今年の5月から始動している分析セッション「サビアンシンボル・アナリシス」のご感想を頂いたので、掲載させて頂きます。
関西在住のSさん(男性 / 40代後半)より。ご相談内容は、仕事においてのご自身の適性です。
- 独立向き?(リーダー?人を使う)
- 仲間と仕事をする(共感をベースとしたコミュニティ)
- 完全に1人、研究者みたいなの?
- やっぱり補佐・裏方が向き?
というご質問を頂いたのですが、Sさんが以前受けた占いでは、
「補佐役やサポート役に向いていて、独立やリーダーには向いていない」
と伝えられ、それが心に残っていると事前の問診票でお伺いしました。
さて、サビアンシンボルによる分析はいかに?
6月18日に対面での単発セッションを行いました。
以下、頂いたご感想の転載です。
*******転載はじめ*******
今回8個のサビアンシンボルを分析していただけましたが、どれもしっくりくるものばかりでした。
自分で認識してたものもありましたし、「言われてみればそうかもしれない」みたいな発見も多くて驚きました。
(蠍座22度のエグイのが好きとか)
特に「独立」「リーダー」「アイデンティティ」にまつわる分析が強くでていたようで、とても響きました。
問診票にも書いたのですが、昔のバイト時代から何故かリーダー的立場に祭り上げられることが多く、みんなに慕われてた感もあるのですが、雄々しいタイプでもないし、何なのかなと思ってたのですが、今にして思えばあれこれ自分で決めたがる性質が出てたのかなと思ったりもします。他にもあるんだと思いますが・・・。
以前受けた別の数秘術の占いで「リーダーではなくサポートが向いている」と言われ、今の仕事ではそういう立場だし、そんな気もしたので「当たってる」と思ってしまい、本来の1度や13度の要素を自ら封じ込めてたようです。
補佐役というのは当たってる気はするものの何かつまらない・物足りない感は感じていましたし、今の会社の社長や上司が全力で補佐するにはそぐわない気もするしで、微妙にモヤモヤはありました。
忙しすぎてそのあたりを考えても仕方がない状態だったこともあり、そこまでその違和感にフォーカスはしていなかったのですが、藤原さんのセッションのおかげで浮き彫りになり、ズレが明確になったのは大きかったです。
少し脱線しますが、実は5月に藤原さんのセッションを申し込んだあと、会社に行政の実地調査が入るという連絡がきました。
これは何年かに1度入る指導で、これが来るとなると会社がてんやわんやになる代物なんですが、あろうことか働いてる2つの会社両方ともに同時期に来るということになりました。(6/20と6/23)
うまくいかないと最悪会社が潰れるレベルのものなので、その準備と対策に追われてた感じです。
その中で、セッションでもお話したパート先の上司のおばちゃん(Y所長)が混乱・興奮のあまり横暴ぶりに拍車がかかり、事業所は地獄絵図と化しました^^;
そのパート先には1人だけまともな事務のスタッフ(Mさん)がいるのですが、あまりのY所長の横暴ぶりにその家族が怒ってしまい、もう辞めざるを得ないという相談がありました。当人もかなり参っている様子で・・。
このMさんが辞めてしまうとさすがに事業所が回らないので、その相談を僕が受けた時に、
「僕が個人事業主か法人かを作るので、Mさんにはそこに登録してもらってその僕の会社で事業所から事務仕事を請け負う形にするので、手伝ってほしい。別会社になるので、Y所長からMさんへの直接連絡は無しにしてもらう」
という提案をしたところ、同意いただけまして、急ごしらえの独立をする流れになりました。Mさんのご家族とも一昨日飲みに行って、OKいただけました。
セッション日の6月18日というのは、実は監査対策がかなり大詰めの時期でして、藤原さんに相談して日程を延期していただこうかなと考えたりもしたのですが、なんだか先延ばしにしてはいけない気がしたので、予定通り決行していただきました。
セッションにて独立等のお話を聞いていたので、Mさんの相談を受けた時に先ほどのような感じで答えることができたのですが、もしセッションを延期してたらどうなっていたことやら・・・。
ともあれ、あのタイミングで非常に良かったです。
この会社は色々ややこしいので、僕個人的にも別会社にしといた方がいいという思惑もあります。
という顛末がありまして、これは新たなきっかけとしては良いタイミングだと思いますが、このためだけの独立だと面白くないので、別のことも考えています。
セッションでのお話と資料の中でキーワードとして出てきていた、
・仲間(射手座1度)
・ゲーム(蠍座22度)
・SNS(牡羊座3度)
・世の中への奉仕(使命数6)
・健康、心理(魚座13度)※これは勘違いか書き間違いで魚座13度に健康の意味は特にないです
あたりの興味深いことも活かして組み合わせて進めていき、天秤座9度や乙女座・山羊座の13度・双子座1度の特性も意識していこうと思います。
ようやく時間もとれそうなので今日明日から取り組むつもりです。面白い活動が始められそうで嬉しく思っています。
ということでメインの仕事の方向性に関する質問に関してはこういった感想ですが、今の会社とか現状の問題に対してだけでなく、高校卒業後くらいからずっと抱えていた、「状況は悪くないけど何か違う、だけどどうすれば良いか分からない」というモヤモヤした思いを払拭できる希望を持てるセッションだったと思います。
非常に大きな気づきときっかけを与えていただけて、藤原さんには感謝してもしきれない思いです。
本当にありがとうございました。素晴らしかったです。
ちなみに木坂さんや仙人さんに関してですが、自分が迷っている状態だと、そういう情報に惹かれる傾向があると思うのですが、道筋が見えてくると優先度が下がってしまうかもしれません。
まあ、ほどほどにフォローしていこうと思います。
そういえば影響を受けた本で挙げさせていただいたナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け」にも、「流される」のが良くないと書かれていて、まさに流されるどころか振り回されてる状態だったので、セッションで言っていただいたアイデンティティを確立することというお話ともリンクすると思いました。
影響を受ける人物も注意しようと思います。
歴史上の人物とかの方が良さそうな気もするので、映画や読書の機会を増やそうと思います。
それと一つだけ添えるなら、
「余分なものを切り離すことで発揮される傾向」
「頼りがいのある人になりますが、しかし自分に従わない人を許容するような余裕はありません」
というところに我が意を得たりという感じを受けました 笑
そういう感じでサビアン占星術の面白さが体感できましたので、これからじっくりと学んでいこうと思います。送っていただいたレポートですが、すごく構成が合理的だし分かりやすかったです。これは重宝して繰り返し読ませていただきます。
*******転載おわり*******
人生の分岐点が訪れるタイミングでのお申し込みだったようで、サビアンシンボルが背中を押すことができて何よりでした。これもまた運命と思います。
簡単な占いで自分を決めつけてはいけない
今日の記事では、サビアンシンボルとは何か?をご紹介できるように解説を添えます。
Sさんにお話を伺うと、「独立やリーダーには向いていない」と伝えた占い師は、数秘術による占いだったようです。
僕は本格的な数秘術による占いを知りませんが、クライアントさんの生命数(Life Path)、使命数(Destiny)、ハート数(Soul)の3つのナンバーはチェックしています。
Sさんはそれぞれ9、6、9で、6と9のどちらも奉仕精神に溢れ献身的です。仕事においては使命数6が重要になりますが、6は乙女座的なナンバーです。奉仕、献身が求められますが、実際、Sさんは福祉業界で働いています。
おそらくその占い師は「強い奉仕的、献身的な精神=リーダーに向かない」というような、短絡的な勘違いを起こしたのではないかと想像します。奉仕的、献身的な精神が強いリーダーは、世の中にいくらでも存在するにも関わらずです。
サビアンシンボルで読み解けば、「Sさんはリーダー適性が高い」という答えが出てきます。
「余分なものを切り離すことで発揮される傾向」
「頼りがいのある人になりますが、しかし自分に従わない人を許容するような余裕はありません」
というところに我が意を得たりという感じを受けました 笑
これはSさんのMCの乙女座13度のことです。
シンボルネームは「政治的なヒステリーに取って変わる一つの強い手」。
乙女座は、「混沌とした状況に秩序をもたらす」ことがテーマの一つにあります。
13度には、「カリスマ性」というべき突出した能力が備わります。
あわせて、強力でカリスマ的な管理力や指導力が備わるのが、乙女座13度です。つまりリーダーシップを取る適性があるということです。
SさんはMCにこの度数を持っているだけでなく、サイデリアルチャートの冥王星も乙女座13度です。しかも、その冥王星はアセンダントの支配星(ルーラー)。
Sさんは公的な立場(MC)としても、社会と切り離した個人の世界観(ASC)としても、乙女座13度の影響を強く持っている人なので「我が意を得たり」となるわけです。
ここで、乙女座13度に強力でカリスマ的な管理力や指導力があると客観的に確認できる根拠が無いから信用できないと考える方がいるかもしれません。
ご安心ください。僕は、根拠もなく「何となくそういうものだ」とは決して言わないタイプの人間です。ですから、実在の人物で乙女座13度を持つ人間をリサーチし、クライアントの皆さんには解説と共にお渡ししています。
サビアンシンボルの妥当性を確認できるエビデンス
一例をご紹介しましょう。
軍人として圧倒的な才能を発揮し、一時期はヨーロッパの大半を征服したナポレオン・ボナパルトは、「自分を社会に押し出していく武器」である火星が乙女座13度です。戦争の勝利によって英雄となり、独裁的統治者として皇帝の地位につきました。
ナポレオンの火星は月と木星以遠の惑星すべてにアスペクトを持ち、さらに革命の天王星と、限界を越える冥王星とタイトなグランドトライン(複合アスペクト)を持ちます。革命家にとって火星、天王星、冥王星は大きな影響力を発揮します。
人間をチェスの駒のように扱ったり、記号だと思ってるだろ!などの言われようで、まあ乙女座13度らしい様子が伺えます。
ジャック・シラク政権で第18代フランス首相を務めたドミニク・ド・ビルパンはアセンダントが乙女座13度です。
ビルパン氏のwikipediaを読むと、確かに彼が乙女座13度の気質を持つことを確認できます。
“ナポレオン一世を大変尊敬しており、長大なナポレオン伝『百日天下あるいは犠牲の精神』(Les Cent-Jours ou l’esprit de sacrifice) という本も書いている。そのためナポレオンが完成させた官僚機構を高く評価しており、その官僚機構の象徴である内相に2004年に就任した際は大変な感激だったとのこと。同時にそれは、小さな政府の実現を理想とするニコラ・サルコジとは相容れず、実際に2人は政敵同士だった。”
ビルパン氏の世界観(ASC)にとっては、ナポレオン(火星)は強烈に魅力的に映ったのですね。
ドイツを代表する詩人、ヨハン・ゲーテはMCが乙女座13度で、ナポレオンを高く評価していました。やはり同じサビアンシンボルを持つもの同士は惹かれ合います。
“ゲーテはわれわれ人間というのはみんな愚かなもので、ちょっとした決断をすれば解決する問題を不決断のためにズルズル引き延ばしてしまう、という話をしてからナポレオンについてこのように述べる。
「ところが、ナポレオンは大した男だった! いつも開悟し、いつも明晰で、決断力があった。どんな時でも、有利だと認めたこと、必要だと認めたことなら、即刻実行に移すだけの力をそなえていた。
彼の生涯は、戦いから戦いへ、勝利から勝利へと進む半神の歩みだった。まちがいなく彼はたえず開悟した状態にあったといってよいだろう。だからこそ、彼の運命が、彼の後にも、また彼の前にも、二度と見られないほど、輝かしいものだったのだな。
「そうだ、そのとおりだ、君、あれは大した男だったよ。われわれにはとてもあの真似はできない!」
エッカーマン『ゲーテとの対話』下巻(1969年、岩波書店)197頁”
引用:偉人は偉人をどう見たか
決断力と実行力で、勝利へ導く指導力。まさに乙女座13度らしいエピソードです。そして、ナポレオンもゲーテの『若きウェルテルの悩み』の愛読者であり、対面した際にはゲーテを見るなり「ここに人有り!」と叫び感動を表したというエピソードがあります。
フランス史上最長72年の在位期間を記録した国王ルイ14世は、太陽が乙女座13度です。「中世以後の国家元首として最長の在位期間を持つ人物」としてギネス世界記録にも認定されています。指導力の高さの結果という他ないでしょう。
いかがでしょうか? ナポレオンとルイ14世は絶対的な権力を握っていた指導者であり、ゲーテとビルパンはナポレオンを高く評価していました。乙女座13度がある個性を人間に与え、与えられた人物同士が惹かれあっているという証拠です。
乙女座13度のエビデンスはまだまだあります。
メルマガVol.251「世界最大の資産を保有したロックフェラーに隠された秘密とは?」、本日発行。もちろんビジネスではなく占星術の話です。今日は問題提起で、回答は次回書きます。
波がありますが、平均で月に1〜4回くらいの発行です。よろしければどうぞ。#ホロスコープhttps://t.co/tAKsEZBYw3— サビアンシンボル分析論 / Sabian Symbol Analytics (@sabian_analyst) May 31, 2022
先日のメルマガでジョン・ロックフェラーが大富豪になった理由を蟹座15度から解説しましたが、彼はドラコニック・チャートの金星が乙女座13度であり、この金星はアセンダント・ルーラーです。「物質的豊かさをリミッターを外して追求する精神」は蟹座15度から、「管理力、指導力、決断力」は乙女座13度から与えられています。
ここまで4名の乙女座13度を持つ著名人を紹介しましたが、Sさんには70名の乙女座13度を持つ著名人リストをお渡ししました。乙女座13度は分かりやすいサビアンシンボルなので、リストの中には確かに乙女座13度はカリスマ的な指導力を持つと明確に認識できる人物がたくさんいます。
※同じサビアンシンボルを持つ著名人リストは、僕の研究が進むに連れてどんどん増えていきます。当セッションだけの特典です。
本来の自分を積極的に受け入れていく
バイト時代も、現在の職場でも、Sさんがハマっていたドラゴンクエスト10のオンラインで集う仲間たちの間柄でさえも「いつでも、なぜかリーダーになっている」一因が、MCと、MCのルーラーにあることが確認できました。
MCは仕事に最も影響するポイントであり、そのルーラー(しかも冥王星)まで「政治的なヒステリーに取って変わる一つの強い手」です。
実は薄々自分でもわかっていた「本当の自分」を、あらためて明確に認識し、その自分を積極的に受け入れていくための「手がかりと理解」を提供するのがサビアンシンボル・アナリシスです。
サビアンシンボルを読めば読むほど、他人に勝手に決めつけられた自分や、蓋をしていた自分を取り戻すことができます。
Sさんのアセンダントは射手座1度ですが、同じアセンダントを持つ著名人を並べてみましょう。
イチロー
リアム・ギャラガー
ウォーレン・バフェット
射手座1度は、射手座のより大きな場を目指す向上心と闘争心がストレートに出る度数です。その結果、世界で、国でNo.1に登りつめたような人物がたくさんいます。
イチローは日本の野球界で、リアムは世界のロック界で、バフェットは米国内の長者番付で、それぞれナンバーワンの座に着いた事があります。前途のナポレオンも、ドラコニックチャートの太陽に射手座1度を持っています。言わずもがな、彼は国の支配者となりました。
彼らと同じ活躍をするのは余程の超人でなければ無理ですが、「彼らと同じように、いつでも大きな場を目指す向上心と闘争心に溢れているのが本当の自分なのだ」と考えることはとても有益だと思いますし、射手座1度をASCに持ってるなら、それは紛れもなく人生の大きな課題です。
射手座はスポーツマンシップの精神ですから、別に負けてもいいのです。清々しいチャレンジ精神と上昇意欲の火が消えないことが重要です。
サビアンシンボルは「宇宙から与えられた人生の課題」ですから、積極的に受け入れていくのが本当の生き方です。
はみ出す精神に従うしかない
こんな感想を頂けると、やりがいがあるってものです。
“今の会社とか現状の問題に対してだけでなく、高校卒業後くらいからずっと抱えていた、「状況は悪くないけど何か違う、だけどどうすれば良いか分からない」というモヤモヤした思いを払拭できる希望を持てるセッションだったと思います。
非常に大きな気づきときっかけを与えていただけて、藤原さんには感謝してもしきれない思いです。”
本来の自分とは異なる人生を歩んでいると、例え安定した生活(物質的に豊かな生活)を手に入れたとしても、精神的には違和感が募ってきます。
人間の精神とは、肉体や世俗的な常識に収まりきるものではありません。肉体からはみ出すしかない精神を、可視化しているのがホロスコープです。
ですので、自分を抑えつけて生きてきた人には、ホロスコープが示す自分が受け入れられないこともあります。よく考えればそれが紛れもない自分であると理解したところで、「もう年だし今更取り戻すの無理ですー!」となることもあります。
しかし結局のところ「全身の奥底から精神的に力がみなぎる境地に至りたい」と願うならば、精神に従うしかないのです。もちろん現実の壁と相談しながらですけども、現実のことばかり考えて保守的になっていると100%つまらない人生で終わってしまいます。
お金と健康のことばかり考えている物質主義者に刺激的で面白い人は居ないということは、おそらく誰でも分かっていると思います。
出生図が示すのは物語と可能性
Sさんの場合は、ASCとMCの2つのサビアンシンボルを読むだけでも、「補佐役やサポート役に向いていて、独立やリーダーには向いていない」なんて決めつけられた過去を払拭するには十分でした。
- 独立向き?(リーダー?人を使う)
- 仲間と仕事をする(共感をベースとしたコミュニティ)
- 完全に1人、研究者みたいなの?
- やっぱり補佐・裏方が向き?
冒頭の質問に戻りますが、この記事で解説したASCとMCが示すのは「独立もリーダーも人を使うのも素質アリ」という情報であって、ナポレオンやルイ14世のような独裁者になることが定められているものではありません。
映画「シュレック」より
「星で将来がわかる?」
「いや、星が教えてくれるのは物語さ」このセリフは占星術の本質を表現しています。未来を具体的に予測は出来ませんが、あなたがどんなタイトルの物語を生きているか、星(サビアンシンボル)は割と明確に教えてくれます。https://t.co/ackh5eqjaJ pic.twitter.com/9xUOldaqmZ
— サビアンシンボル分析論 / Sabian Symbol Analytics (@sabian_analyst) May 11, 2022
公の顔(MC)や自分自身(ASC-R)として、乙女座に関する異質で突出した能力(13度)を発揮していくという物語を、Sさんのホロスコープは示しています。その物語には多様性があります。
例えばルイ14世であれば、「歯はすべての病気の温床である」という説に基づいて、12回の手術の末、全ての歯を無麻酔で抜歯したというエピソードがあります。健康管理といえば乙女座で、その常識外れのやり方を行うのが13度です。現代人にとっては馬鹿らしいかぎりのエピソードですが(笑)、これも乙女座13度の物語の多様性の一種です。
乙女座の象意である奉仕労働、批判精神、詳細な分析力などに関して、常識外れの突出した成果をあげる方もいるでしょう。それも乙女座13度の物語です。Sさんのケースに話を戻しますと、自分が望むような優秀な組織に属して、2番手として組織に対する管理力を発揮するのもアリということになります。実際、Sさんは現職でそのような立場にあります。
いずれにしてもMCーIC軸という自分の人格の中心となる部分が13度であれば「平凡なところに収まるような性質ではない」というのは確かであって、世間一般から見れば異質と思われるようなカリスマ性のある能力を発揮するのが人生の課題です。
MCーIC軸は立場や根源的な欲求であり、自分自身の存在が安定する場所です。その安定を壊し、変化を起こさせるのがアセンダントです。
射手座1度のストレートな向上心と闘争心でより大きな場を目指し、グレードアップしたところで安定することが、きっと今Sさんには求められているのだと思います。
ということで、本当の自分自身を知りたい方は、ぜひサビアンシンボル・アナリシスへどうぞ。
ついでに今日のテーマに合わせて軽く自己紹介をさせて頂きますと、僕は火星が水瓶座の13度「バロメーター(気圧計)」で、この火星はアセンダントに最も影響を与えている天体のひとつです。以下に松村潔氏の解説を一部紹介。
“世の中の動きを見通す鋭さを示します。他の人は全く気づかない、目の付け所が違うといった感じがあります。状況分析や全体の動き、なぜそのようなことが起こるのかを正確に理解し把握する力を持ちます。” (ディグリー占星術 / 松村潔)
“世の中の動きを単純な形では読まず、輻輳して流れるストーリーように読むので、それは占星術にも通じているところがあります。実際、この度数の人は占い能力も発達してきます。” (愛蔵版サビアン占星術 / 松村潔)
松村氏はこの度数を「占い能力が発達する」と読んでいますし、占星術に限らずどの分野でも「他の人は全く気づかない、目の付け所が違う」を僕は証明し続けています。常に最先端過ぎて、世間はもちろんのこと悦子すらついてこない状況にやや困っている今現在です。
何度でも断言しておきますが、この「太陽とアングルの5つの軸」理論は必ず西洋占星術のワールド・スタンダードになります。今後数年かけて、占星術師たちは僕が発見し提唱するこの理論をパクっていくでしょう。
そして僕のMCは乙女座29度。シンボルネームは「書類の中から秘密の情報を得る男」です。
サビアンシンボルは名前だけで読むものではないのですが、これはもうそのまんまでしょう?(笑)
2つのサビアンシンボルが示す能力は、占星術を通して自分で認識してから、ますます伸びています。確かにこれが自分自身であり人生の課題だと考えれば、能力を伸ばすことに躊躇は生まれませんし、意欲も俄然湧いてきます。
「他の人が全く気づかないことに気付いて秘密の情報を得る能力」を人間の精神や意識に対して使い始めたら、色々と困難も降りかかっているので良いことばかりではないかもしれませんが、僕の火星もMCも他の度数に取り替えられません。その性質はそのままに、良い方向へ流れるように能力の使い方を調整していくだけです。
みなさんもぜひ、早めに本当の自分自身や人生の課題に気づいて、どんどん能力を伸ばしてください。人生に対する違和感は、どんどん減っていくと思います。出生図はあなたの遺伝子(DNA)です。
僕は誰も気がつかない情報を引き出すことに自信がありますから、この分析セッションは倍額返金保証付きです。
トランジットが運命を教えてくれる
もう終わりにしようと思ったのですが、Sさんのチャートを眺めていたらどうしてもあと1つ書きたくなってしまったので、おまけの追記です。
なぜSさんは、このタイミングで僕にセッションを申し込んだのか? について書きます。
「自分でそう考えただけ」ではないのです。無自覚にも宇宙からの影響を受けていることを、出生図を通して知ることができます。
まずは今後の西洋占星術のワールド・スタンダードとなる「太陽とアングルの5つの軸」理論において、Sさんと僕は軸が2本一致しています。
しかもそのうちの1本はサビアンシンボルが一致しているだけでなく「分」レベルで完全な一致です。
次はなぜこのタイミングだったのか?を読み取ります。
セッションが行われた2022年6月18日
- トランジット(Ts)の小惑星パンドラが極めて正確(オーブ0度)にSさんのアセンダントに合。
- プログレス(Pr)の月がサビアンシンボルで牡羊座8度にあった。
それが何なのか?
僕のサイデリアルチャートから明らかになります。
- 僕のサイデリアルチャートの月のサビアンシンボルは牡羊座8度
- さらに小惑星パンドラとタイトな合
どういうことかと言いますと。
プログレスの月は、自分の身の回りで起きる出来事や、出会う人物などにも関連すると考えて良いでしょう。
アセンダントは「新たなはじまり」や「世界観」です。
6月18日、Sさんは小惑星パンドラと牡羊座8度の影響が強い人物によって、人生の新たなスタートを切り、新たな世界観を手に入れる可能性があったことが、出生図、トランジット、プログレスに「サビアンシンボルの一致」として刻まれています。
月が◯◯座に入りました〜とか、グレートコンジャンクションで風の時代の到来です〜とか、そんな大雑把で適当な話じゃないんです。
個人に大きな影響を与えるのは、最もパーソナルな性質をもたらすアングルに対する「オーブ(誤差)0度台レベル」のアスペクトです。
もういっちょ、誰も気がつかないマニアックな話をしましょう。
なぜ乙女座13度に「我が意を得たり!」とSさんは考えたのか?
または強く認識する運命となったのか?
小惑星オルクスが「ジャスト・オーブ0度」でMCと重なっていました。
オルクスは冥王星族なので、同じように「根源的な変革力」や「隠されたもの」を象意に持つと考えて良いでしょう。
自分自身で奥底にしまい込んでいた素質を、オルクスが引っ張り出し、Sさんに根源的な変革力を与えたということです。
そのきっかけを持ち込んだのは僕ですが、僕は太陽とオルクスがオーブ0度09分でかなりタイトな150度のアスペクトを持ちます。
オルクスの影響が強い人間だということです。
どうです? このトランジットやプログレスの影響力。
このレベルで読み取れば、占星術が示すものは偶然ではなく全て必然であり、科学的検証に耐えうることは100パーセント証明できます。
Sさんには悦子のタイムウェーバー・セッションにもお申し込み頂きました。昨日終わったのですが、お申し込みは僕のセッションが終わる前からです。ちなみにSさんは僕らのセミナーに過去1度も参加したことがない人で、今回が初対面でした。常連さんでもありません。
それもまたSさんの「太陽とアングルの5つの軸」は悦子と4本も(!)重なっているからという理由があります。引き寄せられるわけです。
さらになぜ今か?というのも理由があり、トランジットのドラゴンテイルは、Sさんの蠍座22度の太陽に、6月19日から重なっていました。そして悦子のドラコニックチャートの太陽は蠍座22度です。2人は同じサビアンシンボルの太陽を持っています。
そしてドラゴンテイルは困難を与えます。困難が、Sさんの人生(太陽)に降りかかるということです。
うまくいかないと最悪会社が潰れるので社内が地獄絵図と化した行政の実地調査は、6月20日と23日でした。ドラゴンテイルが蠍座22度で重なり始めたのは19日です。
さらにASCには「パンドラの箱」の小惑星パンドラが重なっています。箱からさまざまな不幸や困難が飛び出てきた後に、最後に希望が残っていると。
完璧ではないでしょうか?
ここまで詳細に事象を説明できるのは、あらゆる占い系の理論体系の中で西洋占星術のみでしょう。
小惑星パンドラまで調べる人間でないと、ことの詳細は掴めませんけどね(笑)
僕は「誰も気がつかないことに気づく、目の付け所が違う」火星を持っている、MC「書類の中から秘密の情報を得る男」であり、これが宇宙から与えられた人生の課題です。
〜参考書籍〜