僕はEMFA(日本電磁波協会)の1級電磁波測定士の資格を持っています。
電磁波測定士の資格を取った理由は
僕が講義のテーマにしている「食べ物」と同じように
健康に対して慢性的、かつ長期的な影響を及ぼしているものだと思っているからです。
僕が測定するのは
インターネットに使う「wi-fi」とか
携帯電話などの電波や
電子レンジのマイクロ波ではありません。
画像出典:JEIC 電磁界情報センター
300Hz以下の超(極)低周波と言われる電磁波測定を僕は行っています。
皆さんの住宅内の電気配線、コンセント、家電製品から発しているものは、
この「超低周波」という電磁波になります。
携帯やテレビの電波や、電子レンジのマイクロ波は高周波です。
電磁波とは「電場」と「磁場」を合わせたものを指しています。
一般的に電磁波の問題は「磁場」だとされています。
「電磁波カット商品」は多くの場合「磁場をカットするもの」です。
しかし日本においては、電磁波測定をしている限り、
圧倒的に「低周波の電場」が問題になっているように見受けられます。
電場はブレーカーを落とさない限りは、
- 住宅内の壁や床下に存在する電気配線
- コンセント
- 家電製品
から常時、強い電場を発生し続けています。
これが日本において大きな問題となっています!
その理由は、
日本の家電も住宅も電場をアースする仕様になっていないから
です。
外国では画像で赤印がついている、「接地極(アース)」のあるコンセントが主流です。
日本は「タイプA」のコンセントが利用されています。
これは接地極のないコンセントです。
画像出典:引越しの教科書
いくつかの家電には「アース線」がついています。
(冷蔵庫、電子レンジ、)
しかしほとんどの家電にはアース線がついておらず、
ついていたとしてもコンセント側にアース端子がありません!
なぜこれが問題なのか、もう少し詳しく説明します。
日本の一般家庭のコンセントは100V(ボルト)の電圧が使われています。
一部、エアコンを取り付ける場所などに
200Vが利用できるコンセントもありますが
ほとんどが100Vのコンセントです。
これは各国で違いますが
多くの国では200V以上の電圧がコンセントに利用されています。
同じ1000ワットの電力を消費する場合
電圧が100Vか、200Vかで、
流れる電流(A/アンペア)が変わります。
電磁波に関して、
電場は電圧(V)に比例して
磁場は電流(A)に比例して
強さを増します。
つまり200V以上の電圧を主に利用する欧米などの外国と比較して
日本は電場の発生が少なく
磁場の発生が多いことになりますが
欧米など、ほとんどの国ではコンセントにアース端子がついています。
家電にはアース差し込みプラグがありますから
家電から発生する電場はアースされます。
だから電場の発生はほぼゼロ。
磁場はアース線で解消することができません。
ですので100Vであって200Vであっても発生しますが
電流(A)に比例しますから日本の磁場発生は欧米の2倍ということになります。
日本は、かなり電磁波の影響を受けざるを得ない状況です。
それにも関わらず、日本の電気使用量は世界第4位。
一世帯あたりの電力消費量は1970年代から比較して2〜3倍になっている見込み。
画像出典:日本の電力消費 - 電力事情について | 電気事業連合会
しかし電磁波の問題は距離で解決されます。
例えばテレビからは当然電磁波が発生していますが
離れて見ている分には大した問題になりません。
コタツ、電気カーペットなど、
近距離で長時間利用するものは問題になります。
パソコンは直接触れて使用するしかありませんが
ノートパソコンならバッテリー利用で使えば良いです。
電磁波が発生するのは交流電源のみ。
バッテリー駆動時には電磁波は発生していません。
(だからノートPCや携帯をコンセントに繋いだまま使わないでくださいね)
「距離を取る」という方法で、電磁波はある程度避けられます。
しかしまだ問題が残ります。
- 距離をとっても低減しきれない家電もある
- 距離を取れないのに家電(デスクトップPCなど)に対してアース端子のあるコンセントが家にない
- 家電を使わなくても住居の壁と床から常時電場が発生している
この3点です。
まず3から説明します。これが一番問題です!
2012年に行われたEMFA調査になりますが
昔と比較して屋内の壁、床下に敷かれている
電気配線の量が6倍ほどになっています。
配線がある場所は
ブレーカーを落とさない限り
電場が発生し続けます!
電磁波は距離が近いほどにその影響を受けます。
床、壁に高い電場が常に発生している家で過ごす。
このリスク、わかるでしょうか?
たとえ急性的に影響がなかったとしても
その環境でずっと暮らし
強い電磁波を受けながら生活しているわけです。
EMFA調査としても
また自分の電磁波測定経験としても
木造住宅2階は床下配線の影響で
強い電場を発しているケースが多いです。
多くの場合、寝室は2階にあります。
その床下から高い電場が発生しているということは…
寝ている時間、床にベタ付けで、全身に電場を浴び続けることになります。
これじゃあ心身共に休まらない(T ^ T)
それに加えて、大量の家電を現代人は利用します。
多くの場合、コンセントを繋ぎっぱなしで。
僕が電磁波測定士の資格を取得したEMFA(日本電磁波協会)では
安全基準を以下に定めています。
(長くなるのでその理由は別記事に書きます。)
電場:25V/m(ボルト パー メーター)
磁場:2.5mG(ミリガウス)
こちらは我が家で今年新調した石油ファンヒーターです。
(木造19畳 コンクリート26畳用/コロナ FH-VX7317BY)
離れていても70V/mを超えます。
それが、そこにいる人間の身体にも伝わっているのが分かります。
同じく今年新調した石油ファンヒーター。
(木造12畳・コンクリート17畳用/コロナ FH-VX4616BY)
上の機種より少し小さいものですが、こちらも高い電場を発します。
このカーペットの下には電磁波カット対策をしていますが、
その外、つまり床から家電なしで200V/m超えの電場が出ています。
対策なしでは、床 + 家電のダブルパンチです(T ^ T)
こちらは我が家の2階、寝室です。
僕の寝るポジションの枕元は165V/m。
悦子ポジション、実際に頭部に当ててみると……127V/m。
安全基準は25V/mです。
画像出典:オールアース住宅 | 電磁波と暮らしを考えるポータルサイト
配線が増えすぎた現在の日本の住宅は大きな問題を抱えています。
これを解決するために
新築やリフォームでのオールアース住宅の導入がとってもお薦めですが、
今すぐに手軽に対策!というわけにはいきません。
プラグインアースとアースリネンシーツを利用すると、手軽にお家の電磁波環境を整えることができます。
低周波電場を、プラグインアースとアースリネンシーツで完全にカット出来ます。
使い方と効果に関しては、こちらの動画でご確認ください。
ご購入に関しては、こちらの記事から。
honoiroからご購入くださった方には、使い方などに関する質問をいつでも受け付けています。
先ほどの石油ファンヒーターも、これで安心。
※下の動画で使用しているのはアースインナーニットという旧商品です。
先に挙げました、
- 距離をとっても低減しきれない家電もある
- 距離を取れないのに家電(デスクトップPCなど)に対してアース端子のあるコンセントが家にない
この2つの問題を解決できます。
電磁波が高いお部屋で家電に囲まれても
プラグインアース1個とアースインナーニットで
550V/m → 7V/mへ落とせます。
寝室の電場の問題も、
布団の下にアースインナーニットを敷けばOKです。
もちろんアースコットンもOK。
近隣の方であれば電磁波測定も承ります。
まず測って家の状況を正確に把握することを強くお薦めします。
正しく対策を取りましょう。
- 安全基準について
- 電磁波の実際の影響について
など、来年になると思いますが
また記事を書きたいと思います。
とりあえず、アースを取る対策をしない場合、
パソコンなどはコンセントを抜いてバッテリーで使ってくださいね!