ワクチンは感情ではなくデータで考える 

Twitterで気になる投稿があり、意見を伝えさせていただきました。そこからタイトルの「ワクチンは感情ではなくデータで考える」について綴りたいと思います。

※データとは、事実や資料をさす言葉

 

目次

  1. この記事でお伝えしたいこと
  2. Twitterで投稿された記事
  3. 私の意見
  4. そもそもポリオとは?
  5. ポリオワクチンが開始された1960年の時代背景
  6. 現在のポリオの発生状況
  7. ポリオワクチンについて
  8. まとめ
  9. 最後に

 

1、この記事でお伝えしたいこと

 

  • ワクチンは効果はあるが、完璧ではない
  • ワクチンは各々の感染症ごとに考える
  • 感情で考えると思考の偏りが生じやすい

 

2、Twitterで投稿された記事

 

ツイ主さんは、お兄様が戦後にポリオウイルスに罹患した経緯から、ワクチン接種の必要性を綴っていました。

 

この投稿の後に続く、ツイ主さんのツイートを以下、そのままコピペさせていただきます。

 

「ワクチン、予防接種はしません、という親御さんにお伝えしたいことがあります。 (コロナワクチンの話ではありません) 私の年の離れた兄は昭和21年、終戦の翌年に生まれました。広島市から中国山地に向かって70kmの街です。そんな時代ですから充分な医療もありません。」

「兄は健康に生まれましたが、ポリオ感染で小児麻痺(脳性小児麻痺)になりました。後天的な重い障害が残り、知能は3歳程度で止まりました。その後両親が施設に入れたくないとの想いで61歳で亡くなるまで育てました。兄を見送ることができ心残りが無かった、と。」

「当時ワクチンがあれば違った人生もあったでしょう。今は有り難い事に様々なワクチンがあり恐ろしい病気から子供を守ることができます。ワクチンは打たない、子供に何か起きても受け入れる、というのは本当に凄まじい覚悟がいることです。私はそれを見てきました。それができる覚悟が本当なら、それは物凄い精神力です。」

「あなたの子供がこうなるとか、脅すつもりはありません。ただ実際にあった事実を述べています。今の時代子供を守れる方法があるのですから、ワクチンは打って欲しい。もしその一助になれたら、兄の生きたことも活かされると思います。」

 

 

3、私の意見

 

ツイ主さんは、ポリオのワクチンのことだけを言いたいのではなく、このような症例もあった、という事実を伝えたかったのだと思います。

 

私は子どもの定期接種に指定されている疾患は、一つ一つ、その特徴や現状などを踏まえて考える必要があると思っています。

今回がポリオについての話だったので、ポリオを例にして話を進めていきますが、私もポリオだけに云々言いたい訳ではありません。具体的に説明するために、ポリオを切り口に綴っていきます。

 

以下が、私が綴ったツイートです。

 

以上、Twitterに綴った、ポリオに関する要点をまとめます。

  • ポリオの軽減に経口の生ワクチンの効果はあった(現在は不活化ワクチン)
  • その背景には水道の整備、洗濯機の導入など、衛生面も大きく変化している
  • 戦後と比較し栄養状態も改善している
  • 日本で野生株の麻痺型ポリオは1980年が最後
  • その後はワクチン株由来のポリオ感染
  • 感染者の90〜95%は不顕性(感染しても症状が出ることなく経過すること)
  • ポリオに感染した人の中で、さらに0.1ー2%が麻痺型
  • 2000年に日本を含めた西太平洋地域で根絶宣言が出された

 

4、そもそもポリオとは?

 

そもそもポリオウイルスというものを理解していないと、上記の要点を理解しにくいと思います。

ポリオについて、厚生労働省の説明はこちらです。簡単に説明していきます。

 

ポリオ(急性灰白髄炎)とは、ポリオウイルスによって発生する疾病で、脊髄性小児麻痺とも呼ばれています。

 

ちなみに、「急性灰白髄炎」がポリオのことです。ギリシャ語で灰色の「polios」が語源で、灰白質のことを指します。灰白質とは脳の表面の神経細胞が存在している部位のことです。

 

ポリオウイルスは口から体内に入り、腸管などで増殖し、血流へ。その後、脊髄へ達すると麻痺症状を起こすこともあります。ただ、麻痺症状まで発病するのは感染者の0.1〜2%です。

90〜95%の方は不顕性、5%の方が風邪様の症状のみです。

 

腸管で増殖するので、ポリオに感染した人の糞便は感染源となります。不衛生な環境だと感染は拡大しやすいということです。

 

 

5、ポリオワクチンが開始された1960年の時代背景

 

衛生状態が悪く、栄養状態も悪かった戦後に、ポリオが脅威だったのは間違いありません。

そしてワクチンが導入され、劇的に患者数は減少しました。ワクチンに効果があった結果だと思います。

 

出典元:厚生労働省HP

ただ患者数が減少したことに、ワクチンの導入以外の要素も考慮する必要があります。

1960年という時代背景を考えると、水道が整備され衛生状態が改善し、洗濯機の普及率も増加し始めた頃。

その結果、ポリオウイルスだけに限りませんが、それ以前に致死的だった感染症のリスクは大きく軽減されました。

 

 

引用元:厚生労働省HP

1945年が戦後0年、水道普及率はそれから5年後の1950年は26.2%、1960年は53.4%、1970年に80.8%と一気に上昇しました。

引用元のサイト

水道普及率と比例し、電気洗濯機も1960年から1970年にかけて、40%から90%の普及率となっています。

また、この頃は戦後と比較すれば栄養状態が大きく改善したと思います。

衛生状態の改善 + 栄養状態の改善 + ワクチン

その結果、ポリオは日本を含む西太平洋地域では2000年に根絶宣言が出されました

 

 

6、現在のポリオの発生状況

 

2022年3月18日現在、野生株のポリオウイルスを認めているのは、アフガニスタン、パキスタン、マラウイとのことです。

 

下の図は、2019年9月〜2020年8月、ポリオウイルス感染が確認された国です。赤色が野生株のポリオ感染、青色がワクチン由来のポリオ感染国です。

 

引用元:BBCニュース

 

ワクチン由来のポリオ感染?と思われた方もいるかもしれません。ポリオワクチンについて説明していきます。

 

 

7、ポリオワクチンについて

 

ポリオのワクチンは以下の2種類があります。

■生ワクチン(経口)
■不活化ワクチン(注射)

日本では生ワクチンが導入され、その後、2012年9月に不活化ワクチンへと切り替わりました。

 

引用元:unisef

 

ポリオウイルスには、I,II,III型の3つのタイプがあり、生ワクチンには毒性を弱めたこれら3つのタイプのウイルスが入っています。

生ワクチンは非常に効果があるワクチンだと思っています。その反面、ワクチンのウイルスは弱毒化しているといえども、接種によって実際に感染し発症、という報告もありました。

これがワクチン由来のポリオ感染です。

ポリオの生ワクチンを経口で接種後、その人の腸管内でウイルスが増殖し、麻痺症状を発症した、ということです。

 

そのため、現在は、ある程度ポリオが落ち着いてきた地域では不活化ワクチン(注射)に切り替える、という流れになっています。今の日本の子どもたちに接種されているのも、不活化ワクチンです。不活化ワクチンにもポリオの3つのタイプが含まれています。

 

ちなみに、ポリオは4種混合ワクチンの中に含まれています。(4種混合:ポリオ、ジフテリア、破傷風、百日咳)

 

日本でも野生株の報告は1980年が最後、その後はワクチン株の報告のみとなっています。

2012年より経口から不活化ワクチンに切り替えられ、ワクチン株の感染も認めなくなりました。

 

引用元:厚生労働省HP

 

現代において、ポリオウイルスに感染するリスクは非常に低くなっています。

 

そして繰り返しとなりますが、そもそもポリオウイルスは感染しても90〜95%は不顕性、つまり症状が出ることなく経過します。

さらに、感染した人の中で問題視されている麻痺を発症する人は0.1〜2%です。

 

1000人のポリオ陽性患者さんがいて、発症する人は50〜100、その中で麻痺を発症するのは0.1〜2人。

もちろん感染者の分母が増えれば、この数%が占める人数は増えます。

 

でも、世界でも根絶宣言されている国がほとんどです。

 

 

8、まとめ

 

戦後の日本ではポリオワクチンは必要でした。

ただ、現在の日本においてポリオは脅威的な感染症ではなくなりました。

ポリオが根絶されていない国に渡航予定がある場合は必要だと思います。

 

ワクチンを接種し、抗体を保持しているからこそ感染症が拡大していない、という意見もあります。

現在ポリオの感染を認める国は戦後の日本のように、栄養状態が悪く、水道普及率も低い発展途上国のみです。

 

ポリオワクチンの効果はあります。ただ、ワクチンだけでなく、衛生環境、栄養状態が改善したことがポリオ感染率の減少につながった可能性も考えられます。

 

そして、今の子供たちの定期接種のワクチンの数は、1983年生まれの私が子供の頃と比較しても大幅に増えています。同時接種も当たり前となっています。

一つ一つのワクチンは問題がないとしても、同時接種や、接種回数、種類が増えることへの影響も否めないと思います。

 

 

9、最後に

 

ワクチンがあれば守れる命があった、というツイ主さんのお気持ちは理解したいと思っています。でも、ワクチンで副反応が起こった方が「ワクチンに慎重になってください」という想いになるのも、同じことだと思います。

いずれも、そこに強い想いがあるからこそ、感情がぐっと込められる。

 

感情が大きく動いた時に大きなエネルギーが生まれるのを感じています。感情に訴えると人は動く。

それは素晴らしい原動力でもありますが、時に注意が必要です。

感情で判断すると、思考が盲目的になりやすいからです。

それが意見の対立の根源となっていく。

 

だからこそ、特にワクチンやコロナに関しては、感情だけで判断せず、データで考えることが必要だと思います。

  • ワクチンは効果はあるが、完璧ではない
  • ワクチンは各々の感染症ごとに考える
  • 感情で考えると思考の偏りが生じやすい

 

現在休止中ですが、ワクチンの動画販売予定です。

カラダの仕組みから考える予防接種オンライン講座(全3回)

 

 

ワクチンだけが感染症から守る手段ではなく、食事を含めた毎日の生活が基本です。

でも。心の在り方が最も根幹。

 

どのような心となっているのか、それを教えてくれるのがタイムウェーバーやメタトロンです。

今後、事例を紹介していきます。

 

タイムウェーバーを使用したセッションも開催していきたいと思います。(遠隔で可能です)

 

悠馬さんのサビアン占星術 分析セッションは4月開始予定です。

5種のホロスコープを徹底分析! サビアンシンボル・アナリシス

 

 

Twitterでコロナに関すること、ワクチンに関することを呟いています。

藤原 悦子看護師

看護師として勤務時、自身の体調不良から自然療法の世界に出会う。また、幼少期からのアトピー性皮膚炎に長年ステロイド薬を使用していたが、薬では症状の根本改善しないことを実感。長女の出産を機に薬に頼らない生活に徐々にシフト。身体のメカニズム、自然療法などの学びを深め、子育てお母さんへ向けた講座を開催。全ての問題の根源は精神であることを認識した2020年よりメタトロン測定会を実施。現在はICU看護師の世界に身を置き、西洋医学、代替療法、いずれにも偏らない視点を目指す。趣味は自給自足へ向けた畑(自然農)。小学3年生、1年生、3歳の3児母。

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藤原 悦子看護師

看護師として勤務時、自身の体調不良から自然療法の世界に出会う。また、幼少期からのアトピー性皮膚炎に長年ステロイド薬を使用していたが、薬では症状の根本改善しないことを実感。長女の出産を機に薬に頼らない生活に徐々にシフト。身体のメカニズム、自然療法などの学びを深め、子育てお母さんへ向けた講座を開催。全ての問題の根源は精神であることを認識した2020年よりメタトロン測定会を実施。現在はICU看護師の世界に身を置き、西洋医学、代替療法、いずれにも偏らない視点を目指す。趣味は自給自足へ向けた畑(自然農)。小学3年生、1年生、3歳の3児母。