイン酸です。
二重結合が1個しかありませんので「絵の具(塗料/ペンキ)」としての用途には不向き。そして食品として扱われていることがトライイットの教材画像に示されていましたね。
はい、ここまで見てきて分かる事は、
二重結合が多いと「乾性油」と呼ばれ、それは食品には不向き、と言う事ですね。
理由は、「油が酸化する(過酸化脂質になる)」のは二重結合を持つ不飽和脂肪酸のみに起こる現象であり、二重結合が多いほど油は容易に酸化する傾向になるからです。
そして乾性油の「乾」という意味は、大気中の酸素、光、熱などと反応して脂肪酸が酸化したあとに、脂肪酸同士がくっついて(重合)固まる(時間経過と共に油のベタつきがなくなり、乾く)という意味を持っています。
以下乾性油の意味を、皮革用語辞典より引用。
乾燥性に富んだ油脂。亜麻仁油、桐油、エノ油、大麻油、大豆油、魚油など。
この場合の乾燥とは、不飽和脂肪酸のグリセライドが酸化重合することによって重合物の生成で流動性を失い固化するためである。
油脂中の不飽和脂肪酸量を示すヨウ素価によって分類され、ヨウ素価が130以上の油を乾性油、100から130のものを半乾性油、100以下のものを不乾性油という。
乾性油はワニスなど油性塗料の主原料として用いられる。
こちらは分かりやすいイラストです。
画像出典:料理をするなら絶対知っておくべき植物油脂の基礎知識
二重結合を持った脂肪酸に酸素がくっついて酸素が結合した部分が、他の脂肪酸とくっついて大きな分子へ変化していきます。これが「酸化重合」です。
乾性油の酸化重合反応は、日常の身の回りの様々な場所で利用されています。
例えば鉄のフライパンの油慣らし。
これは乾性油を塗って、加熱し、酸化重合をあえて起こすことにより、薄い油の被膜でフライパンの表面をコーティングし、錆びたり、焦げ付くのを防ぎます。油慣らしの用途には、一般的にサラダ油が使われることが多いでしょう。酸化しやすい油である必要があります。
画像引用:技術セミナー[Ⅰ]「フォーム印刷におけるフルカラー化の実践」
オフセット印刷というプリント技術にも乾性油は利用されます。酸化重合を起こすことによって液状の油性インクを固めているのですね。亜麻仁油や大豆油が主に利用されています。
参照;印刷イ ンキ基礎講座 .(第H講) 色材, 70 〔2〕 ,132-142 (1997) オフセットインキ
こちらは日本で古くから利用される、乾性油の酸化重合を利用した匠の技。
亜麻仁油などを塗ることによって、和紙に雨を弾く塗膜を作ります。
DIY好きな人にとって最も馴染深いのが、木材のオイルフィニッシュです。
亜麻仁油は天然の木材塗料!? メリット・デメリットや塗り方を解説
油が木材内部にたっぷりと染み込んでから硬化することによって、水の侵入を防いで撥水、防腐、防カビ効果を発揮します。
参照:オイルフィニッシュ用塗料の各構成要素について / 植物油
亜麻仁油、荏胡麻油、キリ油、くるみ油などが代表的ですね。
いずれも二重結合の多い乾性油=PUFA(多価不飽和脂肪酸)主体の植物オイルが利用されます。
ニスも、乾性油を溶剤で溶かした塗料ですね。
画像出典:Eco2+は、スマホサイズの食用油酸化劣化抑制装置です。
こちらは技術では無いですけども、揚げ油が使い続けると粘度を増したり、色が黒ずむのも油の酸化重合の結果です。
油が泡立つのも同様の理由です。一級品の菜種油も泡立ち、粘土を増し、黒ずみますので「圧搾絞りの菜種油は酸化しない説」をいまだに信じている方はご注意を。(稀だとは思いますが。でも一般的なサラダ油よりはマシです。)
ちなみに、酸化した油と思わせないような技術もあるようです。どうなんですかねぇ、、、(^_^;)
はい。長くなりましたが、乾性油の特徴についてご理解いただけたでしょうか?
亜麻仁油や、大豆油などの二重結合の多い植物油は、酸化重合することによって日常の様々な場所で大活躍ですねd(^_^o)
しかし、食用には向きません。体内で酸化重合しようものなら、大変です!
そんなドロドロの高分子、マクロファージも処理できないでしょう。
だから、過酸化脂質が体内で発生してしまったら、または体内に入ってしまったら…
速やかにアルデヒドという低分子に分解されるんですね。
そしてグルタチオンなどが捕まえて処理します。素晴らしい生命体の連携プレー♪
オメガ3と6の脂肪酸は、下手すりゃ重合・硬化しかねない危ない物質なので、体内では速やかに処理されます。
ゴミを大量に血液中を漂わせないための素晴らしいシステムが(生きた)生命体内には存在するゆえに、血液検査をしたところで大量検出は無いのだと思いますが…
血液検査で過酸化脂質を測定し、オメガ3が安全とか言っていたのは、どこのお偉い人でしたかねえ……(遠い目)
あ、ここに居ました(笑)「ミスター中立」の名を欲しいままにする、吉富信長さん。
決め台詞は「事件はフライパンの上で起こっているんじゃない!」だそうです。
僕のセミナーに、再受講じゃないのに再受講価格で入ってきたコエンザイムQ10という役に立たないサプリメントを販売している女性が、ヨシ君セミナーで2ショットで写真をとって、FBにアップしていたのを拝見しました(泣)
「事件はフライパンの上で起こっているんじゃない!」というコメントと共に。
知ってるわ……。フライパンと人間の体内が違うことくらい……。 (⌍་д་⌌)ゲッソリ・・・
花粉症を克服するためには塗料をたっぷりと食えと…………φ( ̄ー ̄ )メモメモ
にしても、これ真似してんのか?
オメガ3日本代表気取りかよ。
……あ、最近の若い子、カズ知らないかも(笑)
口呼吸が花粉症の原因だから、テープで口を塞いで寝る?!
花粉症の人は、鼻が詰まってるのにぃ〜〜????w(゜o゜)w 笑
うちはインスタグラムで公開している通り、オメガ6と3のバランスだったら、完全にオメガ6寄りです。子供達はもちろん、僕も悦子も花粉症はありません♪
(僕は二十歳くらいの頃、重度の花粉症でした。)
オメガ6と3のバランスなんて、虚構ですからね☆
というか、オメガ3を摂る前に、まず過剰なオメガ6消費(シードオイルの常用)を減らすのが先決。本質はオメガ3の不足ではなく、オメガ6系オイルの過剰消費です。
魚介類は新鮮なものをカラダが求めるだけ食べて、シードオイルの使用は無くす必要はないけど、控えめに。これで十分バランス取れますよ。
でも、我が家でも亜麻仁油を1本ストックしてるんですよ。
キッチンじゃなくて、物置に。
用途は、もちろん塗料です☆こちらは、拾ってきた落ち葉を堆肥にしようとDIYで作成したコンポストボックスです。
防虫、抗菌に柿渋を最初に塗っておきます。
未熟な柿の持つファイトケミカルの力☆
良い色合いになりました。
畑に設置。
落ち葉、米ぬか、菜種油粕などを混ぜ入れて、雨水で湿らせて。
白カビが生えてきたので、きっと順調に分解してくれるかな?
椅子にも出来てひとやすみ出来る仕様。我ながら上出来♪ 亜麻仁油効果で、水も弾いてくれてます☆
乾性油やシードオイルは、油は塗料や燃料に、粕は畑の肥料がきっと良さそうですね☆
人気の米油も二重結合が多いので、ご注意を!
塗料を生野菜にかけて食べるのは?
×( ̄^  ̄ )ダメー ×( ̄-  ̄ )ダメ
良い子の皆さん、分かりましたか?
は〜〜〜い!!
パンチが効いてて美味いけど裏見たら1枚100kcalもある😆
夜中の2時によくこういうもん食って酒飲んでタバコも吸いますけど、すべて量をわきまえてるんで体型も健康も維持できますよ。 pic.twitter.com/DM8yhBDRZI
— 藤原悠馬 (@honoiro2021) November 27, 2022
量をわきまえて僕もスナック菓子とか頂きますけどね(笑)
毎日亜麻仁油をスプーン1杯とかは過剰摂取ですし最も酸化しやすい油なので気をつけてください!
セミナー(2021年中に生化学セミナーは再開できればと思ってます)
「エネルギー、エントロピー、酸化還元」+「脂肪酸組成や油脂の製造法から油の選択を考える」 ~迷わず油を選ぶための基礎知識~
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