自分と違うからこそ、私たちは相手に引かれる。
しかし、自分の中に潜在的にある相手と似た部分によって、相手とつながり、親しみを深め、気持ちを伝え合い、心を寄せ合うことができるのだ。
違いがなければ関係は生まれない。
しかし共通点がなければ結びつきはありえないのだ。
「ベストフレンド ベストカップル(原題:Men, Women and relationships)」
ジョン・グレイ 著 大島渚 訳より
人間は自分の精神的行為の自発性を確信しているとしても、 じっさいには、それはある特殊な状況のもとで、誰か他の人間の影響に由来している。
「自由からの逃走」
エーリッヒ・フロム 著 日高六郎 訳より
エーリッヒ・フロムは、自発性と確信していることが、実は他の人間の影響に由来していると分析します。
僕はこの分析の「他の人間」を「ホロスコープ」に置き換え、本記事で実証しています。
その星に影響された意識によって誰と結ぶつき、誰と結婚するか。
それはジョン・グレイが語るように、必ず「度数レベルの精密な共通点」によって決定されます。
自分の頭で自発的に思考しているようで、実は宇宙によって意識も行動もコントロールされているとしたら?
無意識や潜在意識も、実は星と星の軌道の交点が生み出しているものだとしたら?
「本当の自分の見つけ方 Part.3」では、この問いに対する答えを科学的手法によって導き出しています。
−−−目次−−−
- ジョン・グレイとの出会いも数分で変化する星の運命がもたらした
- 大きな影響力 小惑星と軸形成
- マイウェンとの出会いも「軸と軸のスクエア」
- 結婚に重要なセレスとベスタの意味
- クライアントさんも星の意識に導かれる
- 結婚の女神 ジュノー
- ウォルト・ディズニーのジュノー
- エルヴィス・プレスリーのジュノー
- 結婚をテーマにすべく生まれてきた男、ジョン・グレイ
- 想像以上に意識は星にコントロールされている
- 本当の自分の見つけ方
- ジュノーから考える今後の自分
- 書籍としてまとめてます
ジョン・グレイとの出会いも数分で変化する星の運命がもたらした
悦子は直近のブログを、ジョン・グレイの「ベスト・パートナーになるために」という本を読み込んで書いています。
「ベストパートナーになるために – 男は火星から、女は金星からやってきた」
悦子ブログはこちら。
ジョン・グレイの名前も僕は知りませんでしたし、なんら彼女に勧めたものではないです。
しかし、必ず「軸の度数の一致」があるでしょう。
外国の著名人なので出生データがあるかもしれないと調べたら、信頼度Aで掲載あり。
運命的な出会いや意識の共鳴には、相当な高確率で「太陽とアングルの5つの軸」の重なり(0度/180度)またはスクエア(90度)が存在します。
占星術は未だかつて一度も統計的な正しさを証明されたことがありませんが、僕が発見したこの法則は、必ず統計的な有意を出すことが出来ます。
今回も例に漏れず。Part.1&2.で紹介した悦子に影響を与えた人々と、ジョン・グレイは同じ度数(サビアンシンボル)の軸を持っています。
本記事は専門用語も少々使いながら書いているので馴染みのない方には意味がわからないかもしれませんが、Part.1は占星術のことがほとんどわからない人にもわかるように解説しています。未読の方はPart.1から是非読んでみてください。
本記事は占いや怪しいスピリチュアルの話ではなく、科学的手法を用いて宇宙の影響を明確に証明した分析データです。
この分析データから、本当の自分自身という極めてスピリチュアルで抽象的なテーマに関する重要な手がかりが見つかります。
悦子と、悦子の心に最も深い影響を与えたゴッホは、乙女座14度ー魚座14度の軸を持っています(Part.2参照)。
乙女座14度ー魚座14度とスクエア(90度)関係になるのは、射手座14度ー双子座14度の軸です。
射手座14度は僕のアセンダントです。そして直近の悦子ブログでも再び引用されているエーリッヒ・フロムも、ドラゴンヘッドに同じ度数に軸を持っているのですが…
ジョン・グレイは太陽に射手座14度を持っていました。
僕と、僕との夫婦関係を書いた悦子ブログに引用されているエーリッヒ・フロムとジョン・グレイ。
3人ともが、射手座14度に軸の上昇側を持っています。
いかに「軸と軸のスクエア(90度)」が強烈に人間と人間を磁石のように惹きつけるか、よ〜く分かります。
上昇の意味は、有料なんですけどこちらで。
スクエアについては、こちらで。
(購入はこれら3つが全部入ってるマガジンが絶対お得です!)
これはもう、凄すぎて笑いました。
偶然ではなく必然であり、彼女が必要とする人物は「軸の度数」によって決定されます。
人物を変えても、結局のところ向き合うテーマは同じ。
何度も書きますが、僕と悦子は出生時間が数分でも違っていたら、この度数に軸を持ちません!
ついでに書いておくと、ジョンの最初の結婚相手であるバーバラ・デ・アンジェリス(ジョンと同じくアメリカの有名なカウンセラーで、後述する加藤諦三が日本では何冊もの和訳を担当している)も、ジョンと太陽と太陽がスクエアの関係です。
どんな人でも、宇宙の影響を受けて結婚相手を選びます。自分の頭で選択しているようで、実は空の星々に意識をコントロールされています。
ジョン・グレイとの意識の共鳴は、軸と軸のスクエア1つで出来ているのではなく、彼らの間には計3つもの軸と軸のスクエアがあります。
もう一度書きますが、「軸と軸のスクエア(90度)」が強烈に人間と人間を磁石のように惹きつけます。
大きな影響力 小惑星と軸形成
磁石のように吸い寄せられる根拠を、次は小惑星と軸形成から実例を示します。
下の図は、左がジョン、右が悦子の出生図です。
ジョン・グレイは、乙女座14度のベスタと、魚座14度のセレスがオーブ(誤差)1度以内でオポジションです。
Part.2で悦子のアセンダントルーラーの水星山羊29度と、ダークムーンリリス蟹座29度の「軸形成」が、フロムとアドラーとの意識の共鳴を生んでいたと書きました。
このケースでは、グレイの軸形成と悦子の軸が同じ度数であり、強い意識の共鳴を生んでいます。
度数を同じくして対極にある惑星は、軸のような非常に強い影響力を持つのです。
悦子のASC-DSC軸に大きな影響を与える小惑星トップ2のベスタとセレスがグレイの軸形成ですから、悦子が惹かれるのも尚のこととなります。
特に悦子の大きな課題である乙女座14度のサビアンシンボル「家系図」に、ジョン・グレイが「小惑星ベスタ」を持っていることが、意識の共鳴の肝となっているのですが、その理由は後述します。
マイウェンとの出会いも「軸と軸のスクエア」
Part.2をアップした後に、悦子はマイウェン監督作の映画についてnoteを書いてます。
・映画「パリ警視庁:未成年保護部隊」 愛とは? 家族とは? 母性とは?
ここから文章を一部抜粋します。この部分、実は悦子じゃなくて僕が書いたってことをバラしておきます。誤解なきよう書いておきますがサビアンシンボルに関係するところだけですし、まさか自分が書かせろと強要したものでもなく、悦子に占星術に関する知識がないから文章をうまく書けないので「俺がそこだけ書こうか?」「悠馬君が書いてくれた方が助かる」と悦子と2人で合意の上で自分が請け負って、彼女にチェックしてもらってアップしたものです。
(今後はこのような、悦子の能動性を奪うような協力体制はやめます)
—–引用はじめ—–
そして軸と軸の重なりだけでなく、軸が垂直に交わる(スクエアとなる)関係も存在していました。自分の軸とスクエアとなる軸を持つ相手は、自分に必要なマスターピースを持っています。これはパートナーシップを考える時にとても重要なポイントとなります。
太陽とアングルの5つの軸と軸のスクエア(活動宮4度)
蟹座4度 :私のドラゴンヘッド(トロピカル)
山羊座4度:私のドラゴンテイル(トロピカル)
牡羊座4度:マイウェンの太陽(サイデリアル)
天秤座4度:マイウェンの地球(サイデリアル・ヘリオセントリック)
少しだけシンボルネームを紹介します。
牡羊4「二人だけで人里離れた歩道を通って散歩する恋人たち」
天秤4「キャンプファイヤーを取り囲む人々」
蟹4 「ネズミと議論する猫」
山羊4「大きなカヌーに乗り込む一群の人々」
上2つ(牡羊と天秤)がマイウェンの持つ軸、下2つ(蟹と山羊)が私の持つ軸です。
牡羊座4度はマイウェンの太陽(サイデリアル)で、この映画のテーマとリンクします。「二人だけ」「人里離れた歩道」は、社会から隠された場所をあらわします。「恋人たち」は愛の問題です。「二人だけ」と「恋人」が示す2という数字や男女は、陰陽、表と裏、光と影などを表します。
私にとって蟹4度と山羊4度は大きなテーマの一つです。その象意に「家族愛」があります。その課題に向き合う時のヒントであったり、欠けている要素がスクエアの牡羊と天秤の4度にあります。私にとってマイウェンはその存在であり、だからこそ、この映画が大きな影響力を与えてくれたのだと思います。
蟹4度と山羊の4度はクリント・イーストウッドも持っています。彼には8人の子どもがいますが、彼が「家族愛」や「子どもを持つこと」を強く意識している結果とも考えられます。
(その話は有料ですけど面白いのでぜひこちらを→「7ハウスの天王星Part.5「おしどり夫婦の秘密は90度!?」
—–引用おわり—–
はい、また出てきました、ジョン・グレイと共通の…!
悦子はマイウェン→ジョン・グレイの順に記事をアップしましたが、二人とも悦子と僕の「山羊4ー蟹4」軸に対してスクエアの「牡羊4ー天秤4」の軸を持っています。
こちらも上昇側が天秤4ではなく牡羊4で一致。
シンボルは「二人だけで人里離れた歩道を通って散歩する恋人たち」。
名前だけで意味を判断するものではないのですが、いかにもって感じですね。閉鎖的な愛がテーマです。
ちなみにちょろっと紹介したクリント・イーストウッド監督ですが、悦子は昔よく彼の監督作をよく観ていたそうです。これまた「軸の重なり」がイーストウッドを好きだと思わせるのです。
結婚に重要なセレスとベスタの意味
悦子noteで、マイウェンは母性と養育の小惑星セレスが非常に強調された出生図の持ち主であると書きました。
これまた、セレス(とベスタ)に軸形成を持つジョン・グレイと共通なのです。
悦子のセレスには少し前までトランジットの冥王星が乗っていて、今は海王星がベスタに近づいています。
彼女にとって、自分のセレスとベスタに一大事件が起こるタイミングです、
セレスは比較的分かりやすい母性と養育の小惑星です。
こんな感じ ↓
1995年の映画「デッドマン・ウォーキング
」を観て、主演のスーザン・サランドンの母性が凄すぎて胸を打たれ、出生図をチェックしてみると、、、ASCに母性を最も象徴する小惑星セレスが超タイトに合。
もちろん月も影響していますが、セレスが肝です。西洋占星術の精度に感嘆します。 pic.twitter.com/fHiEk8unLm
— サビアンシンボル分析論 / Sabian Symbol Analytics (@sabian_analyst) November 7, 2022
って、デッドマン・ウォーキングを観てない人には分からないのですが。とにかく母性、子育て、養育です。
実際に悦子の子育てには冥王星らしい破壊的なイベントが起こっていることが、彼女のブログに掲載のタイムウェーバー分析からも分かります。
問い:「私がコロナに罹患した理由を分析します」
答え:罪の意識 → 子育てが出来ない自分に (インテンシティー10 / ポーテンシーD1)
この分析結果、インテンシティ10 / ポットD1は、それ以上が存在しない最強度です。
ベスタの解釈は少し難しいです。松村潔氏の著書から少し引用してみます。
“ベスタは「かまどの火」を表しています。これは古代ローマにあったベスタの神殿の巫女たちのことを表しているようで、巫女たちは古代からの魂を保存するために、地上の男性とは結婚しませんでした。ベスタは人間的な満足を犠牲にして、魂の清浄さを保つことを意味しており、ここから約束に従う、約束を守らない人を非難する、あるいは閉鎖的な愛情を示す”。
“ベスタの神殿においても、彼女たちが交わる神とは両性具有の山羊の顔を持ち、乳房と男根のある悪魔だったようです。そこでベスタはかつて失われた伝統を、いつまでも守り、その火を絶やさないように努力することを意味し、禁欲、盲従、奴隷状態などにも関係した小惑星です” 。
ベスタが「軸」のどちらかに合(0°)となっている人物には、確かにこの影響が強く出ている人物が多数います。以下全て誤差2度以内でベスタと軸が合の著名人で、かっこ内は、合となるアングル名 / オーブ(誤差)です。
- ウラジーミル・プーチン(ASC/ 1°36’)
- ウラジーミル・レーニン(IC / 1°20’)
- アルベルト・アインシュタイン(ASC / 1°53’)
- カール・ユング(太陽とDSC / 1°04)
- トーマス・エジソン(ドラゴンヘッド / 1°09’)
- 岡本太郎(ドラゴンヘッド / 0°28’)
- ミケランジェロ(ドラゴンテイル / 0°47’)
- ナポレオン1世(ドラゴンテイル / 0°05’)
「人間的な満足を犠牲にして魂の清浄さを保つ」「盲従と奴隷」「重要な仕事に対する強い使命感や、何かを犠牲にしてでも目的を達成しようとする意志」などの象意において、ミケランジェロはもうピッタリ過ぎます。
教皇たちに過大な要求を突きつけられ過労死寸前まで奴隷のように扱われながらも、非常に禁欲的に、自分を犠牲にして、並外れた使命感で、芸術と創造に肉体と精神の全てを捧げました。
天体との合だと、こんな人がいます。
- カレン・カーペンター(太陽 / 0°30’)
- ヘルマン・ヘッセ(月 / 0°29’)
- シネイド・オコナー(月 / 1°13’)
- アドルフ・ヒトラー(火星 / 0°40)
ミケランジェロのように一般的な意味での禁欲的や自己犠牲的かどうかはさておき、皆がそれぞれの聖なるものに仕えている、その聖なるものに対して全身全霊で身を捧げていることは、見えてきます。良いか悪いかはさておいて、プーチン、ナポレオン、ヒトラーなどの独裁者も、重要な仕事に対する強い使命感は並外れています。もちろんアインシュタイン、エジソン、岡本太郎なども「ミスター・ベスタ」な人物だと言えるでしょう。
生放送のカメラの前でローマ教皇の写真をビリビリと破り捨てたシンガー、シネイド・オコナー。やはり、自分の中の聖なるものに対する使命感が桁外れです。
芳垣宗久氏は「性」と「聖」の最統合という面白い解釈を出しており、確かに、と思う著名人はこの方。
- グウィネス・パルトロー(IC / 0°09’)
非常にタイトに魂の根っこであるICとベスタが合です。
グウィネス・パルトロウ、 自分へのプレゼントにバイブレーターを提案(Vogue)
俳優業をやめて自身のブランドGoopに全力投球中のグウィネスですが、「性」を「聖なるもの」的に解釈し、穢らわしいものから素晴らしいものへとイメージチェンジしようという意思は汲み取れます。
太陽とDSCにベスタが合のカール・ユングも、「性」と「聖」の最統合という解釈には合致します。ベスタは性に奔放でも、聖なるものにできないと罪悪感を抱えますが、彼は愛人や不貞行為を聖なるものとして正当化していた節はあります。
また彼が一夫一妻制を維持できなかったのは、次に紹介する結婚を守護する小惑星ジュノーの影響が薄い人物だという分析ができます(後述の解説と合わせて考えてみてください)。
まとめてみるとベスタとは「何かを犠牲にしてでも目的を達成しようとする意志」の象意でまず正しいと思います。
それに加えて、公転周期で考えると「性」と「聖」の最統合の意味がわかってきます。
【エロスからセレスの公転周期】
- エロス / 1.8年
- 火星 / 1.9年
- アモル / 2.7年
- クピド / 3.4年
- ベスタ/ 3.6年0°05′
- ジュノー / 4.4年
- セレス / 4.6年
火星の象意には「情熱」や「性的なエネルギー」があります。
エロス、アモル、クピドはすべて、火星の中の性的エネルギーにフォーカスした、性や愛に限定した情熱の力をあらわす小惑星です。
その次に来るベスタは「荒々しい性的エネルギーを、聖なる使命のために献身的に利用する」ことが象意であると考えられます。
時に破壊的にもなり得る性のエネルギーを正しい目的のために使えてこそ、次なる結婚と出産(ジュノー)、そして子育てと養育(セレス)のステージに進むことができるという流れですね。
最統合ではなく、性を聖に転換または昇華する、という感じです。
悦子に影響を与えたジョン・グレイのアスペクトで考えてみると、セレスとベスタが正確に180度関係で軸形成しています。
公転周期が長い方が影響が強くなりますから、若干の差ではありますが、ややセレスがベスタに指令を出す関係性です。
となると、ジョン・グレイの場合は母性的なもの、つまりは「妻」が、自分を捧げる対象であり、大いなる使命感となる、と考えられます。ベストセラーのタイトルは、「ベスト・パートナーになるために」ですからね。ベスタは、閉鎖的な愛も象意のひとつです。
悦子のベスタもセレスとタイトに60度のアスペクトがあります。これもまた、ジョン・グレイに共感する理由です。
ただし悦子の場合は女性ですから、夫のためにではなく、自分を含めた「お母さんたちのために」になります。
実際そのような活動が彼女の原点であり、ブログタイトルは「お薬に頼らないで子育てを目指すママへ」です。
ベスタが7ハウスにありDSCと合の意味では、夫(今なら僕)が自分を捧げる対象であり使命感となる、という解釈もできます。DSCと7ハウスは共に、自分を他者にどう見せていくかを定めますから、彼女のブログを読むと、そのような印象を受けると思います。実際にあの文章通りかといえば、家の中では違うと言わざるを得ません。ただ、彼女が社会に向けて見せていきたい姿や、パートナーを通して達成していくテーマとしては本当です。
DSCと7ハウスはパートナーに求めるものでもありますから、彼女はベスタの強い人物をパートナーに求めるという解釈にもなります。その解釈通りに、僕は複数の軸の度数に非常にタイトなベスタのアスペクトを持つ人間ですし、なにより彼女のICと僕のベスタは射手座1度で合です。
僕の使命感と自分を捧げる対象になるのは、悦子そのものです(ICはすべての基盤)。本人が、僕の行為に対して激しく怒っていたとしても(笑)、僕の自覚としては間違いないです。
アングルとベスタの組み合わせの夫婦は、非常によく見られます。多くの場合、ベスタを持つ側が献身するでしょう。ジュノーでも同じです。
彼女のトロピカルチャートでは海王星が近づいています。すでにオーブは2度以内です。
それだけでなく、ブログをアップした日にちょうど、ドラコニックチャートでは冥王星がベスタとドンピシャで合になっていました。
ベスタ(閉鎖的な愛)とDSC(結婚相手)を、海王星は惑わします。冥王星は破壊します。
最も強力な影響力の冥王星と海王星が、二つのチャートで同時にDSCに重なり、しかも悦子はASC-DSC軸とMC-IC軸がほぼ直角なので、トランジットの冥王星と海王星は、彼女のMC-IC軸に対してスクエアになっています。このようなDSCに冥王星と海王星がダブルで重なる非常に稀なトランジットで、さらにICにもスクエアで、パートナーとの関係性が壊れない人は、ほぼいないでしょう。
悦子のセレスに冥王星が乗っていたころは「子育て」について激しく衝突していましたが、そこはだいたいのところで(タイムウェーバーのおかげで)終焉し、今は衝突の対象は僕そのものになっています。
ジョン・グレイやマイウェンと出会うのも、僕と激しく衝突するのも、星の運行通りの運命だということです。
ビルゲイツの離婚原因は、トランジット土星が7-8ハウス(結婚と結婚生活)を通過中の、(破壊と再生の星)冥王星がジャストでDSC(重要な他者)に合(山羊26)。これで決定です。
陰謀論者がスピンだの何だの騒いでますが、ゲイツ氏も抗えない力に動かされて、こうなってますから(笑) pic.twitter.com/TqWrQk4z8d— 藤原悠馬 (@honoiro2021) May 26, 2021
クライアントさんも星の意識に導かれる
次は、セッション申し込みをいただくクライアントさんも星の意識に導かれているという話を書きます。
彼女がジョン・グレイをフィーチャーしたブログをアップしたのが2月26日で、3月1日にブログ更新のお知らせをメルマガ発行しました。その2日後の3月3日に、悦子のタイムウェーバーセッションへ申し込みがありました。クラアントさんを仮にAさんとします。
Aさんは僕のセミナーとカウンセリングにお申し込み頂いていたことがあり、その際に出生情報を聞いていました。ゆえに出生図を確認できたのですが、僕が理論をまとめた通りの法則のもと、今の悦子の意識に共鳴していることが明らかになる相性が確認できました。
Aさんも牡羊4ー天秤4軸でマイウェン、ジョン・グレイと共通していました。Aさんにとってマイウェンとグレイは180度関係、僕と悦子は90度関係の軸なので、いずれも自分に持っていないマスターピースを持っているからこそ、磁石のように引き寄せられます。重要な出会いや人間関係は、相当な高確率でこのメカニズムによってつくられています。
Aさんは、僕らとフロム、アドラーが集う山羊29度でも軸で共通しています。
2023年の冥王星の動き
2023年1月12日 :山羊座28度台(サビアン29度)へ
2023年2月13日 :山羊座29度台(サビアン30度)へ
2023年3月24日 :水瓶0度(サビアン水瓶1度)へ
2023年6月12日 :逆行 → 再び山羊29度台(サビアン山羊30度)へ
2023年6月28日 :逆行 → 山羊28度台(サビアン山羊29度)へ
2023年9月20日 :逆行 → 山羊27度台(サビアン山羊28度)へ
2023年10月11日:冥王星の逆行終了
2023年11月2日 :山羊28度台(サビアン山羊29度)へ
2023年12月21日:山羊30度台(サビアン山羊30度)へ
2024年1月22日 :水瓶0度台(サビアン水瓶1度)へ
冥王星は一度水瓶座に入ってから、今年の終わり頃にまた山羊座29度に帰ってきます。去年の3月10日にも一度山羊座29度に到達し、逆行してから今年の1月12日に再び山羊座29度に到達していました。
2年近くずっと山羊座の最後の度数あたりをずっと冥王星は順行と逆行を繰り返していますので、Aさんも心がとても揺れ動いたり、実際に大変なことが起こっていることでしょう。だからこそ悦子ブログ¬eと意識が共鳴して、お申し込み頂いたのではないかなと思います。
結婚の女神 ジュノー
「軸」以外に悦子がジョン・グレイに惹かれた理由が小惑星ジュノーから導き出せます。
ジュノーはローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神で、主に結婚、出産を司ります。女性の守護神であるために月とも関係がある、つまり、母や妻と関係があります。
土星の娘、木星の妻、火星の母です。性的エネルギー(火星)を閉鎖的な愛(ベスタ)の中で献身的に使えるようになったあとに、いよいよ「結婚と出産」を可能にするステージがジュノーです。
ベスタは神殿に仕える巫女たち(集団)であり、女神と一体化する儀式として男根を持った悪魔や男性と性的な交わりを持つ「聖なる娼婦」だったようです。ゆえにベスタはわりと性に対してオープンで奔放なところがあるのですが、ジュノーは1対1のまさに夫婦のような閉鎖的な愛がテーマ。
同一視されているギリシャ神話のヘーラーの名は「貴婦人、女夫人」をあらわし、結婚、母性、貞節を司ります。嫉妬深い性格で、夫は超女好きのゼウス(木星=ジュピターと同一視)です。
夫婦仲は良いとは言えず、ゼウスとよく口論になっていたようですが、ゼウスが浮気をしてもゼウスを責め立てるよりも、その浮気相手や浮気相手の子供たちに苛烈な罰を科しては様々な悲劇を引き起こしたとされています。恐ろしいですね(笑)。夫の木星がどんなにイージーでいい加減であったとしても、契約した相手との関係性はきっちりと守るような能力は父親の土星譲り。火星の欲しいものは必ず手に入れるアグレッシヴさの生みの親は、ジュノー女夫人です。
ジュノーの象意をひとことであらわすと、「1対1の親密な間柄の約束(契約)は必ず守る」です。2人の間ですべてを共有し、子供までつくってしまう結婚は、自由ではいられません。末長く2人で楽しく暮らせるように、約束という名の拘束をかけます。
ジュノーの古代の語源としては、「助ける、恩恵(利益)を与える」の意があります。約束で縛るのは、嫉妬からくる独占欲だけが動機ではありません。平等な形で助け合い、平等に結婚をすることの利益を得るためです。その利益を守ために、ゼウスが浮気をしたら、ゼウスより先に浮気相手を攻撃します。自分こそが正妻であると主張し、その権利は絶対に守るのです。それは自分のためであり、相手のためであり、子供のためでもあります。
結婚生活の維持には、このようなシビアな契約とアグレッシブさが、時に必要とされるでしょう。
ウォルト・ディズニーのジュノー
ジュノーの象意を理解するために、最適な人物が2人います。ひとりはアセンダントとジュノーが合の(オーブ0°38’)のウォルト・ディズニー。ASCにジュノーが合とは、ジュノーを自然と使いこなす能力があり、ジュノーのように振る舞うのが当たり前だということになります。
彼のジュノー感を知るのに最適な映画が、ディズニーの大ヒット映画「メリーポピンズ」の誕生秘話である「ウォルト・ディズニーの約束」。
ウォルトは娘にパメラ・トラヴァースの「メリー・ポピンズ」を必ず映画化すると約束していました。原作者のパメラは自分の作品の世界観を少しでも曲げられたくないので映画化を断り続けますが、20年間に渡る交渉の末に、ついに承諾を得ます。しかし凄まじく頑固な女性なので、理不尽でわがままな要求を突きつけてきたり、突如契約を破棄してイギリスに帰ってしまったり。
それでもあきらめず、彼女を追いかけて説得を重ねるウォルト。そしてなんとか最終的な承諾を得て、最終的にはパメラが絶対にNGだと要求していたアニメーションの使用を認めさせました。
ウォルトの20年越しの想いが詰め込まれた作品ですので、それは素晴らしい出来に仕上がりました。パメラは試写会で感動して泣きながらも「アニメが酷すぎて泣いている」と最後まで皮肉を漏らしますが、パメラにとっても非常に利益のある交渉だったことは間違いありません。ウォルトもパメラの要求をすべて受け入れるのではなく、アニメーションを使うのも1シーンだけに限り、短い時間でインパクトのある演出をつくり、自分のつくりたい映画の構想を守りました。
このように、互いが平等に利益を得られるように交渉をすることはジュノーのひとつの象意となります。パメラは「ミュージカルは論外」「(バート役の)ディック・ヴァン・ダイクはだめ」と度を超えた要求をかけ、主演のジュリー・アンドリュースさえ嫌っていたようです。しかしメリー・ポピンズは、アンドリュースもヴァン・ダイクも出演するミュージカル映画として完成することができました。
その権利を得るために、ウォルトと製作スタッフは相当な努力を重ね、パメラに交渉を続けていきました。最終的にパメラの心を動かしたのは、イギリスまでウォルト1人でパメラを追いかけ(1対1の状況)、パメラとウォルトに共通している、自分の父に対する愛と悲しい思い出を共感しながらの、「あなたのお父さん(バンクス)を、そしてあなた自身を、過去から救いませんか?」という言葉でした。
ジュノーの語源には「救う、喜ばせる」の意もあります。映画の原題は「Saving Mr. Banks(バンクス氏を救え)」です。
エルヴィス・プレスリーのジュノー
ふたりめのMr.ジュノーは、「世界で最も売れたソロ・アーティスト」としてギネスブックに登録される、エルヴィス・プレスリーです。彼はドラゴンヘッドとジュノーの非常にタイト(オーブ0°08’)な合です。ASCとの合であればウォルトのような能力ですが、ドラゴンヘッドの場合は、自分の本意であろうとなかろうと、まるでカルマのようにその運命の中に飲み込まれていきます。そしてドラゴンヘッドは、時に世俗的な大成功を引き寄せることがあります。彼の2つの伝記映画を見ると、ジュノーによって大成功した理由がよくわかります。
2005年のジョナサン・リース=マイヤーズ主演の「Elvis(テレビ用映画)」では、エルヴィスが14歳のプリシラに恋に落ち、早くから彼女の両親にきちんと挨拶をして、セックスを求められても一定の年齢を超えないとダメだと断る姿が描かれます。ジュノーは貞操を守り、パートナーを大事にします。
また彼の古くからの友人も非常に大事にする様子も描かれています。自分に安らぎをくれる、近しい人間をとても大切にします。それは彼にとってのファンも同様で、エルヴィスはファンを非常に大切にしていました。
しかし彼のジュノーを発揮する最大の相手は、エルヴィスの仕掛け人である、マネージャーのトム・パーカー(通称パーカー大佐)へ移っていきます。正確に言うと、大佐自身と、大佐の手腕で増えていくファン達も、ジュノーを発揮した対象です。その物語を綴ったのが、2022年のオースティン・バトラー主演の「Elvis」。
パーカー大佐はエルヴィスが生み出した利益の約50%ほども搾取しました。金のためにエルヴィスに過労を強いたのは悪かったとしても、パーカー大佐の手腕によって歴史的な成功を収めたのもまた事実です。
大佐が実は外国人であったと分かった時に、エルヴィスは彼を「エイリアン(外国人)」や「詐欺師」と罵り、関係は破綻しかけましたが、結局は最後までエルヴィスはパーカー大佐から離れることはありませんでした。
大佐の葬儀で元妻のプリシラが述べた弔辞は、出席者の多くが大佐の生涯を完璧に要約したものであると感じたようです。
“エルヴィスと大佐は、一緒に歴史を作り、ふたりの共同作業によって、この世界はより豊かで、より良く、より面白いものになったのです。そして、今や私は自分の財布の場所を確認しておかなければなりません。ここに来るまでチケット売り場はなかったけれど、ここから出て行くまでには、大佐がどこかで料金をとるよう用意しているはずですから”。
−−−トム・パーカー (マネージャー) wikipedia
大佐は「私が殺したのではない。彼のファンへの愛が、彼を殺したのだ」と弁明します。これもまた事実です。大佐とファンとの間の貞操を守り、エルヴィスはドラゴンヘッドの運命の中へ、歴史的な大成功と共に飲み込まれていきました。
ジュノーのイメージ、掴んでいただけたでしょうか?
大事な人と固い約束を交わし、共に利益を得て、共に喜びあえるように、時にシビアに戦うのです。エルヴィスと大佐は金銭面では平等ではありませんでしたが、視点を彼の名声と伝説、その後のロックに与えた多大な影響、ファンとの愛まで広げれば、平等な喜びを得たのだと思います。
ちなみに、エルヴィスのジュノー感を非常に上手く演じた2人の俳優のジュノーは以下。この共通点は決して偶然起こるものではありません。
エルヴィス・プレスリー
・ジュノーとドラゴンヘッドの合(オーブ0°08’)
オースティン・バトラー
・ジュノーとドラゴンヘッドの合(オーブ1°08’)
ジョナサン・リース=マイヤーズ
・ジュノーとAv-Vt軸のスクエア(オーブ0°11)
なんと、オースティン・バトラーはエルヴィスと同じくジュノーとドラゴンヘッドの合!
マイヤーズも軸と極めて正確なスクエアとなっています。
やはり「軸」「合」「スクエア」が非常に重要であることがわかりますし、このように映画のキャスティングさえ星の運命によって決まるのです。
結婚をテーマにすべく生まれてきた男、ジョン・グレイ
ジュノーの解説が長くなってしまいましたが、ジョン・グレイの話に戻ります。彼はまさにジュノーで光り輝くように設定されて生まれてきた人物です。
悦子との関係性においては、彼女と似たようなオーブで、グレイは太陽と月が合であることも共感の動機の一つです。
そのグレイの太陽には、結婚の守護神ジュノーがオーブ1°17’で合。
ジュノーは、困難、癒し、導きの小惑星カイロンと非常にタイト(オーブ0°04’)に合です。
加えて太陽には、「夫婦仲の不和」の象意を持つ準惑星エリスがタイト(オーブ0°33’)にスクエアとなっています。
ざっくり表現すると、彼はエリスによって、またはジュノーとカイロンの合によって、必ず結婚生活の不和を体験するように設定されています。
しかし、その問題を時間をかけて解決し、結婚をテーマとして人々に癒しと導きを与えます。
男女と結婚をテーマに数々の著書をヒットさせて輝いているのは、カイロンの影響が強いでしょう。結婚(ジュノー)をテーマとして、人々を導き(カイロン)、輝きます(太陽)。
さて、それが悦子となんの関係があるかというと、彼女はジュノーが「ノーアスペクト」です。
正確には金星と30度のアスペクトが1つだけありますが、10天体、小惑星、アングルも含めてもこれだけのアスペクトしかないのは弱すぎます。
ヘリオセントリックチャートでは完全なノーアスペクトです。
そして悦子がジョン・グレイのことを書いたブログをアップした直後にタイムウェーバー・セッションに申し込んだAさんも、ジオセントリックチャートでは悦子と同じ30度アスペクトが1個のみの、ほぼノーアスペクト状態でした。
ノーアスペクトとは、他の天体やアングルとの繋がりがないという意味になります。そうすると、何かを手掛かりに全体と繋がっていかなくてはならないものが、どうして良いかわからず、なかなかジュノーが目覚めてきません。
一方でジュノーはチャートの中に存在していますから、トランジットの影響なども受けながら、突如として目覚めて暴走することもあります。シーソーのように不安定な状態が、ノーアスペクトの特徴です。
悦子とAさんは不安定なジュノーを持ち、だからこそジュノーで安定して輝いているジョン・グレイに無自覚ながら惹きつけられていることになるでしょう。
(Aさんは悦子のブログを通して、あくまで無意識にという意味です)
だから悦子は、前途のオースティン・バトラー主演の「Elvis」を観て、映画を観る前はエルヴィス・プレスリーになんら興味を持っていませんでしたが、深く感動していました。これはジュノーが関係しているでしょう。
エルヴィスとオースティンと同じように、ジュノーとドラゴンヘッドの合の人物に、テレフォン人生相談で有名な加藤諦三がいます。少し前のことですが、悦子はテレフォン人生相談をYouTubeでかなり頻繁に聞いていました。
全然関係ないところで、悦子にSMAPなら恋愛対象として誰が好き?と問うと「草彅剛」の回答でした。
草彅剛はジュノーが木星と共にMCと合で、サイデリアルチャートでは悦子の太陽のサビアンシンボルの度数(水瓶25)と一致します。
太陽は夫の象意がありますから、自分の理想の夫像である太陽の度数に、草彅剛が結婚の守護神ジュノーを同じ度数に持っていることが、「異性なら誰が好きか?」の答えの動機のひとつとなります。
そして僕もTrueリリスを挟んでジュノーとAvが合、その3つがMCとトラインなので非常にジュノーのエネルギーが強い人間です。
「サビアンシンボルで100%当たる!結婚の相性リーディング法」というnoteを販売していますが、結婚をテーマに仕事をしている動機は、間違いなく自分のジュノーが生み出しています。
Av(アンチ・バーテックス)もMCも、直接的に仕事に関わるアングルです。
さらに悦子の月と僕のジュノーは、水瓶座6度で同じサビアンシンボルを持っています。
自分がジュノーに欠けているから、ジュノーの力が強く、自分(月)にぴったりのジュノーを持つ僕(ジュノー)と結婚したわけです。
上の図は、悦子がジョン・グレイにこのタイミングで出会うことになった必然を示すものです。
太陽は「プログレス(進行法)」の度数が大事です。1年に1度進み、プログレスの太陽のサビアンシンボルは、1年間の課題や影響です。
グレイについて書いたブログをアップした時、悦子のプログレスの太陽は、ちょうど山羊座5度を終えようとするところでした。
この度数は、僕のドラゴンテイルかつAv(アンチ・バーテックス)でもあります。上昇側と下降側で、僕は軸2つ分を山羊座5度に持っています。
山羊座5度「カヌーを漕いでは戦舞を踊るインディアンたち」
この度数の人は、仲間を互いに鼓舞しあって大きな目標に取り組もうとします。しかしどこか無謀な挑戦をする面もあり、やりすぎは破綻を生じます。
小さな目標では満足せず、遠大な計画に手を染めようとするでしょう。
−−−愛蔵版サビアン占星術 / 松村潔 著
これは強烈に自分に当てはまる気質で、今までの自分の人生を最も色濃く表しているシンボルです。軸2つ分を山羊ー蟹5度に持っていることが、強烈にこの度数の影響が出てくる理由です。
無謀な挑戦とやりすぎの結果、夫婦間に破綻を生じました。しかし、あえて破綻して、そのあとに再生するのがこの度数のテーマですから、破綻したことが悪いとは考えません。
これまでも、何度も破壊と再生を繰り返してきました。蟹座の5度「列車に衝突した車」も含めて、全力で突き進んでも必ず崩壊のイベントがやってきます。大きなヴィジョンをもって無謀な挑戦をして、自ら無意識で望んで崩壊したあとに、より大きなヴィジョンを手にいれるのが、「蟹5度ー山羊5度軸」の運命です。
想像以上に意識は星にコントロールされている
まとめに入っていきますが、冒頭に書いたとおり、深い印象を受ける書籍、自分が引き寄せられる人間のタイプなど、自分で選択し、自分で思考した結果行動しているようで、実は宇宙からの影響による結果だという話が、Part.1から引き続き、僕が皆さんに伝えたいことです。クライアントや受講者さんとの出会いも、映画のキャスティングも、誰かが自発的に思考し決定しているようで、必ず5種の出生図の影響にコントロールされています。
相性が星にコントロールされる実例をあげます。
今回クライアントのAさんからは、悦子にありがたいタイムウェーバー・セッションのご感想を頂いてます(インスタ)。
これは僕も何度も経験していることなんですが、セッションにご参加頂いた方に喜んで頂けるか、頂けないか、それも確実に自分とクライアントさんの占星術的な相性が関わってます。
詳しくは割愛しますが、悦子とAさんは非常に相性が良いです。相性が良いどころか、そのときに悦子が抱えていた身体的症状と全く同じことで悩んでますと申し込みが来ましたから、本当に意識の世界で無自覚にも繋がっているなと驚いたものです。
もう1つ「なぜセッションに申し込むか」の実例をあげます。
悦子がセレスの強いマイウェンをピックアップした記事をアップした直後に、悦子のタイムウェーバーセッションに参加された方(仮にBさんとします)がいるのですが、これまた自分の昔のセミナー受講者さんで出生時間を知っていたのでチェックしました。すると、こんな共通点が出てきます。
マイウェン
MCとセレスがトライン(120度)オーブ0°45′
悦子
ASCとセレスがトライン(120度)オーブ0°55′
Bさん
DSCとセレスがトライン(120度)オーブ0°49′
これも、決して偶然ではありません。偶然で、ここまで誤差(オーブ)の少ない類似したアスペクトの人から申し込みが来る確率は、限りなく低いです。精密に分析する占星術は、意識の世界を確実に視覚化する、再現性のあるものなのです。
意識の共鳴と相性をどう確認するかという理論は、以下2つのnoteとマガジンで余すことなく解説しています。
100パーセント当たる!と言うのは決して嘘ではありません。僕がnoteで展開している理論をもとにすると、僕らは100パーセント激しく衝突する運命なので、当たっているのです!(笑)もし僕らが穏やかな関係であるならば、僕が販売している理論は価値がなくなってしまいますから、冗談抜きで言ってます。
嘘でもなんでも「○○でうまくいく!」みたいなメソッドしか売れない世の中で、「夫婦で衝突してます!」と公言している僕らはアホみたいに見えるかもしれませんが、僕はそれで良いと思ってます。
衝突したり、何をやっても上手くいかない状況に陥ったからこそ、結婚をテーマに徹底的に、著名人の相性分析をして理解に努めました。夫婦間の壮絶な衝突を経験しなければ、決して今の占星術の理解には至りませんでした。もちろん反省点は多々ありますが、一般的に悪いと思われることがもし無かったら、今手にしていないものがあります。
そもそも、衝突することを悪だと考えるのは、日本人や現代人が陥りがちな誤った考え方です。
本当の自分の見つけ方
これだけ確かに、度数レベルで、針穴に糸を通すような精密さで人間の意識が共鳴していることは客観的に確認できています。その共鳴した度数のサビアンシンボルを理解していくことが、「本当の自分の見つけ方の最も信頼できる手がかり」になると僕は信じています。
僕らの現在の最大のテーマである山羊座29度の意味の引用ですが、
“目に見えない霊的な世界と意識的にしっかりとつながっていたいという人間の願望を意味している”。(サビアン原典大辞典 / 岡庭加奈)
“感情に流れれば、エネルギーが大きく乱れてしまう。その意味で、理性はこの人の宝なのである。こうした理性は幾多の輪廻で苦労して培ってきたものなのだ。理性は消えないが、感情はただ一時的なものである。冷静に深く生きてほしい人生だ。人々への愛を持って”。(定本サビアン占星学 / 直居あきら)
僕ら2人とも、これが自分自身の大きなアイデンティティのひとつです。シンボルの意味は簡単には説明できないので1文のみを引用しましたが、セッションでは何十ページもの資料を提供して、書籍を読んだだけでは分からないシンボルの真意を徹底解説しています。
悦子がタイムウェーバーの結果に理性を飛ばして怒り狂い、貴重な分析結果を投げ出しても、結局は「私はタイムウェーバーセッションをやりたい」と言うのは、この度数の影響によるところが大きいです。「理性はこの人の宝なのである」の意味は、この度数を持った人に生まれつき理性が備わっているという意味ではなく、「理性は宝なのだ」と人生のある時に深く認識し、意識的に獲得していく運命をあらわしています。出生図は、死ぬまでに達成すべき人生の課題です。
人生の課題や困難までも視覚化するのがサビアンシンボルで、視覚化すると、色々あったけど、これが私の生きる道だったんだなと、思えるかもしれません。僕はこれを、とても良いことだと考えています。
ジュノーから考える今後の自分
自分としては、今がジュノーを考えるべき時です。最終的に悦子がミスタージュノーなジョン・グレイにたどり着いたのも、そのメッセージだと思います。
あらためて「ウォルト・ディズニーの約束」のクライマックスを見直して、これが必要なのだと感じました。パメラ・トラヴァースの要求はクレイジーです。ディズニーの映画になるのにミュージカルもアニメもダメ、おまけに映画に赤色は使うな、ジュリー・アンドリュースもヴァン・ダイクもダメ、どないせい!というか、だったら映画化を承諾すな!という話です(笑)。
しかしウォルトはどうしてもメリー・ポピンズを映画化したかった。そのためにはパメラの言い分も渋々聞かなくてはいけないけども、それが結果的に映画のクオリティとして功を奏した部分もありました。そして「パメラも喜ばせる」ことを守りつつ、絶妙な采配で互いに納得のいくところに落とし込みました。この才能は凄いし、見習わなくてはならないと切に感じました。
エルヴィス・プレスリーも、パーカー大佐の要求や横領に不満を持ちつつも、おそらくエルヴィスの真の目的はファンを愛し期待に応えることだったので、それを達成するために大佐との共同作業を選びました。
ジョン・グレイも、「いかに相手にYESと言わせるか」「自分の要求を相手に通すには」という視点から繰り返し文章を書いています。これはまさにジュノーです。彼の著書には、そのためのテクニックが具体的に多々書かれています。悦子はグレイに癒され、彼はジュノーで輝く男です。何か参考にしなくてはならないというメッセージだろうと、著書を読みながら考えました。
正直なところ、彼女が癒された「ベストパートナーになるために:男は火星から、女は金星からやってきた」を、僕は良書だと思いません。全世界で5000万部も発行されているようですが、肉体的な男女でステレオタイプに分けた単純な心理分析は、突き詰めて考えると辻褄が合いません。
そもそもの話として、僕は悦子が女性的な考え方に傾いた人間だとこれまで思ったことがありませんし、彼女自身もこれまで「自分は女性的な考え方に傾いている」などと考えたことがないのです。他人から平均的にどう見えているのかは分かりませんんが、僕自身は女性性も強い人格を持っていると自覚しています。
昨今のジェンダーレス化、幼児化している社会において、否定されるとすぐに傷ついて仕事をやめてしまう若い男性はやまほど存在します。
悦子になぜジョン・グレイの著書で癒されたのかと聞いてみると、例えば「すぐに否定されたと感じてしまう」などの自身の今現在の気質を、女性ならば等しく持っている気質だと説明されることで、否定すべきものが肯定できるものとして受け取れたとのこと。これはたとえば、昨今のHSPブームの仕組みとも非常によく似ています。おそらく、否定されるとすぐに傷つく男性は、癒しをグレイにではなくHSP本に求めるでしょう。僕は「繊細さん」なのだと。これは客観的に正しくなく、また本質的な癒しにもなり得ません。
比較して、エーリッヒ・フロムは建設的な意見すら否定と思い込んでしまうような状態を、性別を問わず「ナルシシズム(自己愛)」であると指摘します。フロムの分析は客観的に正しいはずですが、「頭では理解したつもりだけど、一体どうすれば克服できる?」と壁が立ちはだかります。その答えも、著書の中でフロムは明記してます。「ナルシシズムの対極にある、客観性と理性を身につけるべきだ」と。しかし、頭では理解できるけど(以下略)、になってしまう。
この感覚の差はそのまま今の僕らの衝突の原因となっています。また、僕とクライアントさんとの感覚の差に立ちはだかる壁にもなっています。ウォルト・ディズニーが自己愛に縛られたパメラ・トラヴァースとの壁を取り去ったように、僕もこの壁をどうやってなくしていけるのか考えなくてならないでしょう。
書籍としてまとめてます
僕と、ジョン・グレイ、加藤諦三の3人は、クロス・チャートで太陽と小惑星フォルスに同じサビアンシンボルを持っています。
自分
山羊4度に太陽(T)とフォルス(D)さらにジュノー(S)
ジョン・グレイ
山羊7度に太陽(T)とフォルス(S)
加藤諦三
山羊14度に太陽(23:10以降生まれの場合)とフォルス(H)
(アルファベットの意味はこちらを参照 / 加藤諦三は出生時間不明ですが、23:10以前の生まれでも1度違いで太陽とフォルスが近い位置にあります)
そしてエーリッヒ・フロムは太陽とフォルスが非常にタイト(オーブ0°05’)にスクエアです。
この太陽に強くフォルスの影響を持つ全員が、結婚と夫婦愛について分析しています。自分、グレイ、加藤諦三は、ジュノーと軸の合であることも共通です。
悦子がnoteを書いた映画ベティ・ブルーの主演ベアトリス・ダルは、フォルスとMC-IC軸が非常にタイト(オーブ0°39’)にスクエア。ベティ・ブルーの監督のジャン=ジャック・べネックスはフォルスとMCが合(オーブ1°17)。
明らかにベティ・ブルーに影響を受けて製作されたであろう映画「白い帽子の女」はアンジェリーナ・ジョリーが監督、脚本、主演の全てを務めましたが、彼女はフォルスとmeanリリスが非常にタイトに合(オーブ0°04’)で、さらに太陽とは非常にタイトにスクエア(オーブ0°01’)。
もう長くなったので詳しくは書きませんが、おそらくどこにも解説されていないフォルスの意味がわかりました。激しい愛と情熱の末にある、痛み、憎しみ、悲しみ、過ち、癒し、導きです。フォルスは少なくとも2005年までに発見された太陽系の天体としては「最も赤いもの」であり「ビッグ・レッド」と呼ばれます。
赤は性的な情熱を象徴します。赤はもっとも個人性を表す色でもあり、結婚は個人と個人の性的エネルギーが激しく交わる閉鎖的な場です。それゆえに、激しいトラブルが発生します。
ジョン・グレイ、加藤諦三、エーリッヒ・フロムのように、分析を人の役に立つ表現に変えて、自分も癒し手となって輝かなくてはと思います。
こんな発見が日々大量にあるのですが、5種のチャートを小惑星まで読むリーディング法の価値や実用性が、断片的なブログやnoteではなかなか意味が届かないので、まとめて読み返しやすい「書籍」として現在執筆しています。
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