honoiroのメタトロン・セッションが目指すのは「深い気付きと自己理解」の提供 part.5
女性Aさんからのレスポンス −本音が次の扉を開く−の続きです
メタトロンセッションを始動し、解析レポートを作成し始めて以来、最も膨大で、時間をかけたレポートです。2020年6月時点の、私の最新モードで書いています。
2019年までは、生化学、生物学、化学から構成されるエネルギー代謝学に膨大なエネルギーを注ぎ込みました。昨年私が作り上げたエネルギー代謝学は、自分の人生史上で始めて、自分自身で完全に納得することが出来、自分を認められる作品となりました。
私は生化学や生物学の本質的な理解には大きな自信があります。昨年はセミナー作成で手一杯だったので、今年は昨年のセミナー内容の一部をブログ化することで、科学的な言葉で綴られた生命理論の面白さをここに綴りながら、私の実力を証明していくでしょう。
こんなのはただのパフォーマンスであり、割と簡単に書いたものです。このメタトロンレポート作成や、ブログ化の作業の方が、よほど時間がかかっています。論文などで白黒つけられない世界を、明確に、理論的に表現するのは、非常に気を揉みます。正解が存在しません。想像力を限界まで発揮する必要があります。サイエンスとは違う意味合いでの繊細な作業を強いられます。
私が2019年、同じくセミナーを開催していた西洋占星術と、メタトロンが導き出す深層心理、潜在意識の世界を繋げ合わせたときに見える景色から、生化学や生物学からは見えなかった、「現行の生命理論の限界のその先」を感じています。
個人の問題を解決する際に、最も的確な情報は占星術にあると、私は感じています。物質的なサイエンスの中に、大多数の心理、行動原理を平均化した心理学の中に、個人的な人生における使命や目的などの答えは存在しません。
だから、占星術をベースにレポートは書かれています。しかし占星術だけで肉体的な問題を手解きするには頼りないので、生化学や科学論文、陰陽五行などの考え方もボーダーレスに繋いで、謎解きをしています。
ほとんどの人が、この内容について来れないと思います。ただ私は、分野に壁を作らず生命の本質を追い続けたいので、私が目指す場所はここにあるという意思表明をするために、このレポートを公開しています。
また、私の仕事とは何か、クリニックとは何が違うのかという事も、今後メタトロンセッションを利用される方へご理解頂きたいという願いもあります。
*********転載始め*********
女性A様 4月2日メタトロンセッションレポート No.2
>股関節のご指摘は、実際に左側のみ「臼蓋形成不全」があります。 少しかぶりが浅い程度で、たまに無理な動きをすると痛めたり違和感を感じる程度です。 母も妹も同じで、特に母はひどく、現在は両股関節が人工関節です。
メタトロンで追跡した股関節の場所(青四角1番)も、左の臼蓋(寛骨臼)でした。
これは「0.477 関節の免疫変形性変更」と「0.468 多発性関節炎」として検出されました。
関節の免疫変形性変更
→ メタトロン英語言語設定「Immunodegerenative change of joint」
これは和訳も英訳もおそらく表現に間違いがありますが、「Immuno (免疫性の) degenerative (退行的) change (変化) of joint (関節の)」という意味になります。
多発関節炎(MSDマニュアルプロフェッショナル版より引用)
▶多︎関節炎は末梢関節,身体中心部の関節(例,仙腸,椎間,椎間板椎骨,肋椎の関節),またはその両方を侵すことがある。
▶成︎人における慢性の多関節の関節炎は以下に起因することが最も多い
・RA (関節リウマチ)
・血清反応陰性脊椎関節症 (通常,強直性脊椎炎,反応性関節炎,乾癬性関節炎,または腸炎性関節炎)
メタトロンの測定結果
乾癬 → 女性の体/0.674
乾癬性脊椎関節炎 → 女性の体/0.876 (共に上記画像)
関節リウマチ → 軟骨細胞/1.061 (後に記載)
乾癬の原因(Doctor’s Fileより引用)
乾癬の患部では、皮膚の細胞の増殖が活発になり、角質と表皮が厚くなる。これには免疫機能の異常が関与していると考えられている。本来、免疫機能は体を守るシステムで、細菌やウイルスな どが体内に侵入するのを防ぐ役目を果たしているが、免疫機能に異常が起こると、異物ではなく自分自身に反応し、炎症を引き起こしてしまう。乾癬は、Th17という本来は細菌やカビに対する 防御の役割の免疫反応が過剰に皮膚の細胞を刺激することによって生じていると考えられている。
乾癬性関節炎(http://www.cosentyx.jp/p_kansetsu/01.htmlより引用)
手指や足趾の関節の腫れや痛みだけでなく、脊椎や腱・靱帯に病変が起こることがあります。多 くの症例では、関節の炎症は左右対称でなく、障害の起こる関節も少ないのが特徴ですが、関節リウマチと非常に似ていたり、関節リウマチと合併して起こることもあります。
関節リウマチ(MSDマニュアルプロフェッショナル版より引用)
顕著な免疫学的異常として,炎症を起こした血管で滑膜表層細胞により産生される免疫複合体が ある。形質細胞がそのような複合体の一因となる抗体(例,リウマトイド因子[RF],抗環状シトルリン化ペプチド[抗CCP]抗体)を産生するが,破壊性関節炎はそれらの抗体がなくても起 こることがある。マクロファージもまた,初期に患部の関節滑膜に遊走する;マクロファージ由 来の表層細胞の増加が血管の炎症とともに顕著にみられる。滑膜組織に浸潤するリンパ球は主に CD4陽性T細胞である。マクロファージおよびリンパ球は,関節滑膜で炎症性のサイトカインおよびケモカイン(例,TNF-α,顆粒球マクロファージコロニー刺激因子[GM-CSF],多種のイン ターロイキン,インターフェロンγ)を産生する。放出された炎症メディエータおよび様々な酵素 が,RAの全身症状ならびに関節症状(軟骨破壊,骨破壊など)の一因となる。
女性Aさんの臼蓋と全身の骨や関節で起こっていると考えられる事
・関節リウマチ(全身で発生)、または乾癬性関節炎(皮膚と関連)を主因とした、 臼蓋形成不全からの免疫性の変形性股関節炎
・関節の問題は臼蓋形成不全だけではなく、脊椎、手指や足趾にも発生している
・その原因は免疫システムが本質である
このレポートでお伝えしたい事
臼蓋形成不全によって変形性股関節炎が発生します。患者の多くが中高年の女性であるようです。臼蓋形成不全の原因は明らかではなく、遺伝性も多いとされています。女性Aさんのご家族が臼蓋形成不全との事ですから、遺伝性である可能性は高いと思います。
メタトロンは免疫性の関節炎であるという結果を出しています。これが遺伝によって起こっている という見方も出来ますが、免疫システムは遺伝によってのみコントロールされるのではありませ ん。また変形性股関節炎や関節リウマチなどの免疫異常/自己免疫疾患が中高年の女性に多い理由は、女性ホルモンの産生・代謝機能不全にあると考えられます。
女性Aさんは全身で「コレステロール代謝異常」が顕著であり、「胆石性胆嚢炎 (コレステロール代 謝異常)と「エストロゲン過剰症 (コレステロールから産生するエストロゲン代謝異常)」も関節炎に次いで共鳴する結果でした。
これも免疫系と同様に、遺伝だけでコレステロールやホルモン代謝が決定するのではありませ ん。以下に、レポートの最後に記載した重要な文章を再掲します。
-潜在意識は、身体的な病態の根本に存在している-
-病気は体の言語で、その潜在意識を表現する方法です-
Didier Grandgeorge, M.D. (小児科医, ホメオパス)
病態の根本に潜在意識であり、症状は潜在意識が肉体を通して表現するメッセージです。
「遺伝だから仕方がない」ではなく「遺伝であっても、症状は潜在意識が肉体を通して表現した メッセージであり、そのメッセージの意味を考える事こそが重要であり、本当の意味で人生が豊 かになる鍵である」と考えて頂きたく、このレポートを作成致します。
これを忘れてしまうと意味がわからなくなるので、最初に明確に目的を宣言しておきます。
免疫性の関節炎の根本原因は、関節の骨組織そのものには存在しない
メタトロンにはSmart Filterという機能があり、項目ごとにスマートレポートのような検出をかける事が可能です。
左が「関節の免疫変形性変更」、「多発性関節炎」のSmart Filterチェック画像です。
関節の免疫変形性変更の関連不調項目として、非常に強く鼻粘膜、咽頭後リンパ節、下顎リンパ節 と共鳴しています(数値を前回のレポートp.3と比較してください)。それに次ぐ項目は、ほとんどが頭頸部に存在するもの、気管支などの呼吸器、皮膚、最後に子宮頸部です。
関節の免疫変形性変更=関節の免疫性の炎症による変形性の退行的変化ですが、多発性関節炎がそれを起こしているという結果となっています(スマートレポート参照)。
その多発性関節炎の関連不調項目としては、最上位にリンパ節(※結節は誤訳)、ついで関節群、そして股関節となっています。これは、多発性関節炎が、股関節だけに顕著に起きているのではなく、他の関節にも発生し、その最も大きな原因、または関連がリンパ節にあることを示します。
リンパ節の異常は免疫異常であり、免疫異常が多発性関節炎の原因であり、その原因の上流が鼻粘膜や咽頭と下顎のリンパにある事が示されています。
遺伝的な要因があると考えられる股関節の不調の根本原因は、頭頸部にあると考えられるという事です。
鼻粘膜や咽頭などの不調原因は精神的、心理的領域にある
赤い四角1番は、今回頭頸部で自動追跡された鼻腔粘膜です。その上部にも同じように評価の悪い (フレインドラー炎症5番) があります。
口咽科 2016; 29(1):99 ~ 106
上咽頭炎治療に取り組む堀田修らの論文からの抜粋ですが、上咽頭の炎症があらゆる症状の原因 となるという仮説です。
この文献では上咽頭があらゆる疾患の源流にあるという見解を出していますが、私は視床下部を含む大脳辺縁系の影響により、上咽頭、その先にある鼻粘膜が悪化するという流れだと考えて います。
精神的、心理的な問題により、大脳辺縁系に負荷がかかり、上咽頭、視床下部へ直接繋がる臭球、 その先の鼻腔粘膜などが過剰刺激され、上記図で説明されるようなワクチンアジュバントのような化学物質や、その他環境中の様々な物質に刺激されやすい状態になるのだと考えています。
今回の女性Aさんのメタトロンチェックでは、関節の免疫変形性変更と非常に強く「鼻粘膜、咽頭 後リンパ節、下顎リンパ節」との関連が示されています。つまりは多発性関節炎の原因が、そこにあるという事です。
<不調、症状、病名>
- 冷え 寝てる時の噛みしめ(よい歯科に巡りあい歯を治し改善中)
- 短気
- アトピーは出ていません。
- 不快はそんなになくて、今の自分がどうなのか、ただ知りたいというだけ。
女性Aさんの問診票からの抜粋ですが、冷え、噛み締め、短気が主訴です。
関節の免疫変形性変更のSmart Filter、または前回レポート内の「女性の体」の不調箇所でも、4.880で「顎下リンパ節」と出ています。
これは英語の言語設定だと「Submandibular lymph nodes」とあり、Submandibular glandで顎下腺なので、おそらく顎下線そのものか、その周囲のリンパ節を表しています。(メタトロンには誤訳や明瞭でない表記が多数あります。)
顎下腺はストレスで刺激されます。
(参照:https://kokoro.mhlw.go.jp/column/body002/)
咬筋という下顎を引き上げて噛み合わせる咀嚼筋と顎下線は隣接しており、強い噛み締めが顎下線および下顎のリンパ系の過剰刺激と関連する可能性があります (結局のところ、顎下腺の過剰刺激の原因は視床下部=脳=精神的ストレスですが)。
また、下顎や咽頭のリンパ系、鼻粘膜と繋がる臭球、大脳辺縁系に、関節の変形性退行的変化や多発性関節炎の原因もある可能性をメタトロンは示しています。
無関心、陰鬱、悲しみ、妬みの影響
頭頸部で共鳴している4つの感情の肉体への影響をスマートフィルターで調べると
無関心 → 顎下線 (退屈も同様の結果)
陰うつ → 鼻粘膜、咽頭後リンパ節、喉頭、下顎のリンパ節、上咽頭、顎下線
悲しみ → 鼻粘膜、咽頭後リンパ節、喉頭、下顎のリンパ節、上咽頭、顎下線
妬み → 大腿静脈
への関連がある事が示されました。
視床下部 → 陰うつ、悲しみ
嗅神経 → 陰うつ、悲しみ
坐骨神経 → 妬み
という結果も出ました。
股関節周辺の坐骨神経では妬みの影響がありますが、臼蓋形成不全の原因の上流は視床下部、咽 頭、顎下リンパ節などに存在すると仮定すると、「陰うつ」と「悲しみ」が大きな問題となっている可能性があります。
※「陰うつ」や「悲しみ」が悪い感情なのではありませんが、それら「ネガティブな感情だけ」が 上位を占めているバランスの悪さが問題です。
骨、および軟骨細胞と関連する不調箇所と疾患
※左からバーチャルモデル(不調箇所)、スペクトル身体異常、同調しやすい疾患形態
▶身︎体の骨全体
▶臼︎蓋の軟骨層 ※つい間は誤訳です
▶軟︎骨細胞
骨の中で股関節が最も悪い評価ではなく、「胸部」「足と足首」「血液循環」に問題がある
全身の骨、臼蓋の軟骨層、軟骨細胞レベルで共通して、多発性関節炎と関節の免疫性退行変化が最も強く共鳴する結果でしたが、全身の骨の中で最も悪いのは「胸椎」、ついで「関節距踵(足首の関節)」でした。
骨全体、軟骨層レベルではリンパ球と白血球=免疫系の問題が示されていますが、軟骨細胞レベ ルでは心臓の冠状動脈の問題が最上位です。次いで、手掌指動脈、大腿静脈、膝窩静脈、小伏在静脈と、 足首の関節が問題です。
女性Aさんは「冷え」も今回のメタトロンカウンセリングの主訴としていました。
臼蓋の軟骨細胞レベルにおいて、心臓から上半身へ血液を送る動脈と、下半身から心臓へ血液を戻す静脈の問題が示されていますが、ここから「冷え」と「臼蓋形成不全」の問題がつながっている可能性も読み取れます。
ここで注目したいのは、「胸椎」と「冠状動脈(心臓)」が不調 = 胸部(とその背中側)に何か問題がありそうだ、という事です。
今回、気管支も強く不調を示していました。気管支は鼻粘膜とつながっており、それは大脳辺縁系や、悲しみ、陰うつなどの感情と関連性があることは、先にお伝えしました。気管支、頭頸部の双方で「呼吸器感染症」が強く共鳴しており、陰うつと悲しみの感情が、呼吸器感染症と関連 があることが、スマートレポートでも示されています。
臼蓋と同じ場所の神経は、今回の全身の平均で最も強い不調を示しました(神経幹の炎症、神経根障害/前回のレポート参照)。
同じく嗅神経も不調で、自律神経を調節している視床下部と共に、悲しみや陰うつの感情が影響 を与えている事も、先にお伝えしました。
つまり、悲しみ、陰うつの感情は、女性Aさんの持病である(遺伝と考えられている)臼蓋形成不全、現在の主訴である夜間の噛み締め(自律神経の問題)と冷え(血流の問題)の全てに影響しています。
骨と関節では、意外にも足首の関節が股関節よりも不調で、さらに脚全体の静脈に不調がありま す。そして多発性関節炎を生み出すのは、リンパ系と白血球=免疫システムの異常です。
これらを全て、占星術とつなげて考察していきます。
女性Aさんのチャートのシングルトン「土星」
女性Aさんの1ハウス、および東半球に唯一存在する土星は、シングルトンです。他の天体より比較的際立った力を持つと考えてください。
1ハウス、双子座の土星は、7ハウス、射手座の水星とオーブ1度以内のタイトなオポジション (180°)を形成しています。
>でも、自分を出していないので翻弄されていて、もう、何がしたいのかぼやけています。 それでも自分の中で探求心がぐつぐつしていて、抑えているのが大変です。
水星ー土星のアスペクトは「職人技」と称され、オポジションは学者に多いアスペクトと言われ ます。何かを苦労して時間をかけて学びます。射手座と双子座は、探究心や知的好奇心を最も強く持つサインです。
47歳の女性Aさんは、「木星期」に昨年から入っています。これまで探究し、身につけて来た知性、技能を持って、若い世代にチャンスを与えていくような立場に入る時期です。しかし、未だに探求するテーマすら見つかっていないように伺えます。
女性Aさんはネイタルチャー トで3つの射手座の天体と射手座のリリスを持ち、そのうち金星はASCルーラー(女性Aさんの10天体の代表格)です。サイドリアルチャートでは太陽が射手座、ドラコニックチャートでは月が射手座です。相当に、射手座の色は強いです。射手座は、目標を定めたならば、誰よりも早く到達点まで走り抜けます。これだけ射手座が強いので、そのポテンシャルを女性Aさんは持っています。
1ハウス(基本的個性、世界観)にある土星は、水星とオポジション、木星とインコンジャンク ト(150°)、月とスクエア(90°)のアスペクトを持っています。全てハードアスペクトで す。成長するための困難、試練を与えるカイロンともアスペクトを持ちます。
1ハウスの土星はシングルトンですから、女性Aさんのキー天体のひとつです。ここにカイロンのアスペクト、そして天体とはハードアスペクトしかありません。土星には試練を課されているでしょ う。しかし上手く扱わなければ、木星と月の力を発揮できません。
木星はノード軸(ドラゴンヘッド、ドラゴンテイル)と正確に重なっているので重要です。サビアンシンボルは山羊座の17度で、ドラゴンヘッドも同じ度数となります。
この度数のテーマを「愛蔵版 西洋占星術/松村潔著」から引用します。
“大人意識の中に隠された純粋な心理や個人的な感情を解放して、人間的に自由に振舞うことに関心を抱きます。表面的な大人の意識でなく、真の人間性を考えるには、まずは裸の心に付き合う事が大切です”
直井アキラ氏の著書によれば、「自由は不可欠で束縛を嫌う。ともかく自己能力を発揮したい人 で、そのテーマや価値観を見出さねばならない。本当の価値が見つかるまで逃げて逃げまくる人生。テーマが見つかれば才能を開花させ、古い物を壊し、上昇意欲を持つ事」とあります。
この木星は9ハウスにあります。9ハウスの木星は、精神性の高い生き方をすることで幸せへの道を切り開きます。木星の持つ楽天的な性質が9ハウスでは強まるので、自分に厳しくする事が必要です。
全て女性Aさんに必要なメッセージであるように思います。
木星が担当する臓器は肝臓です。肝臓は五行では怒りを司ります。
明幸円websiteより画像をお借りしました
肝臓が痛むと、怒りやすくなると考えられています(女性Aさんの主訴、短気)。
木星が生きるには、土星の力が必要です。土星はシングルトンにして、1ハウス唯一の天体です。 本来、土星は女性Aさんの「能力」であり、山羊座の太陽のルーラーでもあります。非常に重要な意味を持ちます。
土星的な力を発揮する感受点MC
下記は前回のレポートからの引用です。
>MCのサビアンシンボルは水瓶座の7度です。 同じく直井氏の著書を参考にすると、この度数の シンボル解題は「エゴの殻を破る、脱皮と成長、求道」です。創造性のテーマとして、真理を求め、 精神世界や芸術を追求するとあります。
ここに冥王星は120度(トライン )、海王星は60度(セクスタイル)というイージーアスペ クトがあり ますので、自分の仕事で成果を上げるために、10天体のなかで最も強力な力を持つ 冥王星と海王 星の力を、イージー、リラックス、ラッキーな形で発揮できるポテンシャルを示します。
IC、MC軸と正確なアスペクトを形成し、ASCルーラーともオーブ約3度でコンジャンクションす る、女性Aさんのチャートで重要な射手座7度の海王星のサビアンシンボルの解題は「ロマンティッ クな恋・ラッキーなこと」ですが、こちらの創造性のテーマにも「深層心理の世界」があり、 「ロマンや夢、芸術、芸能、精神世界に適性を持つことがある」とされています。
>IC、MC軸は人生の重要なテーマとなりますが、幸運なことに名声を得やすい、活躍するポテン シャルの高い度数です。前途の通り、MCの解題は「エゴの殻を破る、脱皮と成長、求道」です。
MCの水瓶座に関しても、ご自身の仰る「適応力の高さ」やMCルーラーが6ハウスにある事で 「事務仕事への適性」程度には力を発揮していますが、水瓶座7度の持つ本来の意味とは、まだ距離が遠いのではないかと思います。
土星が支配性である山羊座の太陽
太陽は一般的に占星術で最も重要な天体とされています。女性Aさんの太陽は、山羊座の5度で8ハウスにあります。獅子座のICのルーラーでもあり、非常に重要です。
山羊座の5度のサビアンシンボルは、特定の人物を崇拝し過ぎる危険性を持ちます。これが冥王星(権力)の正確なスクエアや、7ハウスへの天体の集中により、バニラさんのようなカリスマ性のある人物に傾倒してしまったことは前回説明しました。
山羊座生まれの女性Aさんは、山羊座らしい方法で人生を開拓していきます。山羊座の5度のテー マも十分に発揮していくことが計画されていますが、それはカリスマ性のある人物に依存することではありません。時に誰かを崇拝するほどに憧れを持ちながらも、そこに依存するのではな く、十分な学びを得た後に、特定の他者との信頼関係、良い意味での依存関係の中で人生を切り開きます。
山羊座は結果を形にします。それもまだ、出来ているとは程遠い実感だと思います。
そして、本当に自分の力を発揮するポテンシャルは、ネイタルチャートの太陽ではなく、ヘリオセントリックの太陽となります。180度反対側、蟹座の5度が女性Aさんが人生を切り開く、ひとつの大きなテーマです。
蟹座の5度のシンボル解題は「個と集団の不一致、個のエゴの敗北、挫折」です。
この度数は、自分のエゴの敗北を何度も経験し、その度に新しい考えを持ち、他力本願ではなく、自分で幸せになることが課せられています。学習の意図として、「放棄したくなる感情の乗り越え」ともあります。
これもまだ、今から力を発揮していく段階で、眠らせていたものだと思います。
(必要以上に自分をダメだと思っても良くないので伝えますが、ヘリオセントリックの太陽やMC- ICのサビアンシンボルなど、存分にポテンシャルを開花させている人は1割も存在しません。ほとんどの人間が「その程度」で学び切らずに人生を終えます。しかし、それは不幸な事です。)
さて、前置きが長くなりましたが、今からが本題です。
・シングルトンの双子座の土星が生きていない。
・土星的な役割を持つ水瓶座のMC(とその対極にある獅子座のIC)が生きていない。
・土星を支配性に持つ山羊座の太陽(ヘリオセントリックでは蟹座)が生きていない。
ここから考察してみたいと思います。
山羊座 → 土星 → 「脾臓 + 骨、関節、結合組織、皮膚、上皮組織」
均衡感覚がテーマで、土星をルーラーに持つ山羊座は、外界から守り、内部を安定させるための 骨や関節、皮膚や上皮組織が担当部位です。土星は脾臓が担当臓器なので、脾臓も山羊座の臓器 です。
脾臓は今回のチェックで自動追跡はしませんでしたが、フレインドラー4番(下画像)と、内部臓器のバーチャルモデルで1.843と不調臓器の上位に検出されました(前回レポート参照)。また、 胃-膵臓-十二指腸エリアでは脾臓のリンパ節が不調箇所として上位にリストされています(下画像)。
占星術では、サインや天体の力が適切に発揮できない時に、または意識の転換を求められる時 に、肉体の対応部位に不調が出ると考えられています。潜在意識が肉体で表現するメッセージで す。
臼蓋形成不全=免疫性の変形性股関節炎は、メタトロンでは乾癬性の傾向もある=皮膚にも問題があると示しています。骨、関節、結合組織、皮膚など、いずれも山羊座の担当部位です。
臼蓋形成不全=「免疫性の変形性股関節炎/多発性関節炎」の実体
生体は、細胞の死と再生のバランスを取る必要があります(恒常性/ホメオスタシス)。過剰な細胞死は炎症性疾患、過剰で無秩序な再生(増殖)はがんという病名が付きます。
関節リウマチの主病変は関節滑膜に出現します。滑膜は軟骨が擦れあう時の潤滑油となり、軟骨へ栄養を送るサポート役です。線維芽細胞様の滑膜細胞、マクロファージ、リンパ球で構成されます。滑膜に炎症を来たし、滑膜組織での新生血管からの炎症細胞浸潤、炎症性サイトカイン産生、滑膜増殖を来たし、近傍の軟骨、軟骨下骨が破壊されるのが、関節リウマチです。
Cell. 2010 Mar 5;140(5):619-30.
Autoimmunity and the Clearance of Dead Cells(自己免疫と死細胞のクリアランス)
京都大学の上記論文で説明される多発性関節炎が起こるメカニズムを簡単に説明します。「未消化のDNAを運ぶマクロファージによって産生されたTNFα(炎症性サイトカイン)が多発性 関節炎の発症の原因である可能性がある」という研究報告です。
マクロファージとは死細胞をクリアランスする免疫細胞の主役(貪食細胞)です。未消化のDNAを運ぶマクロファージとは、つまり「死細胞をクリアランス出来ずにいる」マクロファージの事です。それが過剰なTNFαを産生し、それを受け取った滑膜細胞がさらにIL-1、IL-6などの炎症性サイトカインを放出し、「サイトカインストーム」と呼ばれる、炎症性物質の大量産生を招きます。
このサイトカインストームが自分の関節の細胞を攻撃するよう免疫細胞を仕向けます。免疫が制御出来ない状態です。原因は、マクロファージの死細胞クリアランス能の低下が源流にあります。
多発性関節炎だけでなく、全身性エリテマトーデス(SLE)のような自己免疫疾患や貧血も、死細胞の貪食能不全が原因となると示されています。
古くなった赤血球をクリアランスするのは、土星と山羊座の担当臓器である脾臓のマクロファージです。これが出来ないと、新しい血液を作れない=貧血になります。破壊と再生は、常にバラン スを保たれる必要があります。
SLE、多発性関節炎、貧血は全て、女性が圧倒的に罹患しやすい病状です。女性が罹患しやすい病状は、女性特有のホルモンが引き起こす代謝に原因があります。
閉経目前にも関わらず(注:ほぼ閉経していると問診票に書いてあったことを失念していました)、エストロゲンが過剰になっている理由は、過剰なサイトカイン産生にあります。自己免疫ダメージを防ぐために、生体はエストロゲン産生を高めます(アロマターゼの活性化)。
エストロゲン過剰症でSmart Filterをかけてみると、エストロゲン過剰症と最も強く共鳴するのは 全身レベルでは視床下部、泌尿生殖器、卵巣レベルではリンパ球と白血球となっています。
最も顕著なのは自律神経を調節している視床下部です。ここに「免疫性の変形性股関節炎/多発性関節炎」の根本的な原因があると考えても、おかしくはないでしょう。当然ながら、視床下部は感情や精神面に影響されます。
「悲しみ」「陰うつ」の影響
8ページ記載の感情の影響ですが、不調の源流と考えられる視床下部や嗅神経、および鼻腔や咽頭などの頭頸部では「悲しみ」「陰うつ」の感情が悪影響を及ぼすという結果が出ています。
悲しみは、東洋医学の五行では、肺を代表とし、鼻、皮膚、毛が関連部位です(12ページ画像 参照)。今回のチェックでは気管支、鼻、皮膚が不調と示されました。
占星術的には、山羊座の土星(皮膚)は双子座(肺)ですから、悲しみや陰うつの感情が、土星を殺している、または土星を生かさない事が、悲しみや陰うつの感情を生み出していると考えても良いかもしれません。
股関節よりも、胸椎と足首が不調
持病がある股関節臼蓋よりも、胸椎と足首が不調と出ています。
<胸椎=獅子座>
悲しみを司る肺の後ろに胸椎があります。背中の上部は、獅子座の担当部位です。
女性Aさんは獅子座の強い人です。ネイタルのICが獅子座、ドラコニックのASCが獅子座、サイドリ アルの月が獅子座で、これは蟹座のICのルーラーでもあります。月は本来獅子座のハウスである5ハウスにあります。
一言で表現するならば、獅子座的な感覚で生きる事が、大きな安らぎを得る人です。獅子座とは揺るぎない自己表現と創造性のサインです。
獅子座らしさを発揮できない場合、その担当部位に不調が出ます。
<足首=水瓶座>
獅子座のICの対極に、水瓶座のMCがあります。女性Aさんはドラコニックチャートでは水瓶座に4天体(火星、海王星、金星、水星)とリリスを持ちます。そのうち金星はICのルーラー、火星はMCのルーラーです。非常に水瓶座色も強い人と言えるでしょう。
水瓶座は血液やリンパなど、循環に関わる全てが担当部位です。場所的には、足首が水瓶座の担当であるとされています。
臼蓋の軟骨細胞では、関連する場所は全て循環系と、足首の関節でした(p.8参照)。不調の関連最上位は冠状動脈で、心臓は獅子座の担当臓器です。
MC水瓶座7度については、前途しました。また、太陽は冥王星と天王星とアスペクトを持ちますが、天王星は水瓶座のルーラーであり、MCのルーラーです。このキンタイル(72°)のアスペクトは、まだ開拓する余地があると思います(前回レポート参照)。
占星術のネイタルチャートは、人生の計画表です。計画通りに進んでいない場合、肉体にメッセージを運んでくると考えても良いでしょう。
<骨、関節、皮膚=山羊座>
これは前途した通りです。
現代医療や科学的には、認められませんが、IC-MCという「自分軸」や、太陽という「課題」と向き合うことで、股関節の状態を良好に維持できると十分に考える事が可能なだけの情報が、ここにあると私は考えます。
※サインの対応臓器は諸説あり、ここでは「ボディアストロロジー/松村潔著」を主に参考として います。
五行で考える
明幸円websiteより画像をお借りしました
脾臓は土星と山羊座の臓器です。伝統的には、脾臓は太陽の担当臓器とも考えられていました。山羊座の太陽や、ICの獅子座が生きていない事が、悲しみの感情を生み、骨、子宮と卵巣、内分泌(エストロゲン代謝)に影響を与えていると考えてみても良いかもしれません。
>高校くらいからアトピーからの代謝低のムチムチで水飲んでも太っていたので太ることに嫌悪が 強烈なままです。
五行理論では肺は皮膚や免疫の維持を司り、脾の力によって養われる相生関係です。そして脾が水分代謝を司り、不調は水毒を生み、浮腫みやすくなるとされています。
>3年くらい前のメタでは「喜び」が一番でした。
脾を養う「心(喜)」が欠けてしまった事が、五行の循環を停滞させてしまっていると考えても良いでしょう。
この面からも、
五行の「心」= 太陽 → 山羊座の太陽 → ルーラーの土星
太陽 = ICの獅子座のルーラー + ペアで成立するMC (土星的役割)
という「土星(シングルトン/太陽のルーラー)、太陽(山羊座)、IC(獅子座)、MC(水瓶座)が鍵である」という可能性を描けます。
総まとめ
話を臼蓋形成不全、変形性股関節炎、多発性関節炎に戻しつつ、「遺伝性と思われる病気も、こんな視点で捉えてみてはどうか」という所に話を落として終わりにします。
多発性関節炎は女性が患いやすく、正常な死細胞のクリアランス能を失ったマクロファージが過剰にサイトカインを放出する事で発生するという論文を紹介しました。
「破壊」が正常に行われないと、破壊を行うために強制的なイベントがもたらされます。この論文の見解でいえば、細胞の新陳代謝が正常に行われないので、古い細胞を消去するために、サイ トカインが大量に放たれ、免疫細胞が集結します。
それが結果的に炎症を起こし、後に臼蓋を変形させるまでに至ります。
しかし、何度も繰り返しますが、これは潜在意識からのメッセージです。メッセージを受け取り、気付きを得るまで、潜在意識は肉体へメッセージを送り続けます。
関節の免疫変形性変更と多発性関節炎に関するメタトロンのデータを詳細にチェックすると、胸椎、皮膚、足首の関節、血液循環、白血球とリンパ球、鼻粘膜、咽頭リンパ節、顎下線、視床下部、エストロゲン過剰症、悲しみや陰鬱の感情などのキーワードが出てきました。
造血幹細胞から単球へ、マクロファージへと成熟します。造血幹細胞は、脊椎や骨盤など体幹の骨髄で生まれます。骨髄は骨に包まれています。骨は山羊座(女性Aさんの太陽)の担当部位です。
太陽のサインである山羊座のルーラーは土星で、土星はシングルトンでした。土星は脾臓を担当します。脾臓は古く なった赤血球を壊して血液を綺麗に保ちます。壊すのはマクロファージの役割です。脾臓は骨髄で作られたリンパ球が成熟するための組織でもあります。免疫反応を起こすための抗体をつくる場所でもあります。
これらをボーダーレスに各種理論をレンズに用いて眺めて整理し、女性Aさんのネイタルチャート (人生の設計図)と照らし合わせた時、噛み締めも、冷えも、短気も、臼蓋形成不全も全てつながりを持っていると私は感じましたし、それを理解して頂くために文章を整理しました。
ここに書いたことは全て重要だと思っていますので、何が重要なのかを一言でまとめることはできませんが、前回からお伝えしているMC水瓶座の7度の「エゴの殻を破る、脱皮と成長、求道」と類似したテーマは、ネイタルチャートの各所に散らばっています。
ヘリオセントリックの太陽のサビアンシンボル、蟹座の5度「列車に破壊された自動車」は、小さなエゴ(自動車)がより大きな意識(列車)に破壊される事を繰り返す中で、自分の思考を洗練、上昇させていきます。
木星とドラゴンヘッドのサビアンシンボル、山羊座の17度にも「古いものを壊して上昇していく事」がテーマの一つにあると前途しましたが、対極にある蟹座の17度のドラゴンテイルも同じテーマを持ちます。180度の対は、常に同じテーマを、対局のサインから扱います。
蟹座の17度のシンボル解題は、「生来の可能性の追求、自己の殻を突き破る事、拘束を逃れる」です。自己の限界を突破し、過去を捨てて、才能を開花させ、自己実現に向かうとあります。
>離婚して別の方と再婚して、半年で離婚して、、、初婚の相手(今の主人)に戻っております。 今、ようやく、初めて向き合ったところです。
8ハウスに太陽を持つ女性で離婚歴がある方を過去何名も見ています。8ハウスは他者と一体化するほどの深い繋がりを学ぶハウスです。「結婚後の生活」のハウスと表現する方もいます。この太陽に天秤座の冥王星が正確にスクエアをしていますので、8ハウスの試練はなかなかのものだと思います。
また、カウンセリング時に「パートナーシップはもう諦めている」と仰った時の目が一番深刻だったので、それが最大の課題だと感じていました。
パートナーシップの話は、具体的に話を聞かなければ何も言えませんのでここでは触れませんでしたが、女性Aさんのチャートを見る限り、女性Aさんが殻を破って、成長して輝くほどに、良好なパートナーシップを築けるのではないかと思いました。
破壊し、新しく再生する、その新陳代謝の乱れから発生する免疫異常が、臼蓋形成不全の病理です。再生するためには、綺麗に破壊しなくてはなりません。
女性Aさんの結婚、離婚、初婚の方との再婚のストーリーはまさに「破壊と再生」、そして8ハウスの太陽らしいものです。
ICとMC、ノード軸(ドラゴンヘッドとドラゴンヘッド)と木星、ヘリオセントリックの太陽のサビアンシンボルも、古い自分を壊し、生まれ変わっていく事が共通するテーマです。
ノード軸と木星の活性化には、タイトなインコンジャンクト(150°)のアスペクトを形成する土星の力が不可欠です。土星は自分自身の殻を作ります。そしてMCの水瓶座は、それを破壊し、新しく再生します。水瓶座には細胞の酸化(=破壊)という意味もあります。
土星がアスペクトを持つ射手座の17度の水星も、「変化し、過去を捨て、息を吹き返し、上昇する」というテーマがありました。
さて、長くなりましたが一般的に遺伝性で不幸な事だと思われる臼蓋形成不全も、視点を変えて 思考を巡らせば、自分の人生に大事なメッセージを運んでいると感じられないでしょうか。
これは無理やりかもしれませんし、物は言いよう的な表現ではあります。
私は精神的に成長できれば、科学的かどうかはさておき様々な視点で物を考えても良いと思って いますし、周波数から見える世界や、本物の占星術を人生の羅針盤に活用して頂くきっかけを提供したかったので、今回のレポートを書かせて頂きました。
2020.6.29 藤原悠馬
********転載おわり********
周波数共鳴によるメタトロンやIMEDISの検査は、自分の潜在意識、眠らせているもの、忘れてしまったものなども、その鱗片を一瞬で拾い上げます。
7/5 3:50am ひとまずアップして、また後ほどこの記事の加筆をして、そして次の記事を書きます。まだ終わりません。