4年越しの「おなかケアプロジェクト」腸内環境検査からの考察

確か2013年だったと思うのですが、理化学研究所の辨野特別研究室による

「おなかケアプロジェクト」

という便から腸内フローラ(腸内細菌叢)を推測する検査に参加しました。

 

当時ベジタリアン9年目でした。一般的に腸内環境に良いと言われるもの、例えば野菜、根菜、海藻、発酵食品の摂取量は、ベジタリアンだったわけですから、一般の方よりも飛び抜けて多かったです。

しかもその品質たるや一級品ばかりでした。素材にこだわったオーガニックベジタリアンのお弁当屋をやっておりまして、品質には徹底しておりました。

どれくらいこだわっていたかって、使っている調味料や素材をブログで全公開していたほどです。
(これがどれだけ凄いことか、飲食業の方ならわかるはず。それだけこだわり抜いてどうだ!と言える品を使っていたわけです)

そして、腸内環境に悪いと言われがちな、肉、乳製品、白砂糖などは全く摂取していなかったわけでして。

「僕の腸内環境はまあまあ良くないとおかしいよね…」と淡い期待と共に検査に自分のうんこを出したわけです。

その結果がこちら。

おなかケアプロジェクト6 おなかケアプロジェクト8

僕の腸内環境はグループ7に分類されました。「60歳以上の男性が多い。喫煙、飲酒の習慣がある。運動の習慣がある」とのことです。

うーむ 全然良くなさそうな感じ( ̄▽ ̄) 

ヘルシーベジタリアンライフのつもりだったんですけどねぇ…(遠い目)

この検査が4年越しで昨年秋にまた募集があったので、もちろん応募して検査していただきました。

結果はこちらです。

前回とはグループの分け方詳細が違っておりますが

おなかケアプロジェクト4

僕は今回はグループ3という結果に。

「海藻、根菜、キノコ、野菜の摂取頻度が高く、喫煙習慣が無い」

お、以前よりも健康そうなグループに入ってる?(笑)

おなかケアプロジェクト3

フェイカリバクテリウムとビフィズス菌は多い方が長寿に繋がると考えられているようです。双方、大腸のエネルギー源となる酪酸産生が多い菌であるとのこと。僕はフェイカリバクテリウムかなり多め。ビフィズス菌はやや多め。

おなかケアプロジェクト2

各菌の役割一覧です。

まあ、うんこの細菌を調べたところで、それが腸内とイコールするかはわかりませんよね。

こちらは無料の検査ですので、ネット検索をかけても「こんなんだったよ」という報告を多くの方がアップしています。

それらをずらっと眺めてみると…

野菜を良く食べるとか 食べないとか、喫煙やアルコールの習慣があるなしとか、運動の習慣があるなしとか、アンケートを元に集計を取っているのでしょうけども、検査結果のそれと、実際の生活習慣がイコールしていないケースの方が多いような印象です。

2017年の今回では「海藻、根菜、キノコ、野菜の摂取頻度が多い」という結果が出ましたが、実際の生活習慣では2013年当時よりも摂取量は減ってます。

今現在の野菜などの摂取量は一般的な人々と比べると多い方かと思うのですが、当時はベジタリアンです。摂取量は今よりももっともっと多かった。

今は、海藻、根菜、キノコ、野菜の摂取量が減った代わりに、肉、卵、乳製品の摂取量がぐっと増えました。これら全部、毎日欠かさず食べてます。

そして2013年は「飲酒習慣がある」というグループに入っておりましたが、今も当時も同じく飲酒習慣があります。量もほぼ一緒です。

今回の結果が前回と比較して良くなったものなのか否かは、この検査結果だけでは判別がつきませんので、あくまで「こう推測する」というものなのですが…

「飲酒とか喫煙習慣によって変化する状態というのは、決して飲酒と喫煙によってのみ起こるものではないだろう」と考えられます。要するに、腸に強いダメージがあると、そのように変化していくのだろうと。

僕の2013年の腸内環境は「60代に多い」というものでしたが、僕はまだ30歳でしたけど、60代の老化した腸内と同等のダメージを負っていたと。

アルコールを今も昔も飲むにも関わらず、2013年が「老年+飲酒」という結果で2017年が「善玉菌が多そうな印象(不明ですが)で、少なくとも老年グループではなく、飲酒や喫煙習慣がないと判定されている」という理由は、おそらく2013年は菜食という偏った栄養欠乏食と腸にダメージを与える様な食べ物の常食によって「60歳以上+飲酒」という結果に陥っていたのではないかと考えています。

では、どんな食べ物が腸にダメージを与えていたのかというと、僕は添加物や加工食品をほとんど食べていませんでしたので

  • シードオイル(なたね油、ごま油)
  • 未発酵の大豆(豆腐、豆乳、ゆで大豆、油揚げ)
  • ナッツ類と豆類(ベジタリアンの貴重なタンパク源)

こういった一般的には健康に良いと認識されている食べ物が腸内環境を悪化させる主要な原因であったと思います。


※2013年当時愛用していた菜種油。自分の経営する弁当屋の揚げ物は全部これで揚げてました。これがサラダ油より遥かに良いのは事実!しかし…

特にシードオイルの常食が一番良くなかったと思われます。PUFAは現代において腸疾患を激増させている主役でしょう。

すご〜く健康に良さそうなものばかり食べているのに、当時夏場の汗の匂いが最悪でしたし、「うんこから満員電車のおっさんから発するような香りがする…」と悩んでいました(爆)

今は、家族以外の人のうんこの匂いを嗅ぐことはないですし正確にはわかりませんが(笑)当時よりずっとマシな香りになっていると思われます( ̄▽ ̄) 体臭も減ってます。

以上はひとつの推論でしかありませんが、僕と同様に一見ヘルシーな食生活をしているのにも関わらず、「飲酒習慣、喫煙習慣がある」と判定が出た人は結構いるのではないかな〜?酒もタバコもやらなくても。

まさか自分が全く健康ではないと生化学的にはハッキリする様な食生活をしているとは夢にも思わず、身体に悪いわけないだろうと思いつつも実際に健康とリンクしない様で迷走し、当時オーリングテストにハマってしまいましたわ…(ますます混乱に陥る)。

今は一般的に、特に健康に気を使う人にこそ敵視される、乳製品、砂糖、肉を毎日食べて、昔よりずっと良い感じ。

そして、インスタ見てもらうとわかりますが味噌汁は毎日飲みますけど、漬物は摂取率少なめです。それは、ただ作るのが面倒臭くて登場回数が少ないというのが主な理由ですが(笑)肉、卵、乳製品からしっかりアミノ酸やビタミンを毎日摂取することに比べたら面倒くさくてサボってしまうくらいの意欲しか沸かない、とも言えます。

なぜなら、腸内環境を改善するなら、菌の摂取よりもまず宿主の細胞の健康度を上げることが優先だからです。菌によってではなく、栄養によって。

漬物や味噌などの発酵食品が腸内環境を改善すると言われておりますが、腸内環境を良くするならまずもっと沢山のアミノ酸や酸化しにくい脂肪酸が必要だと思いますし、何より腸へのダメージを与える物の摂取を控えることが必要かなと。

僕が長年実践していた菜食主義は腸の修復と維持に重要なアミノ酸に欠けてしまいますし、植物毒の強い食べ物に偏る食事を強いられます(シードオイル、大豆、玄米、豆類、ナッツ)。

腸にダメージがある人ほど、オメガ3豊富な魚食中心の食生活も残念ながら良くないです(魚食も腸環境を良くすると広く信じられ、未だにクリニックでは魚油サプリが腸疾患に処方される現状ですが…)。

そして、良かれと思ってぬか漬け、ザワークラウト、キムチなどを「沢山食べすぎる」のもどうかと思うんですよ。それらは発酵しているとはいえ非加熱ですし、糠やアブラナ科というそのままでは植物毒の強い食べ物です。

あくまで「食べすぎると」の場合で「食べたいと思う分量」の漬物を食べるのは良いことだと思います。でも、健康オタクほどに、発酵食品はたくさん食べるほど良いと思って本来カラダが要求している量以上を食べている人はとっても多い!(笑)

ヨーグルトなんかは品質さえ良ければ、アミノ酸、飽和脂肪酸、ビタミンやミネラルなど豊富で結構食べても良い感じと僕は考えているのですが…(しかし乳製品なので嫌われること多し)。

「腸内環境の改善」って最近の流行りのようですが、一般論から少し離れて考えた方がゴールまで早く辿り着くこともあるのではないかと。発酵食品やプロバイオである種の菌を増やそうとしたり、菌の餌を与えることが治療法になるとは限らないですよ?

菌のことより宿主の栄養摂取優先。
宿主の腸が修復されれば
そこに住みつく腸内細菌叢も
自然とバランスを保つようになる。

荒れ果てた廃墟に住めなんて、菌達もそりゃ荒れ狂って反乱を起こすってもんですし、荒れ果てた(腸内細菌叢バランスの崩れた)土地に「餌」を大量投与しようもんなら、一部の勢力が独り勝ちしてさらにバランスが崩れる事も否めない。

その意味で、「腸内環境改善」や「糖質選択」派に敵視される「砂糖」は速やかに宿主へ吸収されてエネルギーを生み出し、健康な腸をつくるというパラドックス…( ̄▽ ̄)

リーキーガットや腸内細菌との関係を含めたこんな話は、

糖質クラス1
「消化吸収とリーキーガット症候群」
〜エネルギー代謝と腸内細菌を絡めた消化吸収の全貌〜

にて大解説しておりますので興味のある方はぜひご参加ください。

「肉食、乳製品、砂糖が腸内環境を悪化させる」
「魚食、菜食、発酵食品、腸内細菌に餌を与える事が腸内環境を改善する」

という広く信じられている説に「それって本当?」と考えなす良いキッカケになると思います。

親が間違った理解を持ち、子供のアトピー、アレルギーがなかなか治らないケースは非常に多いので、思い当たる節のある方もぜひチャレンジして頂けたらと。もちろん、相談を受ける側の治療にあたっている方々も。

脂質クラス2ではリーキーガットやエンドトキシンにも絡む脂質と免疫の解説をしています。合わせてご受講いただければ、かなり理解が深まります。

脂質クラス2「脂質、免疫、慢性炎症の繋がり」〜乳腺炎発生機序から炎症の謎を解明せよ〜

あ、あとは食べ物が腸内細菌叢を全て決定するんじゃなくて
生活環境からの影響も大きいのかと。

抗菌グッズを使い過ぎたり、清潔すぎる環境にだけ身を置いているのは身体の共生菌のバランスを取るには良くありません。

昨日のブログ(場が成長を決める)に書いたような、自然いっぱいの場所へ出来るだけ沢山の出かけたり、畑をするのは最高の菌活ですね。

しかし菌活っておかしな言葉だ。それは当たり前のことで、本来は菌による脅威からいかに身を守るのか、という感覚だったのにね。

藤原 悠馬生化学講師、
EMFA1級電磁波測定士、整体師

「症状と食事を読み解く生化学セミナー」主宰。細胞レベルの代謝、病理、自然界、食文化を縦横無尽に繋ぐ他に類を見ない俯瞰力と圧倒的なリサーチ力、分析力が話題を呼び、全国から多数の現役医師、治療家、美容家、栄養士、料理人、ボディインストラクターなどの健康・治療業界のプロから一般の主婦までがセミナーへ集う。どこにも所属しない、日本で唯一のフリーランスの生化学講師。MCサビアンシンボルは乙女座29度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男」。知識の中に留まる事なく実践と行動から現実と知識に架け橋を作り続ける。

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健康を知ること
= 自然の法則を知ること

藤原 悠馬生化学講師、
EMFA1級電磁波測定士、整体師

「症状と食事を読み解く生化学セミナー」主宰。細胞レベルの代謝、病理、自然界、食文化を縦横無尽に繋ぐ他に類を見ない俯瞰力と圧倒的なリサーチ力、分析力が話題を呼び、全国から多数の現役医師、治療家、美容家、栄養士、料理人、ボディインストラクターなどの健康・治療業界のプロから一般の主婦までがセミナーへ集う。どこにも所属しない、日本で唯一のフリーランスの生化学講師。MCサビアンシンボルは乙女座29度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男」。知識の中に留まる事なく実践と行動から現実と知識に架け橋を作り続ける。