ホロスコープへの理解は深まってきましたでしょうか?
一部の人から熱い指示を得る占星術ブログシリーズです。
生化学へもこれ終わったら戻るので、興味のない方はご勘弁を。
でもね、僕は生きるための普遍的な知識はなんでも取り扱いたいという想いがあって、いろんな知識をまとめあげて見えてくる共通点にのみ興味があります。
これも、結局は僕はそのような個性を星によっても持たらされているということが、読み進めていくうちにご理解頂けると思いますし、それをご自身や親しい人への理解へと繋げることが出来るはずです。
さて、今日は前回「ハウスとアセンダントの理解は重要【占星術ブログ④】」の補足記事です。
1ハウス、4ハウス、7ハウス、10ハウスのカプスである
- AC 個人が生まれながらに持っている個性(自我)
- IC 自分自身の基盤となる環境
- DC 自己を育む重要な他者
- MC 社会における自己実現
の4つのポイントにラインを引いて、天体がどの程度集中しているかを見ると、大雑把に個人の性格を分類することができます。
アセンダントからDCまでに天体が集中している場合の傾向。
DCからアセンダントへ天体が集中している場合の傾向。
アセンダント側へ天体が集中している場合の傾向。
DC側へ天体が集中している場合の傾向。
この中でも、個人天体と呼ばれる「太陽、月、金星、水星、火星」の5つの偏りが、上記のような傾向を生みやすいと考えられます。(ただしアスペクトによります!)
ではアセンダントからICまでに天体が集中している場合はどうなるでしょうか?
自分が自分であることに価値を見いだし、自分の能力を育て、発揮していくことに多くの時間を割く傾向を持つかもしれません。そして一般的な社会的評価にあまり価値を見出しません。
僕はそんな人間のひとりです。月以外の天体は全て左半分にあり、個人天体は左下へ集中しています。月以外は左側(東半球でアセンダント側)へ全て収まってますから、主体的に思考し、行動していきます。
悦子は全ての単体が下半分(北半球)に存在し、尚且つ個人天体は右半分(西半球)です。
非常に受容的、他者主導的な思考と行動のベースがありますし、関心が向けられるのは自分、家族、身の回りの人間関係や社会です。
僕らこんな情報発信をしているので、情報を出来るだけ多くの人達に広めて「啓蒙」をしたいと思っていると勘違いされることが多々あります。
強い推進力で、広い社会へ向けて啓蒙活動をしたがるのは、左上の領域、特に10室(ナチュラルハウスで山羊座管轄、支配星は土星)に天体が集中している方に多いと思います。
僕らはチャートから見える通り、関心が向くのは自分自身や身の回りの人間関係、身近な社会であり、大きく社会的な評価を得たいとか、自分たちの発信をどこまでも知らしめたいという願望がこれっぽっちもないです(笑)
責任を持てる範囲内で、しっかり責任を持ちたいというのが僕らの考え方です。
ということで、天体の分布で大雑把に傾向を掴むための説明でした。
でも、これも「アセンダントや1ハウスから読み取れる個性を知っている事がまず根幹にあってこそ生きてくる知識」かなと思います。
そんなことを検証してみる為に、著名人のホロスコープでも見てみましょう。
こちらホロコーストで有名なヒトラー氏。
数百万人の罪のない人々を殺すなんて、どんな星座の人間なんじゃい……とか考えたことあります?
僕は、「何座生まれが犯罪や殺人を起こしやすい」なんていう傾向は全く無いと思ってます。
ヒトラー氏のチャートです。太陽が牡牛、月が山羊。僕はこの逆ですね。
「独裁者には他者を縛り付ける傾向のある土が多い」なんて話を聞いたことがありますが、すいません、僕は誰のことも縛り付けたい欲求が無いんですけど…(笑)
ここまで説明してきた、ほんの少しのホロスコープの知識があるだけで、もうちょっと深読みできるようになります。太陽、月の星座が全てを決定するかのような印象を持ってしまうのは、なんども言いいますが浅はかです。
ヒトラー氏はアセンダントが天秤座。天秤座は他者によって自己を形成するサインで、12星座中もっとも自分の内部から自己を生み出しにくい、つまり他者に自分軸を明け渡しやすい性格を持ちます。
そして7、8ハウスに天体が集中してます。
特に、意志である太陽と、積極性と戦う力を与える火星が7ハウスに在室しています。7ハウスは、ナチュラルハウスで天秤座の管轄です。ここに太陽と火星があると、行動や決断力は、かなり他者依存的になってしまうでしょう。
つまり、ヒトラーの思考や判断は、何者かに操られていたのではないかなぁと。
彼を取り巻く状況に、天秤座の自分軸を持てない性格や、7、8ハウスに天体が集中していることが、彼を悪い方向へ導いてしまったこと、そこで本来は牡牛座の良さである強力な実行力が、また悪い方向で働いてしまったのではないか……
なんて僕は考えてます。純粋な自分の意志で、ホロコーストのような決断をするのは難しいと思うんです。
全ては「場」が決めるってやつです。生化学的にも、生命場次第で細胞の運命は変わりますからね。
こちらはチャップリンさんです。なんとヒトラーと誕生日が4日違い。ファシズムを風刺する映画「独裁者」を作成しましたね。
チャップリンもヒトラーとなんとなく似たような天体の配置になってますが、彼は死んでも自分を曲げない、そして感情を大事にする蠍座がアセンダントです。
太陽は牡羊座で6ハウスにあります。6ハウスの表すものには「奉仕」があります。(と言っても奉仕する対象が何か、という話になります。)
月が1ハウスで、アセンダントにぴったりコンジャンクションしています。月の1ハウスはかなり外界からの影響を受けやすくなる性格を与えるようです。
ヒトラー同様、西半球に天体が偏っていて、7ハウスに金星と火星があります。アセンダントにコンジャンクションしている1ハウスの月、7ハウスに天体が集中していることが、徹底的な他者目線を意識させ、それがチャップリンの映画製作と演技への才能を作っていたのかもしれません。
そして、「独裁者」を製作しファシズムを風刺する原動力に、彼は周囲の時代の変化を憂う声に応える(西半球の受容的な性質/1ハウスの月)ことが出来たのかなぁと考えます。奉仕の部屋、6ハウスに在室する太陽の意志と、蠍座の不屈の精神と共に。
これもやっぱり、チャップリンを取り巻く環境が、彼にファシズムを風刺させる映画を作る勇気と情熱を与えたのかなと。
ごめんなさい、これが合っているか否かなど分かりようもありませんが、受容的な性質を持つ2つのホロスコープが、取り巻く環境によってどう変化するのか良い題材だと思ったので紹介させて頂きました。
チャップリンは英雄となりましたが、奥さんを4度も変えているらしく、結婚した女性や生まれた子供からしたら、とんでもない男だったのかもしれませんし。
全ては「場」次第であると。細胞レベルの話と一緒です。そして個性はどこへ生かされるのか。チャートに良いも悪いもありません。
各サイン、各ハウス、各天体、それぞれ長所と短所があります。これをどう上手く転がすのかは、自分次第ですし、短所、長所を自分で把握できるホロスコープは、とても良い羅針盤となってくれるのではないでしょうか。僕も気を引き締めて学んでいきたいと思います。
しっかり学びたい方は、11月20日に講師を招いてホロスコープセミナーを京都で開催しますので、ぜひご参加ください。詳細は9月10日(月)の正午くらいにアップします。
生化学セミナーもよろしくお願いします。今回のホロスコープの記事だけ読んでらっしゃる方も、僕の書き方で理解できるのであれば、とても生化学が面白く感じると思います。
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〜2018年秋のスケジュール〜
10月13日(土)14日(日)
大阪:お気軽会議室 堺筋本町
10月27日(土)28日(日)
名古屋:自然の薬箱千種駅前店Learning Room(8F)
11月23日(金/祝)24日(土)
東京:八重洲藤山ビル 2階「ふれあいセミナールーム八重洲④」
受講者様よりいただいたご感想です。感謝。