2023年12月18日開催「崎谷博征 / 有馬ようこ共著 『自然治癒はハチミツから』 Theリアル質問道場セミナー」は合計243名様にご参加、ご購入いただき、2月20日に配信終了しました。
感想は後日まとめてブログに掲載します。率直なご感想はもちろんのこと、ハチミツ大量摂取+PUFAフリー療法や、代替医療師vanillaおよび崎谷博征に対して何か言いたいことがある方は、ぜひご連絡ください。匿名で世の中に出しちゃいましょう。
なにせ、ご本人は一切の論理的回答を出さず、「いまだにハチミツ療法で症状が悪化するのではないかという心配をお持ちの方もいらっしゃいます」と仰るほどですから。
今回はバニラさんの弟子、蜂蜜療法協会員、TUEET会員様方にも、多数講座をご購入いただいております。それらを支持する私のアンチの皆様からも、多数ご購入いただけたことでしょう。ご意見や論理的反論等もお待ちしておりますので、こちらもぜひご連絡ください。
私はバニラさんと崎谷先生とは異なり、重要な問題は無視せず、ご回答を差し上げます。
どんなことも透明性を保ってこそ進化がもたらされ、透明性のない閉鎖した空間では、腐敗した権威が堂々と不正を行う世界が出来上がります。沈黙したままでは、何一つ進化はありません。
***
さて今日は長い沈黙を破り、代替医療師vanillaさんも販売している「量子波動器メタトロン」について綴ります。
—目次—
- ハチミツもメタトロンもステロイドも使い方を誤ると役に立たない
- メタトロンを開発・製造しているのはロシアのIPP社
- メタトロンで最も重要なのは「波グラフ」
- IPP JAPANメタトロンユーザー認定試験の大惨事
- 杜撰なメタトロンテストを作成したのは誰か?
- テスト作成者2名が、皆の前でテストの解答を間違える
- テキストが間違っているので取締役が間違えても仕方がない
- 正解を不正解とするメタトロン初級認定試験
- 波動療法師を名乗るバニラさんが致命的に誤った解釈を吹き込んだ
- 増殖が異化で崩壊が同化というカオス(無秩序)
- 「炎症=治癒」の概念が頭から離れない「代替医療師(反現代医療師)」
- IPP JAPANは私の質問にどう答えたか?
- 注意事項
- 2024年度エネルギー代謝学
私は2019年10月に精巣がん診断を受けまして、いっちょメタトロン買って、切除しないで頑張ってみるか!と決意。12月に購入しました。
2019年末から2020年末にかけて、メタトロンについてブログに綴ってますので、過去記事一覧から興味があればどうぞ。
3年間の沈黙を破ってメタトロンの記事を書くかと、ひとまず自分の過去記事(2020年)を読み返してみたら5、6回爆笑しました。
テンションが異常過ぎてウケるが、良い記事だ。
これくらいの勢いで生きた方が良いと、今の自分にも皆さんにもお伝えしますよ。https://t.co/FdjhmOuYPa
— 藤原悠馬 (@honoiro2021) February 26, 2024
精巣がん罹患時から2020年末まで、私の出生図の水星にトランジットの冥王星がジャストで乗ってましたので、ノリがヤバめです。
読み返したくない記事も多々あります(笑)
気を取り直して2024年。数年越しで、あらためてメタトロンの真実に迫っていきます。
ハチミツもメタトロンもステロイドも使い方を誤ると役に立たない
メタトロンは「読み方」が非常に重要です。だからこそ私は、メタトロンセッションへ参加していただいた方々にオリジナルの「メタトロンの説明書」を販売しておりました(あれを手に入れた人は宝だと思って大事にしてください)。
バニラさんとその弟子たちは、「メタトロンの読み方を間違えると体の真実とは真逆の結果を受け取ることになってしまう」と主張する様子を度々見かけます。
2023年、日本の全メタトロンユーザーに向けて、正しい読み方を教える長期講座と、メタトロン国内初(もしかすると世界初かも)の「メタトロンユーザー認定試験」が開催されました。
これがまあ大変なことになったのです。端的に、意味不明の無秩序(カオス)な情報が、日本のメタトロンユーザーに伝えられる惨事となりました。
メタトロンという機械と測定システムそのものについては、これまで綴ってきたように、素晴らしく、大変貴重なものです。
しかし使い方を間違えると、せっかくの技術が何も役に立たなかったり、むしろ有害なものに変化します。高級ハチミツについても全く同じことですよね。
ハチミツは使い方次第で私たちの健康に有益な効果を与えてくれるものです。
しかしハチミツの理論を書籍とセミナーで販売する崎谷先生とバニラさんが、生化学・栄養学的理解力の欠如により、誤ったハチミツの使い方を流布することとなり、多くの人々が逆に健康を損なってしまいました。
メタトロンは使い方次第で私たちの心身の健康に有益な効果を与えてくれるものです。
しかしハチミツと同じように、メタトロンを販売する「国内正規販売店」が、基本的な生化学・物理学的理解力の欠如により、誤ったメタトロンの使い方を流布することとなり、多くの人々が逆に心身の健康を損なっている可能性があるでしょう。
ハチミツもメタトロンも、使い方を誤ると全く役に立ちません。
この例えをアトピー治療に利用される「ステロイド剤」に置き換えても全く同じことが起こります。必要なタイミングで処方されるステロイドは間違いなくアトピー治療に有益なものになります。
しかし生活習慣その他のアトピーの原因と向き合うことなく、ステロイド剤を塗り続けるだけの治療を長年続けた場合に、多くの人たちに薬害がもたらされます。
わかりますか?
どんなものでも、正しく理解し、使えるかどうかに全てがかかっています。
誤った理解のもとに誤った使い方を流布し、販売を重ねてきた者は、その過ちが分かった時には、当然方向性を改める必要がありますが、残念ながら崎谷博征と代替医療師vanillaはクライアントの苦しみと科学的理解に向き合いませんでした。
この記事は、彼らのハチミツ詐欺と同じように、もはやどこもかしこも腐敗と不正だらけの代替医療、統合医療、自然療法業界の実態をお知らせするものです。メタトロンに興味がない方も、上記業界に関心のある方はぜひ読んでみてください。
メタトロンを開発・製造しているのはロシアのIPP社
手始めに「メタトロンとはなにか?」を整理します。
メタトロンを開発し、現在製造しているのはロシアのIPP社(Institute of Practical Psychophysics:応用心理物理学研究所)です。社名が示すように、メタトロンは物理学(量子物理学)に基づいた周波数、エントロピー測定器です。正確にはNLS(非線形解析システム)という、 あらゆる生物学的対象物の渦磁場のスペクトル分析に基づく測定原理を持つ機械です。
(画像:IPP)
1990年にIPPを創設したメタトロンの開発者は、ウラジーミル・イゴレビッチ・ネステロフ博士です。数年前に亡くなられており、存命ではありません。
(画像:MITIA)
ウラジーミル・ネステロフ博士が亡くなられ、現在IPP社長はネステロフ博士の妻であったヴェーラ・ネステロワ氏が努めています。
メタトロンで利用されるNLS分析技術を生み出したのは、ウラジーミル・ネステロフ博士の叔父にあたるスヴャトスラフ・P・ネステロフ博士(Svyatoslav Pavlovich Nesterov)と、ねじれ場理論(トーションフィールド)を提唱した物理学者のアナトリー・エフゲニエヴィチ・アキモフ博士(Anatoly Evgenievich Akimov)です。
スヴャトスラフ・P・ネステロフ博士(画像:IPP)
アキモフ博士(画像引用)
メタトロンの測定原理をネステロフ博士が解説した動画が、IPPの日本支社であるIPPジャパンのYouTubeチャンネルにアップロードされています。
聞き慣れない用語が頻出するうえに和訳も適切ではないので、理解は容易ではありません。日本の代理店(IPPジャパン)に、この動画を詳しく正確に説明してくれと頼んでも、ほとんど適当で辻褄の合わないことしか返ってきません。
なぜかというと、故・ネステロフ博士の伝えたことを、あまり理解していないからです。
加えて問題なのが、今、私がこの文章を書いている時点で、再生回数31回。アップされたのは3年前、2020年4月29日です。
これは、一般の方はもちろんのこと、メタトロンユーザーさえ測定原理に興味を持っていないことのあらわれです。
メタトロンで最も重要なのは「波グラフ」
メタトロンの測定原理の解説は今回割愛しますが、実は結構シンプルな仕組みだということは伝えておきます。そのシンプルな測定原理に基づき、非測定者が持つ周波数とデータベース内の様々な周波数が照合され、膨大な測定結果が導き出されます。
すべての測定結果を導き出す基盤となっているのが、以下の「波グラフ」です。
(画像:メタトロンIPP JAPAN)
メタトロンと言えば、下位機種で6段階、上位機種で6段階×2の12段階評価システム「フレインドラースケール」の結果を利用者さんは見ています。
(画像:IPPジャパン)
販売店のホームページにも波グラフの解説はなく、フレインドラースケールの紹介しかありません。
ですから、ユーチューバーがメタトロン測定をレポートする動画がいくつかインターネット上で見られるものの、フレインドラースケールの話しかしていません。
(画像:【性癖と嘘】全てがバレる嘘発見器をメンバーにかけてみた【性癖と嘘】全てがバレる嘘発見器をメンバーにかけてみた/ラファエル)
しかしメタトロンは波グラフが重要とされています。
IPPジャパンは重要度の割合を「波グラフが8、フレインドラースケールが2」とメタトロンユーザーに伝えています。
やはり、メタトロンで大事なのは波グラフなのですね。
メタトロンといえば「食べ物の相性」が最も注目されますが、それも実は、波グラフの波形から導き出されています。
これ、今までメタトロンを受けたことのある皆様は「え、そうなの?!」という情報ではないでしょうか?
なぜなら、どこの医者もセラピストも、波形についてまともに説明しないからです。なぜ説明しないのかというと、誰も理解していないから、ということになります。
この状況を「波形を読めているつもり」の「販売元(IPPジャパン)」が、全国のユーザーに波形の読み方を教育するという試みが、昨年2023年に行われました。
ところが、メタトロンを販売しているIPPジャパンは波形の読み方を理解していません。
販売元が最も重要なデータの読み方を理解していないなんてことが本当にあるのか?
と、疑問に思う方もおられるでしょう。
いや、あるんですよ。よく考えてみてください。
バニラさんは、はちみつの本を書いてはちみつを輸入販売していますが、「ハチミツは栄養満点のスーパーフード」だと公言し続けていましたよね。
あれと同じです。
全く理解していない人達がユーザーの教育を試み、認定試験を設けることになりました。
結果はもちろん大惨事かつカオス(無秩序)です。
IPP JAPANメタトロンユーザー認定試験の大惨事
この大惨事の経緯を説明します。IPPジャパンは、日本で初めてのメタトロンユーザー認定制度を設けました。初級、中級、上級と分かれており、初級は無料ですが、中級と上級は有料です。この認定試験制度が設立された理由には、中級以上の試験料金で金を稼ぐ目的はあるでしょう。
ちなみに、中級の講師は代替医療師vanillaさんも務めます。
昨年4月から10月にかけて、全7回、1回2時間程度の講義が配信され、10月〜11月にかけて初級認定試験が実施されました。4択式の全50問、正答率90%以上で合格です。
波グラフの読み方については長期講座にてかなりの時間が割かれましたが、初級検定試験の合格率は、なんとわずか18パーセントでした。
IPPジャパンのメタトロン初級検定、合格率はなんとたったの18%だったらしい。私はテキストに記載がなかったデータ解釈とは無関係な1問以外、全問正解で合格。
初級検定の講座は論理的に間違っていることも多々伝えられており、テスト作成者の意図を汲みながら時間を割いてテスト受ける苦痛。呆れる。
— 藤原悠馬 (@honoiro2021) November 29, 2023
IPPジャパンより、テスト後に以下の連絡がきました。
”この度は、貴重なお時間を割いての『2023年IPPジャパン主催メタトロン初級コース検定試験』へのご参加、誠にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。この度、先日発表されました検定試験の結果に関連して、重要なお知らせがございます。試験問題の一部に齟齬があることが判明いたしました。これにより、一部の受験者様に影響がある可能性がございます。現在、運営側ではこの問題を最優先で精査しており、影響を受ける可能性のあるすべての受験データを再検証しております。このような状況を招いたことに深くお詫び申し上げるとともに、受験者の皆様にはご心配をおかけしていることを重々承知しております。”
試験内容の一部に「齟齬」があったと。齟齬とは、食い違いが生じたり、お互いの解釈や認識が違ったりして、物事がうまく進まない状態を指す言葉です。
確かにそのような単なる「行き違い」に過ぎないものもあったかもしれませんが、低い合格率の理由はもっと深刻なものです。
それは、テストを作った人間がメタトロンの読み方を理解していないというもの。
そして論理的に誤った選択肢を正解とし、正しい選択肢を不正解としている問題が存在したからです。
このことから受講者からクレームが殺到。
テスト直後に発表された合格率18%は、今年になって51%に引き上げられました(笑)
これは検定試験として機能しているのか甚だ疑問であり、あまりの杜撰さに笑うしかないです。
杜撰なメタトロンテストを作成したのは誰か?
初級テストを作成したのは、大部分が吉川忠久氏と、山際泰生氏です。加えて薬機法に関する問題は河本英樹氏が作成しました。他にもテスト作成に関わった人物がいるようですが、それは秘密だという回答を山際氏から得ています。
IPPジャパンの運営は、主にこの3名によって行われています。
- 河本英樹 = IPPジャパンの取締役(実質的に社長)
- 吉川忠久 = 日本に始めてメタトロンを導入した人で販売実績ナンバーワン
- 山際泰生 = メタトロン販売実績No.1企業B-by-Cの元社員
昨年の全7回の講義の講師を務めたのも、テキストを作成したのもこの3名です。
波グラフ等の、メタトロン解析における理論的な問題を作成したのは、吉川忠久氏と山際泰生氏です。
山際氏からは「自分が作成した問題は正答率が高かった」と聞きましたから、正答率の低い、質の低い問題を作成したのは吉川氏です。
セルフチェック&セルフヒーリング 量子波動器【メタトロン】のすべて 未来医療はすでにここまで来た!(ヒカルランド)
吉川氏は、2017年に出版されたメタトロン本の著者です。紛れも無いメタトロン業界の第一人者。
その吉川氏は、「波グラフの読み方を代替医療師バニラさんと相談して伝え方を決めた」と発言しておられました。
バニラさんはメタトロンのディーラーであり、メタトロンの読み方を含む超高額なセミナーを主催し、さらに中級認定試験の講師です。
要するに、「メタトロンの読み方なら俺に(私に)任せろ」と言わんばかりの業界のトップが作成した講座内容とテストが、ユーザーの理解を全く促さず、混乱の「合格率18%(のちに51%に改変)」を生み出したという、ブラックジョークのような状況です。
テスト作成者2名が、皆の前でテストの解答を間違える
認定試験のカオスの一例を解説しましょう。IPPジャパンのテスト作成者3名 + バニラさんによって大混乱が発生した「波グラフ」の読み方についてです。
(画像:metatron IPP)
初級認定試験後の11月29日、IPPジャパン会員サイト内でオンラインフォーラムが開催されました。初級テスト受講者の疑問に回答し、テスト内容の齟齬を解説する目的です。
ある受講者が、以下の問題で「1」を選択し、不正解となりました。
【問題】計測結果のグラフの見方について正しいものを選んでください
- 青い曲線は増殖、赤い曲線は異質(炎症)、横軸は周波数(ヘルツ)、縦軸はdB(デシベル)
- 青い曲線は異質(炎症)、赤い曲線は増殖、横軸はdB(デシベル)、縦軸は周波数(ヘルツ)
- 青い曲炎は増殖、赤い曲線は異質(炎症)、横軸はdB(デシベル)、縦軸は周波数(ヘルツ)
- 青い曲線は異質(炎症)、赤い曲線は増殖、横軸は周波数(ヘルツ)、縦軸はdB(デシベル)
質問者「私は1番を選択しました。何が間違っていますか?」
河本「(1番を読み上げ)1番で正解だと思います」
河本「青い曲線は炎症ではないですね。増殖です。赤い曲線は炎症です。ですから、1番で正しいです。」
吉川「違うんじゃないですか?青い曲線は増殖ではないです。赤が増殖です。」
河本「そうかそうか〜!」
河本「混乱されている方も多いかと思いますけど、青い曲線は異質(炎症)なので、正解は2番です。」
吉川「そうですね。」
という解説がテスト後のフォーラムで、テストを受講したIPPジャパン会員に向けて解説されたのですが、正解は4番です(笑)
私は彼ら講師2名および参加者であるメタトロンユーザーが、フォーラム中にこの間違いに気がつくのかを観察していました。
ところが最後まで誰も気が付かず、その後に行われた今年のフォーラムでも、訂正のアナウンスはありませんでした。
つまり、誰も間違いに気づいていないのです。
IPPジャパンのテスト作成者2名が、会員向けのフォーラムで間違った答えを伝えるわけですから、初級に不合格した方の再受講にも当然影響が及びます。
テキストが間違っているので取締役が間違えても仕方がない
このような事態になる背景には確かな理由が存在します。
IPPジャパンの取締役、河本英樹氏は「青い曲線は炎症ではないですね。増殖です。赤い曲線は炎症です」と、我々IPPジャパン会員の前でなんの疑いもなく間違った認識を伝えましたが、仕方がないのです。
IPPジャパンが作成したテキストに、そう書いてあるのですから。
青線は同化(増殖)、赤線は異化(炎症)と明記されています。
しかし、この認識は誤りです。
正しくは、赤線は同化(増殖)、青線は異化(炎症)です。IPPジャパンのYouTubeにアップロードされているネステロフ博士の解説でも、そのように伝えられています。
「青線は分析される物体の機能活性の実現度、赤線はその回復度を表示する」と。
ネステロフ博士とIPPジャパンは表現が異なりますが、赤線の示す回復度は異化(炎症)ではないことは確かです。
そしてこの「開発者ネステロフ博士と販売店IPPジャパンの認識の違い」が問題なのです。例えば「青線は分析される物体の機能活性の実現度」が何を意味するのか、IPPジャパンは考えもしません。メタトロンが日本に導入されてから今に至るまでずっと、メタトロンは誤ったデータ解釈のままで利用され続けているのが現状です。
正解を不正解とするメタトロン初級認定試験
初級テストの誤りの例はまだあります。
これはある受講者さんが、必ずしも不正解とは限らない、むしろ正解である可能性が十分にある解答を不正解とされた例です。この問題は「齟齬により2番目も正解にします」とはならず、今もなお不正解とされているものです。
IPPジャパンの吉川氏もしくは山際氏が作成したであろう、初級認定テスト用のテキストを引用して簡単に解説します。
これは狭心症の波グラフです。狭心症の原因の多くは冠動脈の動脈硬化です。
赤と青の波形は、乖離しているほど問題(異化と同化の差が大きくアンバランス)だとされています。
青線が赤線を大きく上回っている周波数帯は4.9Hz(画像内の赤い縦線が入っているところ)であり、該当する臓器は心筋、動脈、肝臓などです。
肝臓の脂質代謝異常は動脈硬化の主要な原因であり、狭心症は冠動脈が動脈硬化によって狭窄し、心筋に十分な血液と酸素を供給できなくなる病態です。したがって、4.9Hzに該当する心筋、動脈、肝臓が悪そうだというメタトロン測定には妥当性が感じられるでしょう。
しかしIPPジャパンは、ともかく赤線が青線を上回っている周波数帯に該当する臓器が、病態の根本原因であると主張します。
つまり狭心症の根本原因は、4.9Hzの左隣、4.2Hzに該当する膵臓の外分泌部、胆嚢、十二指腸、小腸などに該当すると。
確かに、たとえば肝臓を悪くする原因が小腸内で産生されるエンドトキシンであるケースは多々あります。肝臓、胆嚢、膵臓、十二指腸は繋がっていますから、肝機能悪化の原因が後者3つの4.2Hz臓器であるケースもあるでしょう。
しかし必ずしもそうではありませんし、狭心症の根本原因が、4.9Hzに該当する心筋、動脈、肝臓の機能異常であるケースも、当然ながらあるわけです。
(そもそも全身の臓器はすべて相互関係にあるのに根本原因の臓器など定義できるのか?というややこしい問題は、今回は置いておきます)
再掲しますが、この2番目の回答は正解であるケースが当然あるのです。
こんな医学的に明白かつ簡単に理解できる事実を、IPPジャパンは全く理解していません。
メタトロンの読み方を理解していない人間が作成した間違いだらけのテストに合格すると、あたかも「認定」された存在になるというカオス極まりない制度が2023年に出来あがりました。
これによって得をするのは、認定証発行料や、中級テスト以降の受講料を徴収するIPPジャパンと、金が儲かればなんでも良いと考える不誠実な医師、セラピストのみでしょう。
波動療法師を名乗るバニラさんが致命的に誤った解釈を吹き込んだ
私たちはメタトロンを購入した時から、販売会社(当時B-by-C社員の山際氏)より先ほど説明したような誤った読み方を教えられてきました。つまりメタトロン業界は、メタトロンが10年ほどまえに日本に導入されて以来ずっと、権力者、販売者、関係者、ユーザーの全員が波グラフを誤って読んでいます。
信じられないかもしれませんが、本当のことです。
ですから、メタトロンを利用したまともな臨床報告がほぼ存在しないのは、当然のことです。
もともと状況は悪かったのですが、今回さらに悪化させたのは、波動療法師を名乗る代替医療師バニラ氏です。
それがこの資料です。
波グラフの意味は、上方にある色の線はデシベルが高い(音が大きい)ので、もう片方よりも影響を上回ります。。この図は異化(青)が同化(赤)を上回るにも関わらず、なぜか同化のグラフだと解説しています。
これはその逆。同化(赤)が上回るにも関わらず、なぜか異化のグラフだと。
この不可解な現象を整理するために、図を2つ再掲しましょう。
いやいや、、、
狭心症のグラフって、体の組織が新しく合成される現象なんすか? 笑
こんなもの、現実と辻褄が合っていないので理解不能です。そもそも、電子を手放し過ぎている状況は明らかに異化です。
バニラさんが吉川氏に情報を吹き込んで作成されたこのトンチンカンな資料は、吉川氏とバニラさんの生化学的理解の圧倒的な欠如を疑いなくあらわしています。
メタトロンを購入した比較的高齢のユーザーさんが真面目にグラフについて質問し、吉川氏がデタラメの解説も真面目に聞き、「難しいですねぇ〜、、、」と頭を抱える状況をセミナーで拝見しましたが、なんだか本当に可哀想でした。メタトロンは、こんないい加減な解説が許されるような金額ではないのです。一般人は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入する金額です。
これでは金を騙し取る悪徳商法と何も変わらない。
バニラさんと吉川氏の生化学的理解力の欠如は、吉川氏のセミナー中の発言から無惨なほど滲み出ていました。
エネルギーってのは電子なので
ATPで電子をつくって
電子で我々は体を動かしている
電気で体は動いてるんで
いっぱい電子をつくって手放すことができる人が
再生する能力が高いんですよね
(IPPジャパン初級認定試験セミナー内での吉川忠久氏の発言)
いやいや、、、生物のエネルギーはATPです。ATPが電子をつくるのではなく、電子がATPをつくります。ミトコンドリアのことを何も分かっていない。
電子が電子伝達系を正常に流れてこそATPが産生されますから、その意味では電子が我々を動かしているというのも間違ってはいませんが、「いっぱい電子をつくって手放すことができる人が再生する能力が高い」は誤りです。
電子伝達系を正常に電子が伝達されなかった場合、手放された電子の行く末は活性酸素の産生です。この流れが過度になると炎症により死に至ったり、再生不能なダメージを負うことがあります。
だから、狭心症から心筋梗塞に至り、死亡する例もありますよね?
増殖が異化で崩壊が同化というカオス(無秩序)
まともに科学を理解する人であれば、彼らはなぜこのようなカオス(無秩序)に陥っているのか理解に苦しむでしょう。
テスト受講者のほとんどが、このカオスに混乱させられました。しかしこれは2020年IPPジャパン設立前からずっと間違っている情報なのです。
私たちがメタトロン購入時に、販売元のB-by-Cから配布された資料は以下。
作成者は山際泰生氏です。
はい、この馬鹿げた資料を読みやすく文字起こしします。
”アナボリックとは、筋肉や脂肪など、カラダの組織が新しく合成されるとき[1]、このことを「同化(アナボリック)」と言います。”
[1]の図と何が対応しているのか、これだけでは意味不明ですが、説明は省略します。
とりあえず、ここまでの文章の意味はわかります。
”つまり、この場合はなんらかの情報拡散ノイズ(左スピン)が大きくなる事で波形としては青色が上[2]にあります。”
いやいや、同化する時に異化(青色)の波形が上にあるって何?
「つまり」と言われても全く意味不明。
”それに対して恒常性を保つ為に、情報の集積(右スピン)が大きくなる状態に移行(アナボリック)していく過程”
はい、、、なぜか同化するときには異化の波形が同化の波形を上回り、その状況に対して恒常性を保つ為に、同化に移行していく過程なのだということでした。
私のコメントは以下イラストで済ませることにします。
真面目にコメントするのは馬鹿馬鹿しい問題です。
「炎症=治癒」の概念が頭から離れない「代替医療師(反現代医療師)」
当たり前ですが、このような秩序のない、論理的に筋の通らない話は、誰も理解することができません。
しかしIPPジャパンで講師を務める3名は、どういうわけか自分たちは正しいと信じています。自分たちは正しいが、ユーザーにはなぜか伝わらない。
この問題に白羽の矢が立ったのが代替医療師vanillaさんです。
バニラさんの解釈を、私がわかりやすく以下に翻訳します。
私は以前バニラさんに「私の言葉をわかりやすく翻訳してテキスト化してくれ」と頼まれていた「バニラ理論の理解者」ですから、この翻訳はかなり正確だと皆さんに先にお伝えしておきます。
異化または炎症をあらわす青の波形が、同化または増殖をあらわす赤の波形より上回るグラフは、本来「異化」のはずだがなぜ「同化」なのか。
バニラさんは現代医療薬であればステロイドや免疫抑制剤、サプリメントならオメガ3や抗酸化物質などで炎症を抑えることは「治癒から遠のく」と常日頃発信しています。
また、体内がゴミだらけの現代人は代謝があがればゴミ掃除が始まり、炎症が起きるのは当然のことだとも。彼女は炎症に関して極めて肯定的な認識を持っています。
それゆえに、彼女の著書『ハチミツ自然療法の最前線』でも「炎症が起きている状態はエネルギーが回復している状態であり、何もせず放っておくのが一番良い」と彼女は主張しています。
以下はTheリアル質問道場へ頂いたご感想からの抜粋です。バニラさんも、もちろんバニラさんから教えを受けたハニーセラピストも「エネルギー代謝アップ → デトックス開始 → 炎症 → 健康な状態へ向かっている → 治癒 」の方程式を強固に持っています。
”自分の話ですが、蜂蜜とアミノトロピックを摂っていたら、今まで無かった炎症が出てきて、代理店の方にはデトックスきたね!と言われていてそう思っていましたが、耳がアトピーのような痛痒い、さらに汁のようなものが出るほどに荒れて、かなり苦痛でした。ドミゾワを追加すると良いと言われ、追加すると1週間後に少しだけ良くなり、継続して飲み続けると、また悪くなり、暫くするともっと悪化しました。(40代女性 S様より)”
以下は20代女性からのご感想。
”Xで「蜂蜜療法、やめます」、「蜂蜜療法で悪化した」というようなポストをした人に対して、あの人は排出に耐えられなかった、とか理論をしっかり理解できない人なんだな、というようなニュアンスのコメントや意見が出てくる場合も多いように見えました(20代女性 H様より)。”
やはり「エネルギー代謝アップ → デトックス開始 → 炎症 → 健康な状態へ向かっている → 治癒 」なのです。
この、特に自然療法とホメオパシー界隈で顕著な「誤った認識」が、彼女にメタトロンの解釈を誤らせた(バニラさんは自然療法を教えるホメオパスです)。
そのバニラさんの誤った解釈を、IPPジャパンの、河本、吉川、山際の3名は、何も分からないが故に素直に信じ込んだ。
というわけなのですね。
例えば狭心症や潰瘍性疾患のグラフから、「体の組織が新しく合成される現象」と読み取るのは無理があることなど火を見るより明らかです。どちらも出血や心筋梗塞で死亡する例もあるのですから。
全く辻褄が合わない上に、メタトロンの測定原理と真逆になってしまいます。
この問題をどう彼らは解決したのか?
驚愕の発言が出てきて、目玉が飛び出そうになりました。
なんと「生化学の異化と同化の概念と、メタトロンのそれは、逆である」。
さらに「生化学の認識を頭から外してもらわないと、メタトロンは理解できない」と、IPPジャパンのユーザー認定試験へ向けた講座内で、吉川、山際両氏は自信満々に語り始めました。
空いた口が塞がりません。
メタトロンを開発販売している会社は「応用心理物理学研究所」です。
メタトロンは物理学に基づいたエントロピー測定機器です。
エントロピーは熱力学の概念であり、熱力学は物理学の一分野です。
熱力学は生化学の基盤を構成する理論のひとつです。
この事実を前にして、「生化学とメタトロンの同化と異化の考え方は逆」だと。。。。。。
私はなんと言えばいいのか分からない心境ですが、IPPジャパンとバニラさんは、「科学というありのままを観察するためのツール」に対する理解力の欠如から、「ありのままの現実が見えなくなっている」ことだけは確かであると、皆さんにお伝えいたします。
さて、このカオスの初級テストに合格すると、次に待つのはバニラさんが講師を務める中級講座です。試験の受講料を支払い、合格すると、「IPPジャパンメタトロンユーザー中級認定」を頂けるということなのですが、その認定は一体何を意味するのでしょうか?
メタトロンを正しく読みとれる能力を証明するものなのか?
それとも、言われたことを疑問を持たずに鵜呑みにした結果、メタトロンを正しく読み取れない能力を証明するものでしょうか?
バニラさんはメタトロンのオンライン講座(テキストなし、20分×10回喋っているだけ)を530シンガポールドル(約5万8千円)で販売しているようですが、根本から勘違いしたままで、何を教えるものなのでしょうか?
この波動療法業界は、腐敗した権力とカオスに満ちています。
IPPジャパンは私の質問にどう答えたか?
さて、今回はこれで終わります。メタトロン業界のカオス(無秩序)が、少しでも皆さんに伝わったことかと思います。
こんなことではメタトロンの発展はありませんし、一般社会から認められる日など来ないでしょう。永遠にインチキマシーンのレッテルを貼られたままであっては、私としても困ります。
何より、メタトロンは素晴らしい機械ですから、それは悲しいことです。
そこで私は初級認定試験後のオンラインフォーラムで質問状をPDFで提出しました。
しかい、IPPジャパンの対応は、、、(次に続きます)
注意事項
念の為に注記しておきます。最初に、私はメタトロン業界の杜撰な実態を暴露していますが、メタトロンそのものは非常に高く評価しています。だからこそ「メタトロンの未来のために」このような記事を書いています。
次に、このような暴露をするのではなく、IPPジャパンと直接やりとりをして伝えるべきではないか?と感じる方がいるかもしれません。私は建設的な質問すらIPPジャパンに拒まれ、さらにはIPPジャパンの会員登録を理由も伝えられず抹消されています。したがって直接的なコミュニケーションは不可能ですし、そもそも、彼らはそれを望んでいません。このことは、次の記事でご理解いただけるかと思います。
次世代の生体解析システムの代表格であるメタトロンの有望な未来を見てみたいと願う方は、当記事のシェア等で応援くださると幸いです。腐敗した権力は、多数の声が上がらない限り腐敗したままです。
現在ノートPCの故障によりセッション開催を停止中ですが、新調後に再開します。
2024年度エネルギー代謝学セミナーのお知らせ
代替医療、自然療法の問題を知り尽くし、体験し尽くした私がお送りする、世界一わかりやすい生化学セミナーが5月より開講されます。
バニラさんの波動療法マスターコースは年間65万円。
波動療法をマスター出来ないことは、この記事だけでもよく分かるでしょう。
私のエネルギー代謝学セミナーは14万7千円。3月末までのお申し込みなら13万2千7百円。
私のセミナーは、真面目に取り組めば生化学をマスターできます。
生化学という物質次元のことを理解できない人が、波動のことなど理解できません。