よしりん(吉野敏明)のがん治療ビジネスを徹底解説します

 

 代替医療界の著名人、崎谷博征と代替医療師vanillaの虚偽と詐欺だらけのビジネスを、これまで疑いようがないレベルで証明してきました。

 次なる代替医療の闇を暴いていきましょう。

 

−目次−

  1. 吉野敏明(銀座エルディアクリニック院長)とは
  2. 吉野敏明の診療理念
  3. よしりん=メタトロン解析のプロで医療問題アナリスト
  4. 「メタトロンを活用した臨床事例」で展開される悪質な癌治療詐欺
  5. デタラメだらけの癌の解説
  6. TMCA(腫瘍マーカー)検査とは?
  7. TMCA検査のTS4診断は「5年間で癌に罹る率が3%」
  8. 骨を造るところが悪いと癌の初期状態?
  9. 白血球が300個増えた…だから何?
  10. 白血球が基準値以下になる理由とは?
  11. 白血球が多少増減するのは当たり前
  12. TMCA検査、白血球値、赤色骨髄問題のまとめ
  13. がんと歯周病の患者は「美味しい患者」
  14. 50歳患者はいくら支払ったのか?
  15. 癌の診断だけではなくメタトロンのデータの扱いも完全な詐欺

 


 

 代替医療界のドン…というか陰謀論界のドンというべき、うつみんこと内海聡が現在都知事選に出馬していますね。

 (個人的な意見ですが、たかだか5、6分をカンペ見ながらしかスピーチできないとは…魅力に欠けますね) 

 

 内海聡といえば、我々が所有している量子波動器メタトロンを日本でブレイクさせた第一人者です。

 セルフチェック&セルフヒーリング 量子波動器【メタトロン】のすべて 未来医療はすでにここまで来た!

 

 内海と共に『メタトロン本』の著者を担当し、2年前に参議院選に、昨年大阪府知事選に参政党から出馬したのは、よしりんこと吉野敏明。

 「うつみん&よしりん」は、メタトロンと代替医療界(陰謀論界)のアイドルトップ2みたいな感じです。

 

 都知事選の影響で多少は話題になっているということで、3年前に執筆し、諸事情でお蔵入りにした記事をアップすることにします。

 代替医療業界の深い闇を目撃していただけるでしょう。

吉野敏明(銀座エルディアクリニック院長)とは

 まずはよしりんこと吉野敏明のプロフィールや活動を確認しましょう。

 元誠敬会クリニック銀座院長で、よく知りませんがクリニックを乗っ取られたらしく、現在は新しく立ち上げた銀座エルディアクリニックの院長を務めています。

  • 銀座エルディアクリニック院長
  • 医療問題アナリスト
  • 鍼灸漢方医家系11代目
  • 元精神科病院理事長
  • 元一般病院理事長
  • 元参政党共同代表
  • 歯周病専門医指導医
  • 歯学博士
  • 作家
  • 言論人
  • (株)YBDI代表取締役社長

吉野敏明FBプロフィールより)

 ”当クリニックでは、常に知識習得と技術の研鑽を積み、世界基準の歯科医療を患者様に提供することはもちろんのこと、同様に「全身全霊をもって患者様に尽くす」ことを重視しています。”

 (銀座エルディアクリニックwebsiteより)

 吉野はメタトロン販売実績No.1正規販売代理店であるB-by-C株式会社メタトロン・ジャパン・グループにおいて顧問をしていた経歴があります。

 私たちhonoiroもB-by-C株式会社よりメタトロンを購入しており、研修にて吉野氏が考案したメタトロンの読み方の指導を受けています。

 現在は、日本で最もメタトロンを販売した人物である吉川忠久、内海聡と共に「一般社団法人情報医療機器研究」に携わっているようです。

一般社団法人情報医療機器研究会のホームページ 

【代表理事】内海 聡(Tokyo DD Clinic 院長、NPO法人薬害研究センター 理事長)
【顧問】吉川 忠久 (株式会社IPPジャパン 本社営業所 統括マネージャー、トランステックLLC 代表)
【顧問】吉野 敏明 (銀座エルディアクリニック院長)

 メタトロン業界唯一の出版物の著書であり、メタトロン販売会社の顧問を務めた経歴があり、現在も内海聡が代表理事を務める研究会にてメタトロンの使い方を教えていると。

 現在は日本のメタトロンメーカーはIPPジャパンとなりましたが、IPPジャパンメタトロンユーザー認定試験の中級講座の講師を務めると聞いています。

 メタトロン黎明期から今に至るまで、ずっと中心人物で居続けているのが吉野敏明です。

 

 ※IPPジャパンについては以下記事で解説しています。
 「IPP JAPANのメタトロンユーザー認定試験で講師が全滅している件

吉野敏明の診療理念

 3年前の下書きに、吉野が乗っ取られた誠敬会クリニックの診療理念の画像が保存されていたので、吉野という人物を知るために掲載することにします。

 診療理念

 ”わたくし吉野敏明は、診療所開設にあたり歯科医師としての哲学はもちろんのこと、医療人としての哲学、そして人間としての哲学について、ここで患者様を含む全ての皆様方につまびらかにしたいと思います。誠敬会クリニックの哲学とは、即ちわたくし吉野敏明の人間としての生き方の哲学であり、それは「誠意と真実と敬い」です。”

 誠意、真実、敬いを診療理念の3本柱として掲げています。

 これが本当だったら、大変素晴らしいことですね。

 別のプロフィールにもなかなか素晴らしいことが書かれています。

 「趣味は読書と精神鍛錬」と(笑)。

 結構なことです。きっと私の書くこの記事にも、逃げずに誠心誠意、向き合ってくれるはずでしょう。

よしりん=メタトロン解析のプロで医療問題アナリスト

 吉野は自身を医療問題アナリストと称し、尚且つメタトロン解析のプロだという自認があるでしょう。

(画像:セルフチェック&セルフヒーリング 量子波動器【メタトロン】のすべて 未来医療はすでにここまで来た!

 吉野の歯科医としての実績等は私は知りませんし、ここで議題に上げるつもりはありません。しかし医療問題アナリスト、かつメタトロンの第一人者と言われると、「冗談キツいっすわw」としか言いようがないというのが私の吉野に対する印象です。

 医療問題アナリストと名乗るのであれば、私の記事を真摯に受け止める義務があるでしょう。

  吉野先生、あなた自身が医療の大問題です。

 一字一句、丁寧に読んで頂きたい。

 尚、反論は受付け、何か間違いがあれば私は訂正に応じます。

「メタトロンを活用した臨床事例」で展開される悪質な癌治療詐欺

 では、吉野がメタトロンの第一人者かつ医療問題アナリストと名乗るなど馬鹿げた話であることを解説していきます。

 YouTubeで「メタトロン」と検索すると、非常に問題のある動画が見つかりました。

 後述しますが(次記事で)、ここには吉野敏明氏の「詐欺」と呼んでも差し支えのないメタトロンデータの悪用が展開されています(悪用については次回解説します)。

 そこで私はこの動画主に対してコメントを入れました。

 (注:3年前のスクショです)

 そして、「ルポタージュ自然治癒」というチャンネル主の小川陽吉氏より返信も頂きました。

 すると、私は「honoiro藤原悠馬」という本名でアカウントを作ってコメントをしているにも関わらず、

 「匿名の方に反応しない方針ですが、もしもご本名をお返事頂けるのであれば直接お会いして教えて頂きたいと思います。」

 という不可解なメッセージを頂きました。コメント出だしの「私の人格診断は当たっていませんね。両方皆無です。」も、何の話をしているのか全く意味不明です。会話がまともに通じません(汗)

 

 そして、私のコメントは皆さんから見ることは出来ません。なぜなら、「 このユーザーのコメントを非表示にする 」という措置を取られているからです。

 私のアカウントからは、私のコメントは表示されますが、他のアカウントから見ると、私のコメントは表示されません。コメント元のユーザーに気づかれずに、コメントを無かったことに出来るシステムです。「本名だったら相手する」と言いながら、姑息なことをするものです。

デタラメだらけの癌の解説

 では、この動画の何が問題なのかを詳しく解説してきましょう。まず2:00から上の動画をご覧ください。

吉野:(赤色骨髄を指差しながら)骨を造るところが一番悪く出てると…こういう人は、要するに癌の初期の状態なんですよ。メタトロンで測定すると、嫉妬とか、傲慢とか、不平不満とか、嫌悪とか、怒りっぽいとか、せっかちとか出るんですよ。

小川:これは今日初めて知った話です。

吉野:これはもう、例外はないです!

小川:例外はないですか?

吉野:例外はないです!癌の人は絶対にそうです!

 箇条書きでまとめますと、

  1. メタトロン測定で「赤色骨髄」が悪いと出た場合
  2. 癌の初期の状態である
  3. 感情は嫉妬、傲慢、不平不満、嫌悪、怒りっぽい、せっかち等が測定される
  4. 癌の人は絶対にこれに当てはまり、例外はない

 と吉野は断言しています。

 

 これはプレゼンの画面上部です。

 「50歳男性 原発癌不明 TMCA検査TS4 白血球数2200」

 と書かれています。これらが何を意味しているのかを、次に解説していきます。

TMCA(腫瘍マーカー)検査とは?

 TMCA検査とは、小林常雄医師(2023年2月に死去)が確立した癌の検査法のようです。以下の動画で解説されています。

 インタビュアーは吉野が在籍していた参政党の代表、神谷宗幣です。

 小林医師は吉野が誠敬会クリニックの院長だった時に、誠敬会に在籍し、TMCA検査のセミナーなどを開催していました(参照:浅川歯科website)。

 TMCA検査を簡単に説明すると、血液検査で複数の腫瘍マーカーを組み合わせ、さらに多変量解析(関連のある多種類のデータを統合的に解析すること)にかけることによって、従来のがん検査が発見できない早期のがんを発見することを目指す検査です。1mmの癌が発見できる可能性があるとのこと。

 それが本当かという話は本日は傍に置いておき、TMCA検査のTS4診断とはどのような状態であるかを確認します。

細胞を通して、生命の謎に迫る!
― がん遺伝子説の間違いと、細胞生命の進化と分化に、ミトコンドリアと HSP が関与 ―
(What is the True Core Reason Why Cancer Occurs?)
小林 常雄、MD, PhD
(Tsuneo KOBAYASHI)
国際がん予知予防センター センター長(日本、千葉)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/islis/35/2/35_121/_pdf/-char/ja

 この小林常雄が書いた論文に解説があったので以下に掲載。

 重要なグラフの解説文の「癌の危険度」を「癌野危険度」と間違ったままネット上にアップロードしていることに不安を覚えますが…赤矢印の記述を見てください。

 TS4診断とは「5年間で癌に罹る率がわずか3%」という意味のようです……

TMCA検査のTS4診断は「5年間で癌に罹る率が3%」

 動画内の患者はTS4診断であり、吉野は癌の初期状態と断言していました。

 しかし、診断基準はホリスティッククリニック銀座website内に、こう記載されていました。

 (注:https://www.boocs-holistic-clinic-tokyo.com/でしたが、閉院に伴いwebsiteは閉鎖している)

 ”TS1〜TS3の反応が出た場合、現在がんになっておらず、今後5年間でがんになる可能性も非常に低いので、特に治療を行う必要はありません。1〜2年に1度程度の頻度でTMCA検診を受けていただき、様子を見ていけばいいでしょう。TS5以上・G1〜G4の反応が出た場合は、治療が必要です。”

 治療が必要なのは、TS5以上とのことです。TS3以下は治療を行う必要がありません。TS4は記述がありません。

 しかしもう一度掲載しますが、TS4診断とは今後5年間で癌になる確率がわずか3%

 97%の確率で、5年以内に癌にはならないとされています。2人に1人は癌に罹患すると言われる時代にですよ?

 つまり当たり前の話として、50歳男性患者は今現在癌ではないし、今後癌になる可能性も低いというのがTMCA検査の結果です。

 ではこの「50歳男性 原発がん不明」とは一体何の話でしょうか?

 吉野はメタトロンのデータとTMCA検査の結果で、この50歳男性を癌の初期状態だと診断しています。

 これは誤診です。

 このTMCA検査自体かなり怪しいものであることは、開発者の小林常雄が(すでに死去しているにも関わらず)理事長を務めるNGO 癌代謝病研究会(所在地は東京白金台クリニック)のwebsiteにわかりやすい図があったので転載します。

細分化されたTMCA独自のがんのステージ

 TS4は図内のT4ではなく、G0でしょう。5年以内のがん発見率3パーセント、言い換えれば5年以内にがんが発見されない率97%という健康体を前臨床がん期と名付けグラフで視覚的にレッドゾーンにいるかのように患者を印象操作するのはいかがなものでしょうか?

 後述しますが、このTMCA検査はもちろん繰り返しの検査を勧めるものであり、検査費はかなり高額です。

 吉野はTMCA検査の結果と、「メタトロン測定で『赤色骨髄』が悪いと出た場合は癌の初期の状態である」という主張を結びつけて臨床報告をしています。

 次は赤色骨髄とは何かを解説しましょう。

骨を造るところが悪いと癌の初期状態?

 以下、動画内2:00あたりから始まる吉野の発言です。

 「(赤色骨髄を指差しながら)骨を造るところが一番悪く出てると…こういう人は、要するに癌の初期の状態なんですよ。

 一般の方は「そうなのか」と思うだけでしょうが、大前提から間違っています。

 赤色骨髄は、骨を造るところではありません。

 根本的な部分で吉野は勘違いをしています。


(画像:がん情報サイト

 赤色骨髄とは、「赤血球、白血球、血小板」をつくる造血組織です。骨をつくるところではありません。歯科医にも関わらず、一般的な生理学の知識が無いようです。

 メタトロンは50代男性の赤色骨髄の不調を示しましたが、吉野は赤色骨髄が何をしている組織なのか理解していませんでした。

白血球が300個増えた…だから何?

 男性は白血球が2200個/μLで、それが治療によって300個増えたと吉野は動画内で報告しています。

動画内3:07〜3:48の話です。

吉野:たった2ヶ月ちょっとで(実際は1ヶ月ちょっとなのだが、吉野は間違えている)何にも病気の波動が出なくなってます。

小川:凄いですね〜。

〜中略〜

吉野:(高額な波動治療の成果として)そうすると、白血球が300くらい増えてます。

小川:凄いですね〜。

吉野:そうすると、もう骨髄がおかしいとか出なくなってます。で、こういうのを積み重ねていくとエビデンスになっていくんです。

小川:そうですねぇ、、、

吉野:この人は今TMCA検査は正常なので、癌は無いっていうんです。

小川:あ、そうですか!

吉野:だから〜、今の癌治療は間違えていて、早期発見、早期治療なんですよ。予防になってないんです(以下略)。

 残念ながら、一般人はこんな馬鹿げた話に騙されてしまうので、代替医療詐欺は後を絶ちません。

 まずTMCA検査は、この男性はもともと正常です。

 その他のことは順に解説していきますが、まずは白血球が基準値以下になる意味について調べてみましょう。

白血球が基準値以下になる理由とは?

 メタトロンは男性の赤色骨髄が良くないと判定しました。白血球の正常値の下限が概ね3100個/μLほどですから、 男性の白血球数は2200個は基準値を下回っています。赤色骨髄は白血球を含む造血組織ですから、メタトロンは正しい判定を下していると言えるでしょう。

 では白血球が減少する理由はなんでしょうか?

 白血球数の増加(概ね10000 / μL以上)の理由

 多くの場合は好中球の増加。細菌感染症やストレスが原因のことが多い。癌、心筋梗塞、外傷なども原因となる。白血病など、白血球が異常に増加する血液のがんもある。

 白血球数の減少(概ね3500 / μL以下)の理由

 多くの場合は好中球の減少。風邪などウィルスに感染した場合に一時的に低下することも多い。白血病、骨髄異形成症候群、再生不良貧血などの血液のがんと疾患、薬(抗癌剤など)の副作用でも減少する。

(引用元:血液内科太田クリニック

 とある血液内科のwebsiteを参照としましたが、癌で必ずしも減少しません。逆に増えることもあります。

 

 白血球数の減少は、骨髄での産生低下、破壊の亢進、脾臓への貯留などの原因で起こります。

  1. 骨髄での産生低下によるものには、白血病、骨髄異形成症侯群、再生不良性貧血などがあります。また、服用している薬によって白血球が著しく減少することもあります。
  2. 破壊の亢進によるものには、感染症や膠原病などがあります。
  3. 脾臓への貯留によるものには肝硬変などがあります。

(引用元:佐藤あつしクリニック

 白血病、骨髄異形成症侯群、再生不良性貧血など骨髄が原因となることもあれば、感染症や膠原病が原因であるケース、肝硬変が原因であるケースなど、減少の理由は様々です。感染や薬の服用に伴う一時的なものであることもあります。

 “治療をしなくても、骨髄自体の働きが回復することもあります。インフルエンザなどのウイルス感染に伴う好中球減少症は一時的なものであり、感染症が治ると回復します。軽度の好中球減少症は一般に症状がなく、治療の必要はありません。MSDマニュアル家庭版

 吉野は好き勝手に患者の詳細を話す一方で、客観的判断に重要な検査結果データや患者の症状などをほとんど明かしていないので、白血球の低下が何を示しているのかは不明です。

 一般的に好中球の減少のケースが多いとされていますが、好中球減少症はインフルエンザ感染でも発症します。この50歳男性が誠敬会クリニックを訪れたのはちょうどインフルエンザが流行する1月であり、癌の臨床報告として動画を上げるのであれば、きちんとした問題の切り分けをするべきでしょう。

 吉野は白血球の数値が300個増えただけのことで、「そうすると、もう骨髄がおかしいとか出なくなってます。で、こういうのを積み重ねていくとエビデンスになっていくんです。」と訳のわからない主張をしています。

 もし体内のどこかに「癌の初期状態」があったとしたら、それは慢性炎症を起こす原因となっているでしょうから、むしろ白血球は増加する可能性が高いでしょう。少なくとも言えることは、白血球が300個増えたことだけで、何も判断できないということです。

白血球値が多少増減するのは当たり前

 50歳男性の白血球数は、1月17日で2200個/μLだったのが、約40日後の2月27日に2500個/μLに上昇しました。それを、吉野氏は治療効果が上がったかのように話しています。

 情報弱者は決して自分で調べようとしないので、この動画の作成者でありインタビュアーの小川氏のように「凄いですね〜」と騙されます。

 白血球数の参考材料として、私の精巣がん発症時と、1ヶ月後の血液データをお見せしましょう。

 精巣がん発症時(2019/10/24)に5420個/μLだったのが、約1ヶ月後(2019/11/28)には4340個/μLへ変動しています。1080個/μLの減少です。その1ヶ月半後(2020/1/15)は、3970個/μLで、さらに370個/μL減少しました。

 このように、白血球値は非常に変わりやすいものです。もっと極端な例としては、が6 時間で 13000個/μL から 830個/μL へ急激に減少した症例もあるようです(参照:広島記念病院)。

 となると、、、白血球値が、2200個/μLから、2500個/μLへ、300個/μLの上昇を、「(高額な波動治療の成果として)そうすると、白血球が300くらい増えてます。」と自慢気に話す吉野は、やはり基本的な医学を理解していないのではないかという疑いがさらに湧いてきます。

 50歳男性の白血球数は正常値(3500/μl)にも入っていないのです。一体何が改善されたのでしょうか?

TMCA検査 白血球値 赤色骨髄問題のまとめ

 一旦ここでまとめます。

 吉野が癌の臨床報告をする50歳男性のケースにおいて、男性はTMCA検査が最初から正常でした。

 吉野は赤色骨髄について、基本的な理解を持っていませんでした。

 さらに、白血球数がわずか300増えただけのことを、治療の結果だと誤った報告を行いました。

 吉野の報告にはさらなる悪質な詐欺が潜んでいます。それは次の記事から解説していきますが、ここまでの話だけでも、相当に怪しいと思われるでしょう。

 とてもまともな医師とは思えず、そのことを裏付ける動画が堂々とネット上にアップされているので次にご紹介しましょう。。

がんと歯周病の患者は「美味しい患者」

 吉野と親交の深い内海聡のYouTubeチャンネルにて、『伝説の歯科医登場!よしりんこと吉野敏明です‼~吉野敏明編①~』という動画が昔はアップされていました。どういうわけか現在は消去されています。スナックうつみんという企画で、他のスナックうつみん動画は残っているにも関わらずです。

 ニコニコ動画にはまだあったのですが、そちらも最近のニコ動が受けたサイバー攻撃の影響で見れなくなりました。

 しかし私は動画を保存していますから、それを元にレポートします。

 動画『伝説の歯科医登場!よしりんこと吉野敏明です‼~吉野敏明編①~』のメンバーは、内海聡(一応内科医)、吉野敏明(歯科医)、断食メガネ田中(断食インストラクター)、谷真由美(よもぎ温熱セラピー教会代表)。

 以下、動画内5:30からの会話を抜粋し文字起こしします。

メガネ:癌の患者さんが多いの?

吉野:(笑いながら)癌の患者さんは、多いですよぉ〜。

メガネ:口腔癌? 舌癌とか?

吉野:もちろんそれもあるんですけどぉ、まあ、癌ってほら、3人に1人が死んでるくらいで、2人に1人はガンになるでしょ。

メガネ:あ〜 そうねえ〜。

吉野:で、僕の元々の専門は、大元はですよ?歯周病だから。歯周病は6千万人くらいになってるから。癌で歯周病の人って一番美味しい患者さんなんですよ。うん。はっはっはっはっはっは〜!

メガネ:6千万人って、日本の人口って何人?

内海:儲けの話かぁ?(笑)

谷:美味しいって言っちゃったわね〜? うふっ♡

メガネ:あら、美味しい唐揚げが来たわよぉ〜♡

 なかなかの発言ですよね。冗談風に言ってますが、半分以上本心でしょう。

 これは皆さん知るべき動画だと思いますので、切り抜き動画を作成しました。

 ああ、この人たちは病人をカモにして稼ぐ事が本当に楽しいのだろうし、臨床に責任感など持っていないのだと。

 よく分かると思います。

 吉野が大阪府知事にならなくて良かったと心底思いますし、まさかこれを見て内海に都知事を任せたいと思う方はいるのでしょうか?

 

 「酒が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ」(立川談志)

 ということが、よく分かる動画です。

 これはおそらく吉野の政界進出くらいのタイミングでYouTubeから消去されたのではないかと思いますが、消したくなるのも納得ですね。

50歳患者はいくら支払ったのか?

 さて、癌患者を「美味しい」と表現する吉野敏明ですが、この動画内の50歳患者に施したという治療プランでは、総額いくらになるのでしょうか?

<動画内2:37より>

吉野:割とお金に余裕のある方だったんで、1週間に2回くらいメタトロンと、MLDS(レーザー照射治療器)と、Bicom(周波数を利用した治療器)をしました。すると、最初は赤色骨髄が悪いと、病気が出てるんですね(診断結果左を指す/1月17日)。

<中略>

吉野:それがたった1ヶ月ちょっとくらいで、何にも病気の波動が出なくなりました(診断結果右を指す/2月27日)。

 

 吉野のメタトロンデータの使い方は本当に悪質な詐欺なのですが、次の記事で解説します。

 ここでは約50日間でどれほどの治療金額になるのか計算します。

誠敬会クリニックの料金プラン

※2021年1月に誠敬会クリニックへ電話調査

メタトロン(1回):3万〜4万 

MLDS(1回)  :3万 

Bicom(1回)  :2万 

 メタトロンが1万の幅があるのですが、間をとって仮にメタトロン1回で3万5千円としましょう。この3つを週に2回、40日通うとなると、5.7週通うことになります。この後もいくらか誠敬会クリニックへ通うのでしょうし、白血球がわずか300上がるまでに6週間通ったと仮定します。

週2回、6週間でいくら支払うのか?

メタトロン:3万5千円 × 12回(6週) = 42万円

MLDS  :3万円 × 12回 = 36万円

Bicom  :2万円 × 12回 = 24万円

合計 :102万円

 これは「治療」のみの費用です。動画の話によればTMCA検査を最低2回行っています。

 吉野が退職して以降の誠敬会クリニックではTMCA検査を行っていないようですから、価格はTMCA検査を行っており、websiteで価格を公表している千葉県の美浜クリニックを参考にします。

美浜ホームクリニック健診プラザ

 価格が3種ありますが、スタンダードメニューと思われるTMCA検査93,500円で計算しましょう。

TMCA検査 :93,500円 × 2回 =18万7千円 

 ということは週2回の治療で102万円に加えてTMCA検査が18万7千円で……

治療+検査費合計 :120万7千円 

 実際にこの患者がいくら支払ったかは知りませんが、ざっくりと計算するとこの程度です。処方される漢方代なども、また別途かかるのでしょう。

 

 ちなみに吉野が経営するエルディアクリニックではメタトロンは初診31,500円とのこと(参照)。

 誠敬会クリニック時代の価格も、リピートすると割引があるのかなどの情報は知りません。

 吉野本人及びエルディアクリニック関係者から価格に関して正確な情報を頂ければ、私はこの記事に訂正と追記を行います。

 しかしどちらにしても法外なほど高額なのは間違いありません。

 そもそもの話として、50歳男性ががんの初期状態であり、治療をしなくてはならない根拠など、どこにもないのですから。

 

【動画7:06-】

メガネ:でも、診療でメタトロン使いますよね?

吉野:いや、ものすごい使ってますよ。今は2台持ってますけど。多いと1日6、7人くらい。だから1週間で、、、

内海:やっぱ儲けてるよ〜。

吉野:メタトロンそのものはそんなに儲からないですけども、それでなにか色々と分かるから、やらなきゃいけない本質的なことが分かるから、すごく良いと思いますよ。

 

 こんないい加減な診断で、メタトロンで数万円とって1日6、7人まわすだけでも十分楽でボロ儲けの商売かと思いますが、そこに虚偽の「やらなきゃいけない本質的なこと」を提示して、TMCA検査、MLDS、バイコムに誘導し、さらに稼ぐということですね。

 そりゃフェラーリも余裕で買えますよね….。「もうかるジャーナル」のテレビ取材も来るってものです。自費診療は結構税金も取られるって話ですが、それでもね。

癌の診断だけではなくメタトロンのデータの扱いも完全な詐欺

 はい、ここまででもうお腹いっぱいな感覚ですが吉野敏明氏の悪行は、まだ序の口です。

 「細胞ナノスキャンMTR(メタトロン) アドバイザー」という肩書きを自称するよしりんですが、なんと……..メタトロンデータの扱いすら不正をしていることが、この動画の癌の臨床報告のなかで明らかになりました。次の記事に続きます。

 

 

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