あまくない砂糖の話と蜂蜜大さじ8杯

 
−−−目次−−−
  1. 『あまくない砂糖の話』は砂糖大量摂取の人体実験
  2. ハチミツ大さじ8杯でガモーの人体実験と同量の果糖を摂取することになる
  3. ハチミツ大量摂取をカロリーで考える
  4. お菓子はダメだがハチミツは良いというバイアス
  5. 高い身体活動を維持する人間とは?
  6. 果糖=太るという視点から脱却せよ

『あまくない砂糖の話』は砂糖大量摂取の人体実験

2014年に『あまくない砂糖の話(原題:That Sugar Film)』という映画が公開されました。

 オーストラリア人の俳優で映画監督のデイモン・ガモーが脚本と主演も努めて制作されました。

 

端的に、こんな内容です。

  • 現代人は砂糖を摂取し過ぎている。
  • 砂糖は一見健康的で毎日食べる食品(低脂肪ヨーグルトやシリアルなど)に含まれている。
  • 一般的なオーストラリア人は1日にティースプーン40杯分の砂糖を摂取(角砂糖40個分、160g)する。
  • お菓子をたくさん食べなくても日常的な食品から砂糖を摂取してしまう。
  • 砂糖を一切食べない健康オタクな成人男性(監督&主演)が1日160gの砂糖を摂取するとどうなるか人体実験をした。
  • 結果に基づき、砂糖の危険性に警鐘を鳴らす。

 

 映画の冒頭で、弁護士/作家のデビッド・ギレスビーという人物が、「オーストラリア人の砂糖摂取量は、おそらくでしょうが、1日にティースプーン40杯程度です」と発言します。そこから砂糖を一切取らないデイモン・ガモーが1日40杯の砂糖を摂取したらどうなるのか………という人体実験に入っていくのですが、この1日40杯(=160g)はおそらく「盛った話」だと思われます。

Wealth
第15回 砂糖に「甘い」オーストラリア?パラドックスめぐる議論も
2014年8月14日

 ”また、連邦政府が発表する栄養指針「オーストラリアン・ダイエタリー・ガイドラインズ」は最新の2013年版で初めて、砂糖について、塩分と同様に摂取量を制限するよう明記した。業界基準であるオーストラリア食品協議会(AFGC)による指針「デーリー・インテーク・ガイド」では大人1人当たりの砂糖の摂取量は90グラム。オーストラリア人の1日の平均的な砂糖消費量は茶さじ20杯(100グラム)とされており、日本人の同69グラム(農林水産省調べ)の約1.5倍だ。

 

 肥満大国オーストラリアでは1日160gの砂糖を摂取する人もいるのでしょうが、オーストラリア&ニュージーランド情報サイトの記事を参照とすると、オーストラリア人の1日の平均的な砂糖消費量はティースプーン20杯(100グラム)*とのこと。

 

*(注)40杯で160gは1杯をティースプーン1杯を4g、20杯で100gはティースプーン1杯を5gで計算しているものと思われます。

 

 デイモン・ガモーの実験開始前の食生活は「脂肪50%、タンパク質26%、炭水化物24%」で糖質制限食(Low Carb Diet)です。

 

 そんな彼が、1日に160gの砂糖を60日間摂取して人体実験

 チキンに砂糖を4杯。

 水にも砂糖を8杯。

 

 「お菓子やジャンクフードを食べなくても健康的な食品から無自覚にも砂糖を食べ過ぎてしまう」という話から映画は始まりました。しかしなぜチキンに砂糖をかけ、砂糖水を飲んでいるのかとツッコみたくなりますが………60日間の砂糖大量摂取の結果は以下のようでした(wikipediaから転載)。

  • 実験開始12日目の時点で、体重は3.2kg増加した。
  • 体重は、最終的に8.5kg増加した。
  • 体脂肪が7%増加した。
  • 腰回りが10cm膨らんだ。
  • 実験開始前よりも摂取エネルギーが2300kcal未満に減った期間があるが、それでも体重は増加した。
  • 血中の中性脂肪値が20(正常値)だったのが、倍の40(危険水域)にまで増加した。
  • 実験開始から18日目の時点で、脂肪肝の一歩手前にまでなるほど、内臓脂肪が増加した。
  • 医師から「(内臓脂肪が増えたのが原因で)糖尿病の初期症状」との診断を受けた。
  • 顔に吹き出物ができた。
  • 睡眠から目覚めると、砂糖が欲しくなる。食べても時間が経過すると、再び砂糖を食べたくなる。
  • 常に倦怠感があり、砂糖をいつでも欲するようになった。
  • 脱力感が酷く、運動を続けるのがだるくなってきた。

 

 糖質制限食を実践していた人間が、突如ガバガバと砂糖を摂取したら、まあこうなるでしょ………と思います。恣意的に砂糖の害悪を刷り込もうとしています。

 しかし映画はプロパガンダ臭が否めなくとも、日本とは異なり、肥満大国オーストラリアでは異性化糖も含めて砂糖の摂取過剰が深刻な問題になっているのでしょう。

 ガモーは低糖質ならなんでも良いという考えではなく、オーガニックな食生活を好み、おそらくパレオダイエットに感化されている印象があります。私も1年未満ですが彼のような食生活をしたことがあり、当時の自分であれば共感した内容です。映画の最後も、子どもたちにはお菓子じゃなくてフルーツなど素材そのものを美味しいと感じるように食育しようというメッセージで締めくくられています。

ハチミツ大さじ8杯でガモーの人体実験と同量の果糖を摂取することになる

『自然治癒はハチミツから ハニー・フルクトースの実力』 – 﨑谷博征 (著), 有馬ようこ (著)

 さて今日の本題は、崎谷博征と有馬ようこが提唱するハチミツ療法の「1日最低大さじ6〜8杯」についてです。

 砂糖ティースプーン40杯は160g626kcal

 ハチミツ大さじ8杯は168g553kcal

 「ハチミツ1日大さじ8杯」とは、過激に砂糖を消費する人体実験ムービーと、ほとんど同じカロリーのハチミツを摂取するということです。このカロリーは、砂糖なら全量が、ハチミツでもほとんど全てが「糖」に由来するものです。

 砂糖なら全糖質量の半分が、蜂蜜なら種類によって異なりますが、半分もしくは半分以上が果糖(フルクトース)になります。崎谷バニラ蜂蜜療法は、さらにフルーツの摂取も推奨しますから、彼らの食事法をまじめに実践すると『あまくない砂糖の話』の実験を上回る果糖摂取量になるかもしれません。

 

ハチミツ大量摂取をカロリーで考える

 カロリーの面から考えてみましょう。『あまくない砂糖の話』で毎日砂糖から摂取されたカロリーは、お菓子に例えれば、18cmのショートケーキ8当分を1個と、日本サイズの板チョコ1枚のカロリーと同等です。

 毎日ショートケーキ1個と板チョコ1枚を食べ続けると想像すると、健康に不安を感じますよね。

 

 ケーキとチョコには脂肪分が多く、カロリーは砂糖のみに由来するものではありません。従って「ハチミツ大さじ8杯」との単純比較はできませんが、ショートケーキ1個と板チョコ1枚を合わせたカロリーを砂糖から摂取すると想像すると、それは危険な量だと誰しもが思うでしょう。

 大さじ8杯ハチミツ療法において(彼らは健康な人の健康維持にも勧めているので大さじ8杯ハチミツ健康法とも言えますが)、PUFAを摂取しない限り、大量にハチミツを摂取しても大丈夫だ、大丈夫どころか、どんどん健康になっていくのだと主張しています。そして砂糖はハチミツには劣ったとしても、健康を増進する食べ物であり、PUFAを摂取しない限りは大量摂取をしても問題はないとも主張しています。

 先の例にあげたチョコレートがココアバター、ショートケーキがバター、生クリームで作られたものであれば、PUFA含有量が非常に少ない食べ物です。さらに無添加でオーガニックであった場合、ケーキのスポンジに使われる小麦粉を除けば、ショートケーキとチョコレートには崎谷博征と有馬ようこの推奨する食品しか含まれません。

 

 それだけ高品質であったとしても、皆さんはきっと、毎日ショートケーキ1個と板チョコ1枚を食べ続けることに、「なんて幸せそうな毎日!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、健康については心配になるでしょう。

 

お菓子はダメだがハチミツは良いというバイアス

 ここで一部の崎谷バニラ理論のフォロワーは「毎日ショートケーキ1個と板チョコ1枚では脂肪分が多すぎてダメに決まっている」と考えるかもしれません。悦子も直感的に「ハチミツよりケーキとチョコの方が悪そうだ」と考えたようです。どちらも長期的に続けると悪いのですが、身体に与える影響の違いを具体的に検証してみましょう。

 同じカロリーでなければ検証となりにくいので、チョコレートを板チョコ1枚(50g)ではなく板チョコ1枚の7割強(36g)に変更し、カロリーを553kcalに揃えて比較します。

 まずは栄養素の比較です。

 ハチミツは著しくビタミンとミネラルに欠けますので、栄養価の面では圧倒的にショートケーキ&チョコレートに軍配が上がります。これは当然の話であり、理由は「ハチミツには栄養が少ない」に書きましたので、そうなの?と思われた方はぜひご確認ください。

 

 次にPFCバランスを確認します。

 ハチミツに含まれるタンパク質は1g以下で、ほぼゼロに等しいです。

 ハチミツ大さじ8は糖質が137gもあり、平均的な女性における1日の糖質摂取目安量の半分ほどに迫ります。

 一方、ショートケーキ+チョコは脂質39gで、1日の脂質摂取目安量の3分の2に迫ります。

 

 この感じ方はそれぞれでしょう。糖質制限系の医師や、『あまくない砂糖の話』の監督ガモーであれば「どちらも悪いが、ハチミツ大さじ8の方がより悪い」と考えるでしょう。栄養分がほぼ糖質しかない上に、果糖の摂取量があまりに多すぎること、脂肪を悪いものだと考えていないことがその理由です。

 

ライフスタイルによって糖質と脂質の影響は変わる

 この問題に、どう決着をつけましょうか?

 簡単に考えられるにも関わらず、意外と皆さんの盲点となっている身体の仕組みをお伝えします。

 それは、人体で糖質を最も消費するのは骨格筋だということです。

 

 崎谷博征も、最近のブログでそのように解説しています。重要な部分を太字にしましたので、ご確認ください。

 

『動物には糖質が必須である理由〜リアルサイエンスシリーズ』(2023-10-30 15:48:03)

https://ameblo.jp/nomadodiet/entry-12826622230.html

 私たちヒトも含めて動物は、身体活動をする生命体です。アリストテレスも「動物は、食べるために身体を動かす必要のある生命体」と定義しています(Aristotle. On the Generation of Animals. Cambridge: Harvard University Press; 1943)。

 現代社会では、この動物の基本である、身体を使って“動く”ことをあまりしなくなりました。ちなみに、車で外出したり、飛行機に乗って旅行に行ったりすることが“動く”ことではありません。あくまでも、“動く”というのは、身体活動を伴うことを指します。

 身体活動をするときは、糖質を必須とする脳も同時に活動しますが、筋肉の動きも活発になります。心臓も骨格筋とは違う種類の筋肉で構成されています。心臓も他の筋肉と同じく、運動で活発に動きます。

 この筋肉は、じっとしている安静時には、もっぱら脂肪をエネルギー源としています。脳と赤血球(酸素を運ぶ)は、専ら糖質しかエネルギー源として利用できません。筋肉は、安静時には脂肪をエネルギー源として、これらの最重要組織に糖質を回しているのです。

 ところが、身体活動をすると、筋肉も大量の糖質をエネルギー源として必要とするようになります(Strenuous endurance training increases lipolysis and triglyceride-fatty acid cycling at rest. J Appl Physiol. 1993;75:108-113.)( Regulation of endogenous fat and carbohydrate metabolism in relation to exercise intensity and duration. Am J Physiol. 1993;265:E380-391.)。

 実際に、筋肉組織は、全身の75~90%の糖質を取り込む最大の糖消費器官になります(Rates and tissue sites of non-insulin- and insulin-mediated glucose uptake in humans. Am J Phys Endo Met. 1988;255:E769- E774.)。

 アメリカ大学スポーツ協会(American College of Sports Medicine)や米国食事協会は、身体活動が高い個人には、1日6-10g/kgの糖質を推奨しています(American College of Sports Medicine position stand. Nutrition and athletic performance. Med Sci Sports Exerc. 2009;41:709-731.)。

 

 これをバイアスを除いて素直に読んでみましょう。要点を以下にまとめますが、

 

  1. 筋肉は、じっとしている安静時には、もっぱら脂肪をエネルギー源とする。
  2. 運動時には、筋肉は糖質をエネルギー源として使う。
  3. 現代社会では、動物の基本である、身体を使って“動く”ことをあまりしなくなった。
  4. ゆえに、筋肉をあまり動かさない現代人は、たくさんの糖質をエネルギーとして消費できない。
  5. スポーツをする身体活動が高い人には多量の糖質摂取が推奨される(スポーツをしない/身体活動が低い人にはもちろん推奨されない)

 

 ということになりますね。だからこそ、糖質制限が流行し、一定の支持を失いません。体感的に、少し制限した方が体調が良いと感じる方が多いからですね。

 1日中農作業をする昔の日本人は、大量の米、麦、芋を食べます。毎日激しいトレーニングに何時間も費やすアスリートは、単糖やショ糖の入ったスポーツドリンクをたくさん飲みます。どちらも、特に問題とはなりません。筋肉が糖を消費し、身体にエネルギー余剰が発生しないからです。

 一方で、普段はデスクワーク、忙しいながらも毎日10分の筋トレをして、週に1日は1時間ジョギングをする人がいたとします。これを継続できたなら、現代人としてはかなり頑張ってるほうです。しかし、昔の日本の農民ほど身体を動かしているでしょうか?アスリートほどの活動量がありますか?答えはNOです。

 1日に、全く運動らしい運動をしない人も大勢います。そんな人にとって、ハチミツを大さじ8杯も、他の栄養もなく身体に入れることが、本当に健康だと思いますか?

 そしてショートケーキ+チョコレート36gと比較して、(どちらも健康にとって良くありませんが)どちらがマシだと思いますか?

 

 もし、たいして身体を動かさないにも関わらずハチミツ大さじ8の方が健康的だと思うのであれば、、、洗脳されているかもしれない、と注意した方が良いかもしれません。ハチミツは身体に良いものだと過剰に認識してしまった時、「毒となるか薬となるかは量と期間が決める」という法則が、思考から飛んでしまうのです。

 

高い身体活動を維持する人間とは?

 崎谷博征の該当記事は、非常にユニークな文章で締め括られます。

 

 実に身体活動の高い人で体重が50kgであれば、1日300-500gの糖質の摂取量になります。

 アフリカに現存している狩猟採集民族(hunter-gatherers)は、非常に高い身体活動を維持しています。この狩猟採集民族の調査では、フルーツや塊茎(tuber)などのデンプン質に加えて、ハチミツやショ糖などの二糖類を全体のカロリーの20~80%まで摂取します(Ecological and sociological importance of honey to the Mbuti net hunters, Eastern Zaire. African Study Monographs. 1981;1:55-68)(Seasonal variance in the diet of Ache hunter-gatherers in Eastern Paraguay. Human Ecology. 1984;12:101-135)(The Importance of Honey Consumption in Human Evolution. Food and Foodways. 2011;19:257-273)(Honey, Hadza, hunter-gatherers, and human evolution. Journal of human evolution. 2014;71:119-128)。

 このように、本来身体活動を営む動物であるヒトは、大量の糖質を必要としているのです(^_−)−☆。

 

 非常に高い身体活動を維持する人間の例として、アフリカの狩猟採集民をあげています。これを読んで「やっぱり人間には大量の糖質が必要だ!それもハチミツがベストなんだ!」ともし考えてしまう方がおられたら、かなり冷静さを失っていると考えた方が良いでしょう。

 ただ、身体活動の高い人は多量の糖質摂取が推奨され、アフリカの狩猟採集民にはたくさんハチミツを食べる集団が存在する、と書いてるだけなんですね………まあいかにもエビデンスあります!みたいに4つの文献の記載がありますから、そのうち2つを読んでみました。軽く紹介します。

 

Frank W Marlowe et al.
“Honey, Hadza, hunter-gatherers, and human evolution. Journal of human evolution”
(ハチミツ、ハッザ、狩猟採集民、そして人類の進化)
J Hum Evol. 2014 Jun:71:119-28.

 まずこちらの文献ですが、ハッザ族に関する文献ですね。

 これがハッザ族の男性。この斧で何をするのか?

 高さ15m、直径8〜9mにもなるバオバブの木の高いところにある蜂の巣を狙います。斧の刃と反対側をハンマーのように使い、杭をバオバブの木に打ち込む。巣に到達するまで、これを繰り返して登っていく。蜂に刺される危険は当然のこと、高さ15mなので、落下すると死亡する。それらのリスクと背中合わせの中で、彼らはハチミツを採取します。

 

 これは、身体活動量半端ないですね。大量にハチミツを食べても、あっという間に筋肉が消費してしまいそうです。

 

ICHIKAWA, Mitsuo
“Ecological and sociological importance of honey to the Mbuti net hunters, Eastern Zaire. African Study Monographs. ”
(ザイール東部のムブティ族の網猟師にとっての蜂蜜の生態学的・社会学的重要性)
African Study Monographs1;January 1981:55-68

 続いてはカロリーの80%もの蜂蜜を摂取するというムブティ族に関する文献です。まず正確な情報をお伝えすると「ムブティ族の中にはカロリーの80%もの蜂蜜を摂取する人もいる」というだけで、民族のほとんど全員を意味するものではなく、さらに5月〜7月の1〜2ヶ月間のみの話です。

 「豊富な脂質とタンパク質だけでなく、様々なビタミンやミネラルを供給するウジ虫や花粉と一緒に食べると、蜂蜜はwellバランス食品として分類されます」なんて書いてあります。そりゃそうです。ハチミツにビタミンとミネラルはとても少ないので。

 で、やっぱり木に登ります。数メートルから30メートルの高さまで。

 

 大事なことなのでもう一度言います。

 年に1〜2ヶ月間カロリーの最大80%蜂蜜を摂取するムブティ族の男性は、蜂蜜を採るために、斧を持って高さ30メートルの木に登ります。

 

 これほど非常に高い身体活動を維持するヒトは、1日にハチミツ大さじ8杯を必要としているのです (^_−)−☆。 笑

 

果糖=太るという視点から脱却せよ

 『あまくない砂糖の話』では、しきりに肝臓への負担が強調して語られていました。その肝臓ダメージの原因は、ブドウ糖ではなく果糖であると映画では主張されます。

 

 活動量の低い人が大量の果糖を摂取すると、肝臓にダメージを受けます。これは間違いありません。しかし果糖は肥満の原因という話は、そうなることもあれば、ならないこともあります。

 太るか、太らないかという視点で果糖の功罪を測ろうとすると、真相が分からなくなります。これが『あまくない砂糖の話』や、果糖悪玉説の矛盾を浮き彫りにしています。

 

 私のところには、もっと複雑な健康相談が来ます。

 例えば果糖の大量摂取でまさかの「太れなくなる」など。

 

 「果糖=太る」という視点に陥っては、果糖の本当の影響は読み取れません。

 太らなければ良いと勘違いをすると、大きな落とし穴にハマります。

 

 実例解説記事に続きます。

 

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藤原 悠馬生化学(生物学) / 西洋占星術
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「症状の原因を根本から読み解く エネルギー代謝学」セミナー主宰。細胞レベルの代謝、病理、自然界、食文化を縦横無尽に繋ぐ他に類を見ない圧倒的な俯瞰力と分析力が話題を呼び、全国から多数の現役医師、治療家、薬剤師、美容家、栄養士、料理人、ボディインストラクターなどの健康・治療業界のプロから一般の主婦までがセミナーへ集う。どこにも所属しない、日本で唯一のフリーランスの生化学講師。2019年より「生化学講師が教える 占星術の基本の考え方とホロスコープチャートの読み方講座」を始動。IC魚座29度「プリズム」/MC乙女座29度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男」。全ての生命の普遍的な創造原理を、文献や生活の全てから抽出し、具体化するのが生業。

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「症状の原因を根本から読み解く エネルギー代謝学」セミナー主宰。細胞レベルの代謝、病理、自然界、食文化を縦横無尽に繋ぐ他に類を見ない圧倒的な俯瞰力と分析力が話題を呼び、全国から多数の現役医師、治療家、薬剤師、美容家、栄養士、料理人、ボディインストラクターなどの健康・治療業界のプロから一般の主婦までがセミナーへ集う。どこにも所属しない、日本で唯一のフリーランスの生化学講師。2019年より「生化学講師が教える 占星術の基本の考え方とホロスコープチャートの読み方講座」を始動。IC魚座29度「プリズム」/MC乙女座29度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男」。全ての生命の普遍的な創造原理を、文献や生活の全てから抽出し、具体化するのが生業。